リップヴァンウィンクルの花嫁のレビュー・感想・評価
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最後まで主人公演じる黒木華にイライラした。 最終的に少し晴れやかに...
最後まで主人公演じる黒木華にイライラした。
最終的に少し晴れやかにはなった感じだったが、何かが特に変わったとかではなく。。、
わかる部分もありつつ‥全体的には不思議な恐怖の渦中にいるような、、、
途中途中で、このシーンこんな長い必要あるのかって部分が個人的には多いなと感じてあまり意味を見出せなかったです正直。
ただ、どう終わるのかが凄く気になって飽きずに観れました。
綾野剛が全て計算して操っていて恐怖だったし、感情ない感じ上手いなと思いながら観てた、
でも最後裸にまでなって号泣してたし。
難しいというか掴みどころのない映画。
観る自分の感情やテンションで捉え方は180度違うだろうなと思います。
素直に観るべきだったなぁ
綾野剛さん演じるアムロが怪しすぎて城に連れて行かれた時にはもう、人身売買かもしくは危ない趣味のおじさんたちの餌食になる場所なのか、あのコスプレはヤバい悪い奴らの趣味なんだなとか、もう既にカメラで撮影されていてcoccoに好きにされちゃうのかなとか、キャバ嬢の同級生とアムロはグルだからどんな闇の組織が出てくるのかなとか。もう色々勘ぐり過ぎてこの作品の良さをちゃんと理解出来てなかった。。。終盤でやっと徐々に見方ちがったなと思ってみなさんのレビューを見て、ハッとした次第です。観た後に色々考えると、凄く深く良い作品だってわかりました。。
前半の黒木華さんの役はイライラしたなぁ。なんでそんなに主体性がないのよって。アムロはいくら金の為でもあんなピュアな人を餌食にするなんて酷いし怖いしホテルに来て助けたフリしながらのシーンはめちゃサイコパスだった。綾野剛さん芝居うま過ぎ。地面士も怖かったもん。。あとCoccoさんが謎めき過ぎてて怪しいのよ。あんな優しく良い人の役だったなんて早く教えてよ。人の優しさに対する対価の話をして心を開いたあたりから世界観が素敵に見えてきて映像もキレイで良かった。
3人ともアダルトチルドレンなのかな。クラゲは一般的の親で猛毒の水槽は毒親ってことかなぁ??ホントにさぁちゃんと愛情注げないなら子供産むなよって思っちゃうよ。
それか搾取する側(猛毒)で搾取される側がクラゲの比喩かなぁ。
何にしてもななみと真白が可愛そうだよ。結末わかった上で清らかな気持ちでもう一度観たら5.0になると思う。
「なんかよくわからないけど超面白い映画」界隈の上の上
撮るの上手いなあ
長く感じるのは仕方ないけど、必要な長さ
こういう世界もあるんだな、こういうビジネスもあるんだな、とあまりにも純粋すぎるあまり悪と捉えない七海のやばさと儚さと弱さと強さ・・・
人間が人によって見せる顔、態度がそれぞれ異なるように、七海がどんな人物なのか形容できない。なのにとっ散らかっていない。
主体性があるのかないのか分からない。
強くなろうと奮闘するも結局めちゃくちゃ弱い。
手軽にお金で作られた幸せでも、必ずしも悪いとは言えず、人によっては救いにもなっている。
現に花嫁姿はとても美しかった
「何でもあり」の世の中で…。
<映画のことば>
何でも「あり」ですよ。
今の世の中。
ネットショッピングみたいに、ネット経由のワンクリックで彼氏・彼女も作ることができる。
(彼氏・彼女のほか、お葬式のお坊さんも、ネット経由のワンクリックで頼めるという令和の今の時代)
片付けをするだけで、月100万円のアルバイトなんて、世の中にある訳がないんだけれども、「〇〇〇(アルファベット三文字の著名な大手電気通信事業者)ファイナンス」の未払料金請求や、顔も合わせたこともない人からの暗号資産の巨額取引には、何故か話に乗ってしまうという、今の世の中。
結婚披露宴(や葬儀の席)での参列者数を増やして、見映えを良くするための(臨時の)疑似家族かいたり、(本作では描かれてはいませんが)身寄りのないお年寄りを時々訪れて、一緒に食卓を囲んでくれる「息子・娘の夫婦」「孫夫婦」のレンタルも、あるやに聞き及びます。
(ふるさと納税をすれば、地元の市町村職員が、老親が住む実家を訪ねて、話し相手になってくれるとかいうのは、論外。)
七海のダンナが自分の恋人と浮気をしているという口実で七海に近づいて来た、その実は正体不明の男は、実は七海のダンナの母親が雇った「別れさせ屋」じゃなかったのかという話が出てきますけれども。
しかし、そういう「別れさせ屋」がいるかと思えば、反対に「復縁屋」というのもいるとかで、もう何が何だか、評論子には、訳が分からなくなってきています。
本当に、今の世の中は「何でもあり」なのかも知れません。
(ネットを介したりして、その実は、人間関係が希薄になってきているという事情もあるのでしょうか。)
しかし、そんなご時世にあって…、否、そんなご時世だからこそ、七海と真白の関係性ということは、本作の中では「肝(きも)」になっていたのではないかと、評論子は思いました。
本作でも、そのことは、深くは描かれてはいないのですけれども。
「何でもあり」の世の中で、七海と真白との関係性は、本物だったのだろうと、評論子は思います。
(思いたい、というべきか?)
