「何もなかったように」リップヴァンウィンクルの花嫁 murifuさんの映画レビュー(感想・評価)
何もなかったように
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うまく言葉に出来ず2週間たってしまいました。
・・・人は無くしたものを、胸に美しく刻めるから、いつも、いつも、何もなかったように明日を迎える・・・劇中歌「何もなかったように」を聴くと映画を思い出して泣けてきます。それは決して悲しい涙ではなくあたたかく幸せな涙です。
この歌詞のように、七海も明日からまた、これまで起きたことすべてを胸に抱いて、前よりも少し元気になって生きて行くのでしょうね。
映画の冒頭、ポストでの待ち合わせの時に小さく手を上げ声を出すことも出来なかった七海と、最後に明るく手を振り大きな声でありがとうございましたと言う七海との対比が印象的で観終わった後優しい余韻がずっと心に残りました。
3時間があっという間で観終わったあとすぐにもう一度観たいと思いました。映像もすごく綺麗でずっと観ていられます。
黒木華さん綾野剛さんCoccoさんもこれ以外考えられないぐらいのはまり役で素晴らしかったです。
特に綾野剛さんの何でも屋の七変化振りがなんとも楽しく、胡散臭さ満載で酷い人なのに、困った時にはすぐに駆けつけてくれる頼りになるヒーローのようでもあり、くすっと笑えて飽きませんでした。
岩井監督が途中からあてがきしたと言うだけあって彼にしか出来ない役だと思います。
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