エイリアン コヴェナントのレビュー・感想・評価
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シガニー・ウィバーなしのエイリアンも新鮮だ。前日譚という位置付けな...
シガニー・ウィバーなしのエイリアンも新鮮だ。前日譚という位置付けなんですね。
なかなか不気味で楽しめたが、相変わらず人間関係がよくわからない。アンドロイドは同じ顔なんですね(笑)
エイリアン連続鑑賞もだんだん飽きてきた(笑笑)
見やすくてよい3.39
個人的には楽しく見ることができた。
こういった未来の環境や風景、世界観が多めなのは楽しい。特に不思議な民族や、大きな木がすべてなぎ倒されているところ、燃え尽きた人々など世界観が伝わる場面が多く楽しかった。またアンドロイドの実験室はいい意味で気持ち悪く、不気味さがあってよかった。
あまりエイリアンメインではなく、どこかエイリアンがおまけな雰囲気もして、AI、アンドロイド、創造性など今に通じるような部分が映像表現として多かった気がする。個人的にはめっちゃ良かった。
無機質な閉鎖空間でひりつくようなホラー感、ドキドキ感は少なめだったので、ビビリの私にもちょうどよく見れた。
CREATION
なるほど、すべて創造についての物語だったのですね。
人間の、アンドロイドの、エイリアンの、そして神に位置するエンジニアもまた同じく生物でありその創造の円環はどこまでも続いていくのでしょう。
神は自らの姿に似せて人間を作った、と聖書に限らず様々な神話に似たような表現があります。エイリアンシリーズの中でも宿主の姿に近づいたり、それこそリプリーを母と感じるシーンがあったりしました。新シリーズの崇高すぎるようなテーマは最初、後付け感が凄いなぁと思っていたのですが、よく考えたら1の時から繰り返されてきたテーマなのかな…と思い至りました。
でもエイリアンが、原罪、知恵の実、蛇、カインとアベル、わかりやすく聖書を連想させる映画になるとは思ってもいませんでした!
プロメテウスであんなおじいちゃんをどうしてガイピアースが、と不思議だったけど、コヴェナントのためだったんですね笑
デイヴィッドの名付け(名乗り?)からもう、この映画で語られることを宣言してるわけで、重要なプロローグなわけです。でもアンドロイドが既に想像主にちょこっと反発してるじゃないですかーウェイランドが思いとどまってたらこんな事には…しかし知恵の実の誘惑には抗えないのか。
重いテーマとは別に、バリエーションに富んだエイリアンの造形、お約束の乗組員の迂闊さ故のスリル、待ってましたのフェイスハガー、どきどきしながら楽しみました。絶対そいつの腹にいるから入れちゃダメだって!!てスクリーンで観られるうちに叫びたかった。
創造に固執するアンドロイドは次作でどうなっていくんでしょう??
気持ち悪くて凶暴なエイリアンの復活と、知的でしっかりとしたヒロイン像には拍手
リドリー・スコット 監督による2017年製作(122分)のアメリカ映画
原題:Alien: Covenant、配給:20世紀フォックス映画、劇場公開日:2017年9月15日
「プロメテウス」を未見で本作を見てしまったので、人間を創ったという異星人エンジニアの描写等、良く分からなかった部分も少なからずあった。ただ、アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)が、創造主になりたくて意図的にエイリアンを誕生させたという主題は理解できた。
最後の展開には意表を突かれた。てっきりハッピーエンドと思ったその時からの一気の暗転。後味は最悪だが、なかなかの脚本とも思った。また、AI知能が実用化されてきている現状もあり、人間への叛逆のリアルな恐怖の様なものは感じた。
一方、未知の惑星に到着し、空気の組成が地球と同じということで、未知の有害微生物の存在が予想される中、全く無防備で呼吸をし、エイリアンに体内に寄生されてしまうという物語設定は、遠い未来でもあり、いくら何でもあり得ないだろうとは思ってしまった。
リドリー・スコット監督作だけに、エイリアンはシンプルに気持ち悪くて凶暴で、第1作のエイリアン像に戻った感じであった。そして、男たちと異なりしっかりとしたヒロイン役キャサリン・ウォーターストンはタフな感じは無いもののとても知的で魅力的で、好演と感じた。
監督リドリー・スコット、製作リドリー・スコット 、マーク・ハッファム 、マイケル・シェイファー 、デビッド・ガイラー 、ウォルター・ヒル、キャラクター創造ダン・オバノン ロナルド・シャセット、原案ジャック・パグレン 、マイケル・グリーン、脚本ジョン・ローガン 、ダンテ・ハーパー、撮影ダリウス・ウォルスキー、美術クリス・シーガーズ、衣装ジャンティ・イェーツ、編集ピエトロ・スカリア、音楽ジェド・カーゼル、特殊効果監修ニール・コーボールド、視覚効果監修チャーリー・ヘンリー。
出演
マイケル・ファスベンダーデヴィッド/ウォルター、キャサリン・ウォーターストンダニエルズ、ビリー・クラダップオラム、ダニー・マクブライドテネシー、デミアン・ビチルロープ、カルメン・イジョゴカリン、ジャシー・スモレットリックス、キャリー・ヘルナンデスアップワース、エイミー・サイメッツファリス、ナサニエル・ディーンハレット、アレクサンダー・イングランドアンカー、ベンジャミン・リグビーレドワード、ウリ・ラトゥケフコール、テス・ハウブリックローゼンタール、ジェームズ・フランコブランソン、ガイ・ピアースピーター・ウェイランド、ノオミ・ラパスエリザベス・ショウ。
プロメテウスの
この物語は本当に必要なのか?
