「AV女優×エキストラ派遣×教師」リップヴァンウィンクルの花嫁 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
AV女優×エキストラ派遣×教師
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現代のリップヴァンウィンクルが見た三時間の夢。いや、その花嫁が見た数ヶ月の夢か。
監督インタビューを読んで納得したが、これを撮るのに少数精鋭でノーライト、八ヶ月の撮影期間と、撮りながらストーリーを考えてゆく手法を選んだのだと言う。最初の結婚の出会いの場面の隠し撮り、豪華な結婚式が二回、いや、三回。そして葬式が一回、引っ越しが一回。リアルな学校の教室の場面、ノートパソコンでのオンライン家庭教師、別々のホテルの一室での二つの重要なシーン、友人の自宅でのお鍋、新居での生活、にせのアルバム写真、結納、義母からなじられる夜の部屋、夫との携帯でのやりとり、夜のタクシー、お屋敷の掃除、真白との共同生活、毒をもつ海中生物、真白の秘密、ラストの真白の母の怒りと涙。そして新しい生活。
低予算作品とはいえ、準備や段取りが必要な場面ばかりだ。安室がどこまで仕組んだのか不明ではあるものの、我々は複数の安室的な力によって翻弄される七海と大して変わらないちっぽけな存在である。
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