「ありきたりの日常から取り残されたのは」リップヴァンウィンクルの花嫁 としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
ありきたりの日常から取り残されたのは
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リップヴァンウィンクルとは現代から長く取り残された海外版浦島太郎の様な小説らしい。
その花嫁とは一緒に死んでと言っていた真白から取り残された主人公か、あるいはコミュニケーション必須の現代で不器用さゆえ取り残された主人公を指すのか?もしくはAV穣として肝臓がんで死んで行く真白だろうか…。
題名からして想像を掻き立てる。
小説読んでから観ればこのあたりのモヤモヤ感は拭いされたかもしれない。
ただ、テーマはさておき黒木華、COCCOや脇を固める俳優も含めてその演技は素晴らしい。特に黒木華の演技力の秀逸さには思わず画面に引き込まれてしまう。
映像も岩井監督独特の透明感のある綺麗なものだ。ここまでは良いのだがやはり観た後のモヤモヤ感はなんとなく自分の中での評価は下がってしまう。多分当時の日本アカデミー賞での選考もそうだったのではなかろうか、
主演女優賞は取ったが作品賞、監督賞は逃した。
まあ、あれやこれや想像を巡らす作品もありだと思うし、事実は脚本書いた監督にしか解らないこと。
でも何とも言えない不思議な魅力があるのは事実です。
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