単体の作品としてのクオリティは、前作『プロメテウス』同様によく出来ていると言ってよい。しかし、これはプリクエル(しかもオリジンと言える一作目の監督の手による)なので、これ単体では成立しようがなく、これ単体として自立できるだけの価値は薄い。実際、単体の作品としてはとても面白く観ることができるが、それでは不十分。あくまで、プリクエルとして有意義であるのか?というところが評価の決定的なポイントになる。『プロメテウス』のレビューにも書いたように、プリクエルの存在意義は、それがあると元の作品の味わいが深くなることが決定的に大切なところなので、今作がきちんとその役割を果たしているのかを問わなければならない。『エイリアン』という作品は、その生き物としてのエイリアンの得体の知れなさにこそ脅威を感じ、恐れを感じるからこそ成立する作品だ。だとしたら、これの成り立ちを解説してしまうことで、間違いなく「得体の知れなさ」は削がれてしまうことになり、生き物としてのエイリアンの印象を矮小化してしまうことになる。端的に言えばかえってつまらないものにしてしまっていないか?と。「こんな背景がありました」という説明があったからといって、『エイリアン』がより面白くなるとは私には到底思えなかった…というのが、私の正直な感想である。
リドリー・スコットは自らの作品を起点にして作られる続編やスピンオフに大いに不満だったのかも知れず(実際、スピンオフには酷いものがある)、こんな形で自分が作った作品世界を取り戻そうとしたのかも知れないが…だとしてもこれは残念ながら実に壮大で大金のかかった蛇足だと私は思う。
リドリー・スコットはもしかすると
身内の誰かをアンドロイドに殺されたのか?と思わず考えてしまうほどに悪役に持っていく。しかも一作目から全くぶれない。
ゆえに、オチが最初から分かってしまうという問題が付きまとう。
新たな星への入植者を乗せた宇宙船。アンドロイドのウォルターが航行を管理し、残りの乗組員と入植者は冷凍睡眠中。ところが突然の事故で故障し、冷凍睡眠中の乗組員が急遽起こされることとなる。
その事故によって船長が冷凍睡眠の装置の故障で死亡し、オラムが代わりに船長となる。
宇宙船はなんとか修理でき、そのまま航行を始めると入植予定の星の遥か手前に人間が住むことができそうな星を発見。行き先を変えてこちらの星を探査し、問題なければこちらに入植する、とオラムは方針を固めるが、元船長の妻にして副船長のダニエルズはその方針に反対する。その反対を押し切って星の調査に向かった乗組員クルーが降り立った星は、かつてエンジニアと呼ばれる宇宙生命体の住んでいた星だった。
この辺りでプロメテウスとの話のリンクが濃くなり、どーやったかなと思い出しつつの鑑賞だったので、プロメテウスを事前にガッツリ見ないとちょっと苦しいところもあった。
そこからは例のエイリアンの形のだいぶ近いヤツが生まれて大暴れ、その成長速度はめちゃんこ早くて一晩でもう成体になってしまう。しかし、黒光りエイリアンに対してコイツらは白いのでキモい。パンズラビリンスに出てくる手が目さんに近い造形。
で、黒い粉を吸引させて寄生し生まれてくる白エイリアンくんを、プロメテウスでも散々やらかしてくれたアンドロイドのデイビッドがあれこれ改良し、はいエイリアンの出来上がり、となって、エイリアンのパートワンに繋がりますという流れ。
あのエイリアンを創り出したのは人間が創り出したアンドロイド、人類は自らの産み出したアンドロイドによって間接的に滅ぼされるというテクノロジーへのアンチテーゼなのかな。ちょっと色々と難しくなり過ぎてしまった割に、胞子で寄生した方がよっぽど効率的に個体を増やせるのになんで卵にこだわったの?とか、何を以て黒エイリアンくん(ゼノモーフという名前があるらしい)を完全な生命体と言っているのか、ウォルターくんが考えていることがイマイチ分からなかった。
まあ生命をいろいろ実験改良することは、生命の尊厳を蹂躙することですよーと言いたいのかも。
まあ、リドリーおじさんのライフワークだと思うので、懲りずにまた色々考えてくるかもしれない。