AV女優を生業(なりわい)としてきただけに、体に手術痕の残る治療を拒み続けた真白-。
体は見せても、その心(内面)は、決して見せないというその「仕事」は、結婚披露宴の体裁を取り繕うだけの、見てくれだけの「疑似家族」を仕立てる意識にも通じるものなのかも知れません。
実際のところ、真白が七海に求めた関係性は、真実は、どんなものだったのでしょうか。
しかし、それがどんなものであったとしても、結局のところ、七海との関係性を築けるかにも見えた真白は(SNSではポツリと真実を呟いたものの、けっきょくは七海を捨てて?)七海の目の前で、本作が描いような結末を選び取ったのも、自らの病気を心の内にだけ秘めて、他者には隠し通してしまったことの結末だったように思えてなりません。
評論子には。
そのことが、強く、強く、もっと強く印象に残った評論子には、佳作と評して間違いのない一本でもあったと思いますし、観終って、しっとりとした情感に包まれるような本作は、いかにも岩井俊二監督の手になるらしい作品としても、佳作としての評価が疑いのない一本であったとも思います。
(追記)
本作の題名は、二色に読めるのではないかと思います。評論子は。
本作の題名は、真白がSNSで使っていたハンドルネームに由来することは疑いがないとは思うのですけれども。
その一方で、文字通りに「リップヴァンウィンクル(「眠ってばかりいる人」ひいては「時代遅れの人」の代名詞)の伴侶としての花嫁」と「花嫁であるリップヴァンウィンクル」(花嫁である彼女自信もリップヴァンウィンクル)という意味も込められていたのではないか-ということです。
いや、評論子の単なる思い込みに過ぎないのかも知れないのですけれども。
本作を見終わってから七海と真白との関係性について考えてみると、その両者とも「リップヴァンウィンクル」であり得たとも思うと、評論子は、本作の題名の二義性を、どうしても意識せざるを得ないところです。
(追記)
あと、評論子が気になっていたのは、結婚したての頃の七海が教員を辞めることになった、その経緯でした。
退職して学校を去ることになった七海への手向けの花束にもマイクが入れられたり(教え子たちにも弄られてたり)していたことから推すと…。
教員としては、お世辞にも「優秀」とはいえてはいなくて、結婚を機に、いわば「これ幸い」とばかりに「肩たたき」をされて、それで教員を辞めざるを得なくなったのかも知れないと思いました。
自らも「リップヴァンウィンクル」であった七海は、体裁よく学校側に押し流されてしまったということなのだろうとも思いました。
(追記)
七海のSNSの呟きでストーリーが展開していくというのは、いかにも「今ふう」なのでしょうか。
ひと頃であれば(江守徹さんあたりの渋い声で)「七海は…と思うのであった」と、ナレーションが入るところなのだろうと思います。
時代は、変われば変わるものです。
(追記)
『Love Letter』にしろ『ラストレター』にしろ、少女を撮ることには定評のあった岩井俊治二監督にしては(珍しく?)今作は「大人の女性同士の関係性を描いた」という特徴があったでしょうか。
そのことも印象に残った一本になりました。
評論子には。
(追記)
それにしても…。
黒木華のメイド服姿が、とても、とても印象に残りました。
黒木華だからなのか、黒服にゴスロリ風のエプロンだからなのか、あるいはその両方の複合的な要因によるものか。
そのいずれであるかはしかとは判別しかねるのではありますけれども。
評論子も、ただの助平なおじさんだったのかも知れないと、少なからず不安を感じた一本でもありました。
主人公に降りかかる嘘と毒と病は一生続く
美しい映像だが、物語には嘘と毒と病が蔓延している。教師いじめという毒に始まり、安室の嘘、マザコンの病……。それと相反して主人公七海は最初から最後まで純粋無垢である。言われたこと、目の前で起きていることをそのまま信じる純粋無垢であると同時に、感情が控えめで全てにおいて受動的、想像力が無く流されやすくもある。中学教師になれる程度の学力と常識を持ち合わせているにも関わらず、とりあえず流れついたホテルの値段が高いのか安いのかさえも調べることなく日々なんとなくそこにいる。こういう人が負のループにハマるんだろうなというのをとても自然に描いている。
