アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅のレビュー・感想・評価
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時間つぶしですね。
すっごく久しぶりに友人たちと映画を見ました。することもないし観る?的なノリで日曜の夕方に見てきました。1人じゃない映画はたぶんセックスアンドザシティ2以来だから6年ぶり。おっそろしい。
普段映画を見ない人たちだったので、自販機でのチケットの買い方が分からないと盛り上がっていて、そうかそんなもんなんかと新鮮な気持ちがしました。
字幕2Dでみました。
映画自体は、普通です。寝ようと思えば寝られる内容。
赤の女王がかわいそうだなーと思ったくらい。
アリスはタイムの言いつけを無視して過去に行ったり、うざめのトラブルメイカーで好きになれず。
お洋服が可愛かった位ですね。
ちっさいチェシャ猫をもっと見られるかと思ってましたが結構一瞬でした。
同伴者Aの感想は、
面白かった!
だそうです。
同伴者Bの感想は、
手をひらひらさせてるアンハサウェイめちゃ可愛い!
だそうです。
私の感想は、
アランリックマンの遺作なんかー、寂しいなー、
てのと、
ハンプティダンプティが割れて終わりのでオチキャラだった、
でした。
アリスらしくない
前作でも思ったことだが、とにかく「アリスらしくなくて」面白くなかった。
原作のアリスの面白さは、既存の常識や価値観を平然と逸脱していく面白さだと思う。
不思議の国や鏡の国の住民や世界の法則が、何もかも現実とは違っていて、世界の前提が根底からくつがえされる感覚のめまい、サイケデリックさ。
そしてアリス自身は、現実世界では空想癖のあるかわりもので、皆とはなじめない。だから、不思議の国のへんてこさはアリスの精神世界でもあるし、アリスを肯定してくれる世界でもある。
子供はみんな、アリスに多かれ少なかれ共感する。空想癖は子供の特権だからだ。そして、空想を語って大人にたしなめられるところも。
サイケな感じは昔のアニメでも表現されている。とくにチェシャ猫やアブソレムの表現はすばらしい。
しかし今回の映画のアリスは、むしろまるで道徳の教科書のように、現代の常識と価値観に縛られている。常識を疑ったり、常識の反対を言うことで、逆説的に本質的なものへの思考を示唆する原作の深さとは比べようもない。
アリスは男女差別に負けない有能な女性実業家。アリスだけが正常で、周りの人間は無能か悪人。アリスの方が常識人なのだ。
ワンダーランドも、キャラクターの過去や家族が描かれ、一貫した筋道の通る世界に構築しなおされている。こんな、普通の感覚の住民が普通に暮らしてるだけの、単なるファンタジーの世界、アリスではないよ。
現実の世界とワンダーランドの関係も、わざわざ境界をはっきりさせる演出をしている。そこがあいまいだからこそ、ワンダーランドが本当にあるかどうかわからなくて面白いのに。
アリスの仲間たちもみんないい人ばかりで協力的。何考えてるか分からず、敵か味方かも分からず、超然としている、というようにした方が面白いのに。
もしかして、子供向け映画では道徳的な内容にしなければならない、という圧力があるのかな。
チャーリーとチョコレート工場は、道徳的ではないブラックな感じが面白かったんだけど、そういうのを批判する人もいるのかもしれない。
あと、根本的に主役のアリスに魅力が無いように思った。だって単なる優等生キャラなんだもの。赤の女王や白の女王の存在感の方が際立っている。ジョニデのマッドハッターも、とくに面白いキャラには見えない。
映像はさすがに良かった。
クライマックスの、時間が破壊されていってワンダーランドが滅びていくところは素晴らしかったと思う。
■追記
原作がどんなだったか読み返したくなって、不思議の国と鏡の国を読んでみた。
昔に読んだのは子供の頃で、アリスに近い年齢、そして今は、著者に近い年齢ということが理由なのだろうが、作品の印象がとても違っていて驚いた。
子供の頃は、奇妙な発想を肯定してくれる、子供のことをわかってくれる楽しい作品、という感じだったが、大人になってから読むと、大人目線で子供の天真爛漫さをかわいい、かわいい、と愛でる感じの作品にみえる。
この映画のテーマが、「時間」というのは、原作の「鏡の国」の本質をとらえているようで、いいセンスしてると思った。
「鏡の国」は、「不思議の国」と雰囲気が違って、もの悲しげな終わり方をしている。子供の頃のあの甘美でキラキラしてあまりに美しい日々は過ぎ去って、もう二度と帰ってはこない、という郷愁がある。
時間とは非常なものだ、悲しいものだ、というところをもっと掘り下げられたら、もっと印象に残る作品になったんではないかと思う。
それこそ、ワンダーランドは大人になったらもう二度と行けないとか、ワンダーランド自体が完全に消滅してしまう、くらいのことが起こらなければ…。
それにつけても、「アリス」に女性の社会進出のテーマが入るのは、本当にミスマッチだと思う。まあ、そもそもだけども、大人がアリス役な時点で…。原作を読んでますますそう思った。
時間の旅
1作目も映画館で観て、思ったより印象が違って少しガッカリした記憶がある。とくにアリスは好奇心旺盛なはずなのに表情があまり変わらない。そこが気に入らなかったし、結構そのことが話題にあがった。そのせいなのか、今回の映画では表情豊かなアリスが見られた。
今回はアリスがハッターのために頑張る話。悪いと分かっていながらもハッターのためならと言って悪いことまでするアリス。タイムは人の命を奪う者だと思っていたが実は違う。考え方を少し変えるだけで、タイムは人にタイムを与えていたのだ。なんと言ってもタイムの俳優さんが適役だったと思う。ヒューゴに出ていてその時となんとなく似ているところがあるから。アンハサウェイは思ったより脇役。でもそれでもよかった。赤の女王も根っからの悪ではなかったのだ。