エイリアンの劣化コピー
プロメテウスは未視聴。何となく雰囲気で汲み取りつつ視聴。2,000人も抱えた移民船のクルーがなんでこんな無計画で警戒心の薄いやつばっかりなんだ...と思い出すとどうにもならない映画。たまたま近くに都合の良い星を見つけて進路変更し、下調べもなく着陸し、ヘルメットもなく探索に出た挙句寄生されて死んでいく...いやいや未知の惑星でしょ?さすがにもうちょっと警戒するだろ...。エイリアンは安定の虐殺ムーブ。最後は案の定アンドロイドの裏切りでバッドエンド...コヴェナントからエイリアンにどうつながるんだ?と思いましたがもう1作構想があるみたい。そりゃつながらんわ。どうにも初代エイリアンの焼き直し感が強く目新しい展開も感じられなかった。
絶望の、産声。
原題
Alien: Covenant
感想
プロメテウスの続編でエイリアン前日譚シリーズ2作目
巨匠リドリー•スコットが解き明かすエイリアン誕生の想像を絶する真実!
プロメテウスよりは面白かったと思います。
エイリアンが残酷に人間を殺す、人間vsエイリアンのハラハラドキドキが自分には合ってるのかなと思います。
作業船やコヴェナント号のアクションなど。
フェイスハガーも見れたのも良かったです。
マイケル•ファスベンダー2人はちょっと笑ってしまいました、デヴィッド髪伸びてるし笑
ウォルターの機能停止も笑いました笑
それにしてもデヴィッドはエグいです。
前作のショウ博士も変わり果てた姿に…
オチは予想できましたが絶望感ヤバいですね…
※そこは人類にとって楽園となるはずだった
「宇宙でジョーズ」というコンセプトそのものをリブートするべきかもしれない。
基本的な構造は前作「プロメテウス」(2012年)と同じ。
・宇宙船がとある星に探査にいく(ミッション)
・エイリアンと遭遇して襲われる(戦い)
・生き残った乗組員がその星を立ち去る(英雄の帰還)
といった、典型的な「行きて帰りし物語」の構造になっている。
ほとんどの物語はこの構造を用いているのだが、「プロメテウス」と本作は探査船の乗組員が未知の星に探査にいってエイリアンに襲われる、というプロットになっているので、「前作と同じだ」という印象が強い。
ある意味いたしかたないのかもしれない。
登場人物のつながりももちろんあるのだが、むしろ創造主は誰か、というテーマがつながっている。「プロメテウス」では、人間を作ったのは誰か、という話で、今回はエイリアンを作ったのは誰か、を問う。
何かを作るということは、創造主の知性や人間性といったものが大きく反映されるものなのだな、というのは気づきだった。
とにかく、テーマも前作のバリエーションなので、映画そのものが似てきてしまう。
当初は三部作になるという話だったが、本作がコケたので続編はクランクイン直前で中止になったとのことだ。ちなみに製作費は139億円で、興行収入は345億円。赤字ではないようだが、ダメなのだろうか。
収支のことはよくわからないが、それをおいておいても、エイリアンというシリーズは長く続ける映画ではないと思う。
もともとのコンセプト(宇宙空間で「ジョーズ」をやろう。しかも密室で襲われる「ジョーズ」だ)は素晴らしいし、インパクトもあっただろう。ただ、それを手を変え品を変えしながら何本も作る必要があるかといえば、そうではないだろう。最初のシリーズで4本作った。それでも多いくらいだ。
リドリー・スコットはなぜ「エイリアン」の前日譚を語る必要があると考えたのだろう。デヴィッド・リンチではないが、「謎は謎のままが美しい」と、そのままにしておけばよかったのに。
エイリアンの起源について語るのであれば、ホラー映画ではなく、もっと哲学的な物語にすれば、批評家には評価されたかもしれない。
とはいえ、ファンは、エイリアンの巣に踏み込んでいった連中が、いかにも危険な卵に顔を近づけたり、イチャイチャしているカップルが突然襲われるのを楽しみにしているのだから、哲学的にエイリアンの起源を考察したりしたら、興行収入はひどいことになっただろうが。