負のループは真白との出会いで断ち切られ、楽しい日々が訪れる。奇しくも真白との出会いは安室によってもたらされる。安室は不思議の国の案内人のようだ。そこにいる七海はそれまでとは違い活き活きとしている。しかしそこには自然界の毒と病が存在する。自然界の毒と病によって楽しい日々を奪われた七海は初めて大声を上げて泣き叫ぶ。
ラスト、何かが大きく変わるわけではない。人の本質はあまり変わるものではないので、七海はこれからもなんとなく地味に日々を過ごし、安室に適度に生かされ搾取され続けていくのだろう。友達なんで、という言葉に乗せられて。(友達のいない人間は友達という言葉に乗せられやすい。)
岩井俊仁監督の作品を初めて観たが、じわじわ沁みてくる痛みや病をまとった世界観を美しい映像で見せてくるずるい監督だと思った。(好き)
期待以上
黒木華、こういう素朴な人物を演じるのはほんとうまいと思う。 Coc...
the岩井俊二のシュール
3時間も観る中身なのか…
演技力
本当を見つける物語
世界観の統一
作品というものは、こうであれ。と言ったような出来。
というのも、最近 よくわからない世界観の繋ぎ合わせというか、
「なに?これって あれ? そっち?」
みたいなのを見たせいだと思う。
ストーリーの起伏や筋立ての変化は楽しめるんだけれど
そうじゃない 腰の座りの悪い ただただ力不足 技術不足、 みたいなのは 客に対する冒涜だから。
綾野剛の さらっとした仕事ぶりは 彼の
役柄として 過去に、語る事も出来ない苦労(という言葉では陳腐)を生き抜いてきたしたたかさが ちゃんと見える。
そこが上手い。
黒木華は、当て書きだそうで
それはもう岩井俊二に当て書きされたら役者冥利に尽きるだろうなあ。
最初は女子高生にも馬鹿にされるような頼りないだけの教師が、頼っていいのか悪いのか判断しかねても良さそうななんでも斡旋屋を全く1ミリも疑わずに最後まで信じ切って、強さを身につけて行く。
そのストーリー性が上手い。
お城のような家の秘密がそこだったのかと 虚をつかれそして安堵する。
全体が曇り空。
常識人の見本のような 臨時教員が
東京で生きていく姿を見ると
もし 自分が今地方在住であったら、怖くて都会になんて子どもも孫も 出したり絶対出来そうにない。
ただそれは あながち間違いでもなく
東京での一人暮らしと 東京実家暮らしとでは
別の都市であるかのような顔を持つ町であるのは間違いない。
愛に溢れた映画だなぁ
安室が不気味すぎる
綾野剛、上手い!
「すみません」と「ごめんなさい」ばかり言っていて、声が小さくて、腰掛ければ内股で、大人は履かないような靴下と踵が少しパカパカしてるゆるい靴。全然、大人になってない七海。子どもだから、何でもSNSに頼ってしまう。脇がすごく甘くて警戒心ゼロ!完全に餌食にされるのが目に見えている。友だちが少なくても、親戚が少なくても、親が離婚していてもいいじゃない。そもそも無理に結婚する必要ない!
七海にしか教わりたくないと、きちんと言える、何ヶ月も不登校の女子高生の方がずっと大人だ。だから、七海にイライライライラ!
と、言葉にするとこんな風になってしまうのだけれど、3時間を感じさせない面白さと美しさとドキドキで、とてもよかった、本当に。透明感ある黒木華、綾野剛は凄く上手い!りりぃと同じ姿になったのも、アムロ的サービス?とも思えた。
アムロは七海を大人にしてくれたのか?それとも、これから食い物にしていくのか?その曖昧さが余韻という美しいものになっていた。
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岩井俊二ファンが見る映画
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