今回はマッドハッターのマッドな部分が少なかったけど、アリスの活躍がよかった。
過去は変えられないという現実を知ったヒロイン
ハンターを助ける為に奔走するアリスの姿に共感しました。
過去を変えて友人を助ける、でもその結果。
思うままにならない事実と現実。
赤の女王が聞きたかった言葉。
家族が生きていると信じたいハンターの気持ち。
悪いと分かっていても奔走するアリス。
この物語の登場人物に悪人は一人もいません。
意地悪な赤の女王でさえ。
アリスが現実世界で病院に一度戻るシーンはまるで、あの有名なゲームそのままではないかとびっくりです。
アリスがワンダーランドに戻る事はないのかもしれません。
でも、ふとした拍子にまた。
「アリス、助けてええっ」
と住人達の誰かが彼女に助けを求めるかもしれません。
三月ウサギ、双子、卵さん、勇敢で小さなマリアムキン。
いや、もしかしたら赤の女王だったりするかも。
行けないと思っても、彼らはアリスを無理矢理連れてくるかもしれません。
ワンダーランドの住人はアリス自身です、生きている限り,旅は続くからです。
今回、ハンターのいかれっぷり,毒気があまり感じられず、ちょっと物足りなかったなあと思ったのですが。
それと反比例するようにアリスの母親の姿が印象に残ります。
前半、消沈した姿を見ているだけに話が進むうちに変わっていきます、強さを実感しました。
もしかして、ハンターが乗り移ったのでは、ラストシーンがとても印象的です。
そしてエンディングも見逃せません。
前作よりもクセが少ない分、見易くなってこれはこれで悪くはない
アメリカでの酷評も相まってか、日本でもあまり評判はよろしくないようでしたが、見てみたら私はむしろ前作よりも面白かった気がしましたね。
まあ前作よりグンと評価が上がるほど面白かった訳でもないのですが、駄作臭漂う予告編や世間の酷評からもっと酷いことになっていると思ってたので、それ考えれば意外と見易くてこれはこれで悪くなかったなと・・・。
没個性と言われればその通りなんですが、前作もティム・バートンにしてはディズニー仕様で中途半端な個性しか出せていませんでしたから、逆に映像面以外のバートン色を取り払った没個性の今回の方が、むしろスンナリ入れてこれはこれで良かった気がしました。
それと前作で謎だった部分のモヤモヤが全て解消されて、ようやくスッキリとさせられましたね。
赤の女王と白の女王の確執の原因を知ったら、何となく白の女王を全面的には好きになれなかった前作時の感情に、妙に納得、でもアン・ハサウェイが演じているからやっぱり嫌いにはなれないのだけど(笑)
しかしこうなると、赤の女王も愛おしく見えてくる、あの幼少期のエピソードは可哀相としか言いようがない、でもどちらの気持ちも分かるから、ただただ切なかったね・・・。
で、結局そっちのエピソードの方が印象深かったので、今回メインのはずのマッドハッターの話は、少々印象が薄かったかも(苦笑)
まあマッドハッターの過去やお茶会の謎を知れたことや、父との確執の話は、それなりには見応えありましたけどね。
気のせいか前作よりもマッドハッターは見た目が奇抜になった?あとジョニデ太った?
ジョニデの扱いは、やはりバートンじゃないとダメみたいですね、没個性のジョニデでは、ジョニデが演じる意味もないような気がして。
そんな過去が描かれつつ、本質はアリスが未来へ向かって進むための話と言う、いかにもディズニーらしい映画に仕上がった辺りは、単純に映像面から子供も楽しめるし、大人も勇気をもらえる話で、普通にいい映画だったと思いましたよ。
前作もバートンにしては普通と言う感想でしたけど、監督が代わって更に普通色が強まったのがむしろ功を奏したと言うことで。
前作で活躍したゆかいな仲間達の出番が少なかったのはちょっと残念でしたけど。
ただ新キャラのレトロ感漂うタイムマシン的クロノスフィアと、秒の可愛さは妙に印象的でした。
良くも悪くもないかな??
とても良かったですよ
「ずっと、その言葉が聞きたかった…」
良い場面です。人の決別も和解もあんなものなのかもしれません。
全編通して悲劇的なエッセンスが多いです。
だけどアリスを見てると、どうして人生に苦痛が存在するのか分かりますね。
乗り越えるためです。
良い映画ですよ、これ。
前作より断然良い
本作品を観られる予定の方は前作をご覧になってから行かれることを強くオススメします。
前作は6年も前の作品なので完全に忘れてましたがテレビで放映されてて観てからいってよかった。楽しめ方が全く違ってきます。
前作より断然映像、内容◎です。
今回のテーマは「時間」「過去は変えることはできない」
過去を変えてしまうとワンダーランドが崩壊してしまうというものでした。
世界が錆びていくシーンは悲しいの一言。
赤と白の女王の確執、過去。和解。
マッドハッターと家族の再会。
マッドハッターや友達との別れ。
最後は心がしめつけられ、泣けました。
アリスの行動によってタイムのおっちゃんが死にかけててちょっと可哀想だったけど。。
アリス後で謝ってたけど謝って済む問題ではない笑
マッドハッターの幼少の姿が可愛すぎて◎
双子の幼少時代もめちゃめちゃ可愛かった笑
アリス役のミアワシコウスカ前作より大人の女性になりましたねー。6年もたったもんなぁ。。
豪華!
前作の世界観を警鐘
ルイスキャロルも喜んでくれると思う
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