「プロメテウス」では、科学者たちが惑星を探査に行って襲われた。科学者というわりには随分と頭の悪そうな行動が目立って、案の定ひどいことになったのだが、今回は普通の宇宙船のクルーが探査に向かう。「オリガエ6」という惑星を目指していたのに、なぜか謎の惑星に探査に向かう。目的地を変える理由に説得力がない。こういうところを見ていると、よほど斬新なアイデアがないかぎり、「エイリアン」シリーズはもう無理があるのではないかと思う。
謎 謎 謎…
初代エイリアンから、ざっくりと面白く見ることができるが、どれも謎が多い。
プロメテウスでようやくビギニングに入ったが、やはり謎だらけだった。
このコヴェナントで謎が解明するのかと思いきや、さらに謎が深まってしまった。
さて、
アンドロイドのデイビッド 彼の誕生がわかった。
彼は、その後量産されるようになったウォルターと比べると、フィジカルより思考そのものがより人間的に調整されているようだ。
彼が彼を作った「父」を初めて見て言ったのが「私はあなたが作った。あなたは?」だ。
そして父の「人はどこから来た?」という進化論の否定が物語のスタートとなる。
ややこしいのは、そもそもこのシーンは時間軸ではプロメテウスの冒頭に来るべきもの。
どうしてもそもそもの構想が調整された感を疑ってしまう。
さて、
初代エイリアンでもあったが、一定間隔で流れる信号波
初代ではそれをSOSと解釈 そして今回では「カントリーロード」
謎は、そもそもカントリーロードはデイビッドによって流されたと思われるが、初代ではいったい誰が信号を送信したのだろう?
初代にもデイビッドはいたのだろうか?
もしかしたら、デイビッドによって進化したエイリアンが、または「2」の女王が流していたのだろうか?
また、UFOの中にエリザベスの写真があったが、あのUFOがプロメテウスで脱出した船だとわかる。
つまりそこはエンジニアたちの惑星だった。
彼の回想シーンから想像するに、デイビッドは、到着後すぐにエイリアンの胞子をまき散らしたと思われる。
エリザベスは冬眠中で、その後持参した胚を使い、まゆにされたのだろう。
デヴィッドは自分の創造主である父 そしてその創造主であるエンジニアたちを滅ぼすことで、自らが創造主を超える存在になりたいという野心を持っていたことになる。
彼の計画性と徹底的なこと、残虐さ、無慈悲…
おそらくデイビッドは、人間の集合意識の象徴だろう。
特に戦時中の人間の意識の集合体のように感じる。
彼の中にあるのは多様性ではなくある種の盲信
「私は仕えるべきではない。彼らに価値はない」
プロメテウスの最後でエリザベスが「地球には行かない、エンジニアたちの星へ行く」という発言が、デイビッドにとっての「オーダー66」だったのだろう。
エンジニアの星で胞子を撒いたことで、肉体を持つ動物類のすべてが絶滅した。
謎は、エイリアンたちはいったいどこへ行ったのだろう?
クルー二人が謎の胞子を吸い込んでヤバくなるが、エイリアンは胞子を残して死ぬのだろうか?
デイビットの研究は尽きないのだろう。おそろしい…
彼は嘘をついた。
騙すのも人間の手口 それが彼に踏襲されていることが伺える。
最後に彼はまた新しい疑問を持つことになった。
それが「愛と任務」
彼にとって愛とは「行為の表現」でしかなく、その根源についてエリザベスのやさしさを引き合いに話すが、彼自身その矛盾に気づく。
何故優しくしたのか?
それは「任務だからよ」と言ったダニエルズ。
デイビッドは自身の盲信の研究に加え、彼にとって矛盾が生じてしまった「愛と任務」
これが次作で見られたらいいと思った。
しかし奥行きを持たせ過ぎて、「八犬伝」のようになってほしくないとも思う。
背中から産まれる!
今まで大体お腹から産まれてくるのが、エイリアンでしたが、今回なんと背中から産まれてきます!!
作中で一番好きなシーンです笑笑
お腹からより背中からのほうが、めっちゃ痛そうです笑笑
あと、いつも思うのですが、みんな迂闊すぎる。
プロメテウスの時もだけど、未知の惑星なのに簡単にヘルメット取りすぎ。
みんな怖いもの知らずか!!
