劇場公開日 2016年10月1日

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「スクープ」SCOOP! あい・だっくすさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5スクープ

2016年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

知的

アラフィフの私としては、大人のおとぎ話だと思って
楽しめました。

福山演じるカメラマン静と、キャラが泥の様に濃い
リリー演じるチャラ源。滝藤演じる馬場ちゃん。

その世代の目線で観たのですが、どれも居そうで居ない、
居なさそうでどこかにはいる、濃いキャラ達です。

現実の世界では彼らの全てについて、もっともっと
濃くて深い実在の人々が蠢いています。
関わってみないと、そういう人が同じ街に生息して
いることさえ信じられないような人達が。

同時に、マンガ的なそれぞれのキャラの立ち方は
やはり演出ですし、造られた感じは払拭できません。

40-50台以上の、特に男性なら、それなりに楽しんで
貰えると思います。

役者の演技がとても見応えがあって感情移入しやすい。
でも「福山だから」でもなく、「吉田洋や二階堂ふみだから」
でもなく、おじさん・おばさん世代のファンタジーだから
楽しめたのです。

女性だったら、もっと若い方だったら、全く違う観方を
なさるでしょう。 そちらの方々には参考にならないレビューで
済みません。

最後に、聞いたほどエロくも無いです。
あれなら若い女性が見てもそんなに嫌悪感は感じないんじゃ
ないかな? ソフトだし。

そうそう、最後に。

本当に成長していく様を演技し切った二階堂ふみと、もう一人の
ヒロイン、吉田洋。

二人の女が主人公の映画、と見ることも出来ます。

男達の臭くて濃くて濃密な、友情の映画でもある。

やっぱ、大人のファンタジーとして中々悪くない
出来映えです。

心が寒い時とか、ささくれ立ってる時に見ると
いいんじゃないかと思います。

あい・だっくす