「急な深み。。」SCOOP! 映画が好きです。さんの映画レビュー(感想・評価)
急な深み。。
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映画序盤は、福山雅治の独特のエロさ、二階堂ふみの演じるチャーミングなヒロイン、そしてその周りを固める吉田羊、滝藤賢一、リリーフランキーなどで、とてもユーモラで、1人でもニヤニヤしてしまう程の、師弟関係を描く話であった。
そうして話が進んでいったのだが、特に大きな展開もなく、面白い反面浅いと思ってしまった。
物語の後半、ターニングポイントが待っていた。その瞬間とは、福山雅治演じる静が、二階堂ふみ演じる野火に愛を分つシーンである。そして、かつての自分の夢を語り、「いつかは何者かになれると思っていた」と、夢に敗れた後悔を話していた。そのシーンがあってからの、最後の大詰めのシーンである。観た人は、わかると思うが、車中で最初、大きいカメラを持ってから、辞めて、自分が初めて買った小型のフィルムカメラを持ち、リリーフランキー演じるチャラ源の元へ向かった。そして、野火も大型のカメラを持ち現場へと向かう。その後、案の定、静はチャラ源に撃たれた死んでしまうのだが、このシーンに、ぎこちなさを感じた。カメラのシーン、そして撃たれるシーンのぎこちなさから、静は、わざと自ら死を選び、最後に愛した弟子へ最大のSCOOPを残したように思えた。
この作品は、リメイク作品であり、オリジナルの様々な伏線もあって、良い映画であったし、多くの人のお気に入りの作品となると思う。しかし、それにしては、浅すぎるようなものであったために、無難な評価となった。
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