今作は、プロメテウスのその後が描かれてるので、前作を観てた方がより楽しめると思います。
エリザベスがどうなったのかとか、デイヴィッドが何をしたかとか。
マッドなサイエンティスト、デヴィッドが、今回もそのマッドブリを遺憾なく発揮してます。
今後もエイリアンシリーズが作られるとのことなので、めっちゃ楽しみです!
エイリアンよりも恐ろしいアンドロイドって、テーマが違くね?
この映画の粗、つっこみどころについては先輩レビュアーの皆さまがあれやこれや指摘されていて、いちいち「その通り!」と感心させられる。
映画自体は前作「プロメテウス」の消化不良気味のラストを含めていろいろなアンサーを提示してくれて楽しめる部分は多いと思う。エイリアン・シリーズのファンとして見て良かったと思える作品である。
だがしかし。本来の主役であるモンスター、エイリアンを、人類が造ったアンドロイドが進化・改良させて人類の脅威となる殺人兵器としてブラッシュアップ。挙句の果てに、宇宙船の乗組員をだまくらかしてその胚芽を地球(もしくは地球からの移民先の新たな惑星)へ持ち込もうと目論む。その目的は明示されないものの、これまで示されてきたエイリアンのスペックを鑑みれば人類の皆殺しさえ予測可能である。
たしかにエイリアン第1作目からして宇宙船に同乗したアンドロイドが身近な人間に仇をなす性質の禍々しい知能を持つという設定ではあったが、本作のデヴィッドはもはや「サイコパス」ともいうべき異常性格に達している。同様なアンドロイドが地球上に複数存在すれば、外部からエイリアンを持ち込まずとも「ターミネーター」で描かれたような機械=アンドロイドが人類を殺戮し権力を握ることは不可能ではないと想像できる。
そうであれば、この映画はエイリアンというモンスターがもはや不要となる方向へ一歩踏み出したと言わざるを得ない。しかし、機械の反乱というテーマは「2001年宇宙の旅」以来手垢にまみれたテーマであり、新鮮味は感じられない。
本作はひょっとすると続編として「地球に持ち込まれたエイリアンと人類の闘い」を想定した前日譚を意図していたのかもしれないが、私としては映画の主題があらぬ方向へ脱線して幕が下りたとの印象が拭えず、残念極まりない。
このアンドロイドだけは、、、(呆れ)
『エイリアン』のコンセプト的に弱い
個人的には悪くないかな、と思えたシーンがある本作
『プロメテウス』に比べれば『エイリアン』に寄せているが
前作も感じていたコンセプトのブレがあり、そこが残念
今回はエイリアンのタイトルを背負っているのでなおさらだ
エイリアン、入植者船、謎の信号
---もう展開は読めましたね?
と言わんばかりで、実際予想通りの展開
冒頭~30分くらいまでは宇宙冒険映画としての様相
そこからのモンスターパニック+若干のミステリー要素なので
ジャンルとしても若干ブレを感じる
よほど脳みそ空っぽにしていない限り、登場した隔離室の存在で
未知の感染症の危険性を考えているのに、何故か対策しないで壊滅的打撃という頭の悪すぎる展開に感じてしまって白けるのは避けられない
また通信が通じないからといって母船を近づけるのも、通信をリレーする無人機等を飛ばすなどのアイディアはなかったのか?(映画あるあるの"大事なときにつながらない電話"にケチをつけるのは悩ましいが)
あのシーンの意味合いが、入植者を危機にさらしても仲間を助けたい、「仲間思いの船員」を印象付ける程度でトラブルの発生による展開が無く、SF的面白さにかけてしまった
問題もあるが、いいシーンはある
・冒頭の宇宙船~着陸、探索シーンは良い
・"エンジニア"(異星人)の大量殺戮シーン
・デヴィッドのおぞましい創造行為
・エイリアン誕生からの大暴れ
・ラストシーンの最悪の異物混入、冷凍休眠室への入場
全体的にビジュアルが良好で、難解さがないわかりやすい展開、演出なので見やすい
個人的には『エイリアン』は閉鎖空間での殺意の高いGとの格闘というのが面白いと思っているので、そのコンセプトに立ち返ってほしかったが、多くのシーンで露天やカメラにバッチリ映ってしまっている状態で戦っているのでエイリアンへの恐怖よりデヴィッドの恐怖のほうが強くなってしまったのが残念
映画として、それなり以上のクオリティだが
ストーリーに意外性がないのと、エイリアンとしての満足度は低い
やはり『エイリアン』、『エイリアン2』は超えられないか・・・
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