「アニメが大好き過ぎた…良い映画だけど。」美女と野獣 かなこcccさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメが大好き過ぎた…良い映画だけど。
まず、最初の導入部分、ステンドグラスの感じが美しいのに無かったのが残念。
ナレーションも、もっと暗くドドーンって感じで良かった。
ナレーション最後の「こんなビースト、誰が愛してくれるのでしょうか。」の所、語尾上げないでよ…。
その後のベルパートの、同じ朝、が映えるのになと。
それからベルが本を借りるシーン。
何回同じ本を読んでも楽しいって話から、じゃあもうこの本は君のだ。って言われるシーン。
あそこも欲しかった。
その後の構成も、アニメ盤が最良のように思えた、
草原で、この世界じゃない素晴らしい世界があるはずって夢を歌う所から、
馬が走ってして父親が居ない、という現実に引き戻される感が良いのに。
あと白馬じゃなくて良い。親娘2人の質素な生活なんだから野暮ったい茶色馬で良いのになー。
父親といきなり引き離されるシーンもなかった。
「サヨナラも言わせてもらえなかった!」と言うシーンで野獣が困った顔をするシーン。あって良かったなぁ。
一番おい〜!って思ったのは、城の図書館を見せるシーン。
野獣が狼に襲われて看病して貰って、
そのサプライズプレゼントに図書館をあげるシーン。。
それが良いのに…!
コグスワークが、チョコレート花束、守れない約束など女性にあげるプレゼントは沢山あるけど、って言って、
ルミエールがもっと素晴らしいものがある!って言ってからの図書館サプライズ…
あそこから2人がグッと近づく、野獣の優しさが見えてくる所…
大切な部分だと思うんだけどな。。
そしてガストンと野獣の決闘シーン。
ガストンの自己愛がモロに出てる、
「Belle is mine!」のセリフも!なんで消しちゃったのかなー!!
恋人でもなんでもないのに「おれのモンだ!」って言いのけるガストン。(下劣!)
それで、その言葉にカッとなって野獣が反撃する。
けどそのあと、乱暴はやめろ落とさないでったいうガストンに、
優しい人の心で「出て行け」とだけ言う野獣。
おいー!なんで変えたー!「野獣ではない」ってセリフ要らんでしょ!
あとラスト。
もっと丁寧に描いて欲しかった…
アニメーションの様に、
倒れてる王子(に変わった野獣)、
手を差し伸べて近付こうとするベル、だけど起き上がる王子に、その手を引っ込める、
ベル僕だよ、と言われ、恐る恐る近づき髪を触る。
(そもそも西の塔に入って、王子の絵を見付けて、
破れたところを直して、絵の中の王子の青い目に見入るベルのシーンがサラッと描かれてたのが問題だけど、)
その後に青い目を見て、
It is you! あなただわ!
ってなんなきゃ。
目のアップだけ写したって意味わかんないし、
あの、恐る恐る触る感とか、確認する様に近付く2人の溜めた感じがいいのに!!!
そこが泣きポイントなのに、、!
そこら辺が残念ポイント。。
(細かいのはもっとあるけど、、
お父さんは発明家で良かったと思うし、
ベルも草原でもっとコブシを握る様に力強く歌って欲しかったし、
その時、広がる世界って意味でもっと、広角にカメラを向けて欲しかったし。
お城から出る所でも、チップが後をついていく所も欲しいし、
ガストンが、ベルの家で冷たく振られて、
怒り心頭になるシーンとかもあってこそ、その後の居酒屋のシーンに繋がると思うんだけど。
夜襲の歌とかももっと重くて怖くて良かったな。。)
でもベルの母親の新しい話は良かった!
魔女がバラと鏡と本を置いて行ったって言う設定も悪くなかった。
父親を盗人と言って申し訳なかった、と言う野獣とか、優しさを取り戻しつつあると思えたし、
野獣の親の話も(少しだけど、)あって良かったと思う。
野獣のソロはブロードウェイの、
「If I can't love her.」が最高だと思ってたけど、実写版の野獣ソロも良かった。
映像も綺麗で見ごたえあり。
って意味で星3。
アニメーション版通りか否か、と言う点で見入ってしまい、タオル用意して行ったのに、1滴の涙も出なかったので、
また2回目に行こうと思います、その時は単純に映画を楽しめる様に見たいな。
誤記載ありましたら失礼。