「贅沢で有意義な3時間」リップヴァンウィンクルの花嫁 hasegawaさんの映画レビュー(感想・評価)
贅沢で有意義な3時間
クリックして本文を読む
美しい映像と岩井俊二監督らしい雰囲気に包まれたとても良い映画だった。俳優たちの演技も素晴らしく、この物語の世界観にすごく引き込まれた。180分の作品だが、それが全く苦ではなかった。「長く感じなかった」ではなく、「長さが苦にならなかった」映画。中盤からもっと見たい!という思いで頭の中がいっぱいだった。説明が難しいのでまず1度見て欲しい。
この映画は、言ってみれば2部作のようなもので、前半と後半で結構話のストーリーが違う。
前半は、主人公が周りの人に流され、苦労しながらも生きているなぁという印象。旦那の浮気相手の彼氏を家に入れてしまったり、メイドで100万なんていう怪しい仕事を引き受けちゃったり。
後半では、cocco演じる真白との可愛く愛おしい関係性が描かれて、とても現実世界とは思えないような雰囲気だった。特に、ウェディングドレスを着て、ベッドでキスをするシーンなんかはとても素敵で、女同士とか全然気にしなかった。
最後のシーンも娘を分かってあげようとする母の姿がとても良かった。それに心打たれた安室も良かった。
邦画の中でTOP10に入るぐらい好きな作品だった。
コメントする