「意外に好評価だったので見に行きました。」SCOOP! a7aさんの映画レビュー(感想・評価)
意外に好評価だったので見に行きました。
予告編では気になっておりましたが、自分の好み的に「職業モノはどうかなぁ?」と皆さんの評価で見るか見ないか決めようを思っておりました。が、意外に好評価だったので遅ればせながら視聴を決定。星5級の大絶賛映画、ではなかったですがレイトショーで見るぐらいには面白かったです。
星が減った理由は、二階堂ふみの言動に違和感を感じたところ。深く感情移入ができなかった。今時の若者ってこんな感じなんだろうか。自分が年を取ったせいかもしれません。ゲスな福山に嫌悪感を抱くのは良いのですが、何かワンテンポ遅い、飲み込みの悪さ・理解の浅さが気になりました。不本意な仕事をやらされているとは言え、もうちょっと自分の仕事がどんなものなのか理解しようよと。終盤は二階堂も金星を上げる展開になるので無能ではないでしょうが、もうちょっと有能に描いてほしかったなぁと。
福山が撃たれるシーンでの「普通は感情的に泣き叫ぶであろうシーン」の無表情さの演出は、それ自体はとても良かったのですが、カメラ回収する前に(無駄かもしれないが)救護活動しろよと先にツッコミが来るあたり、「合わなかったなぁ」という印象。あとSEXシーンはいらなかったかな。この辺りは個人の好みだけどTVドラマ程度のお色気で十分だったように思います。福山との絡みで言えば吉田羊と福山の絡みならまだよかったかもですが。。。
二階堂ふみ以外の役者はとても良かった。
振り返ってみれば「あんまりだったなぁ、合わないなぁ」というシーンは二階堂ふみばかりだな。演技が悪いのか演出が悪いのかは分かりません。単に自分の好みが合わなかっただけかもしれませんのでファンの方はご容赦を。
うーん、二階堂のキャラの掘り下げが浅かったのかなぁ。福山、フランキー、滝藤賢一、吉田羊、それぞれにエピソードが描かれており感情移入しやすかったのですが、二階堂だけは「ファッション誌の仕事がしたかった」程度のエピしかなく、仕事に対する姿勢とか私生活とか感情が見えなかったなぁ。
映画全体としてはかなり楽しめたので、おススメの映画ではあります。