劇場公開日 2016年4月29日

「アベンジャーズ未見の人は無理かも」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アベンジャーズ未見の人は無理かも

2022年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初日のレイトショー。IMAX3Dで鑑賞。

初日ということもあってか、劇場は超満員で、隣の人の飲食の音が気になったりもした。そのくらい賑わっていました。

やはり、3Dは、瞬速の格闘シーンなどに限界があり、もう一度、自宅でゆったりとして見てみたいと思った。

ストーリーの大きな軸が、キャプテン対アイアンマン(トニー・スターク)ということで、むしろ「アベンジャーズ」の完結編的な意味合いが強い作品だった。見たことのない人が、いきなりこの映画から入るのはちょっと難しいと思う。

ただし、ソー。ハルク。ニック・フューリーなどが所在不明ということらしく、メンバーが揃わない以上、アベンジャーズの看板は掲げられないということなのだろうか。(劇中では美人秘書のペッパー・ポッツとも距離を置いていると語られている。彼女がどうなったのか非常に気になるところではある。)あくまでも、今回キャプテン・アメリカの作品内に、超豪華マーベル超人たちが集結という図式になった。

公開の時期的にも重なり、どうしても「バットマンVSスーパーマン」と言うよりは、ジャスティス・リーグと比較してしまうが、圧倒的にマーベル・シネマティック・ユニバースに軍配が上がるだろう。

単純に映画の内容だけで見ても、ストーリーの良さ、キャラクターの魅力、アクションの迫力、どれをとってもマーベルの勝ちだと私的には思う。何よりも、積み重ねてきた歴代のマーベル作品のそれぞれの成功が大きいのだ。それを対決させるのだから、絶対的ファン数も最大に膨れ上がるだろう。

かたや、バットマンは「ダークナイト」で語られてきたブルース・ウェインの葛藤など、優れた作品を持ちながら、そのキャラクターをチャラにせざるを得なかったという、お粗末さ。

もしも、スーパーマンの前作「マン・オブ・スティール」の世界にバットマンがいたら…という切り口でしか語られないために、ファンの絶対数に限りがあるうえに、無理やりにワンダーウーマンなんかを登場させたものだから、親和性が破綻していた。

今作に話を戻すと、各キャラクターが本当に生き生きと活躍していたと思う。個人的には、ジャイアントマンをやってしまったので、もう「アントマン」続編は無さそうだったり、どうも、「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」もこれで打ち止めのような気がしたことがちょっと残念。

それよりもスパイダーマンが意外に魅力的だったのが拾いもので、ピーター少年のトム・ホランドがどことなく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J.フォックスを彷彿とする雰囲気を醸し出していて、それが実にいい味を出している。やっぱり、スパイダーマンは苦悩する少年のキャラクターが似合う。彼は今回大活躍する。3度目のリブートが楽しみである。

今後も、「デッドプール」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー続編」「X-MENアポカリプス」など、期待できる新作が控えているマーベル作品群から目が離せない。

2016.5.3

うそつきカモメ