「洗脳の恐怖」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
洗脳の恐怖
アベンジャーズの仲間割れ!一番の見どころがその仲間割れの戦いぶり。新人アントマン初参戦、スパイダーマンも研修旅行として参加させられる。さらに犠牲となったワカンダ国王の王子ティ・チャラがブラックパンサーとして初お目見え。その対立の原因となるソコヴィア協定にサインするかどうかというもの。各地でアベンジャーズの戦いによって大勢の市民が犠牲者となったことを受け、SHIELDが崩壊した今、国連が彼らを傘下に置くというもの。従って、ヒーローたちの勝手な行動が制限されることになるのだ。
またウィンターソルジャー=バッキー・バーンズがキャプテンの親友だったことで、ウィーンでのテロリストとされていたのも実はソコヴィアの軍人(ダニエル・ブリュール)のアベンジャーズを内部分裂させるという策略だったことがわかる。
ちなみに分断されたメンバー構成は協定署名派(バッキー討伐)・・・アイアンマン、ブラックウィドウ、ウォーマシン、ブラックパンサー、ビジョン、スパイダーマン。
協定反対派(バッキー擁護)・・・キャプテンアメリカ、ファルコン、アントマン、ホークアイ、ワンダ、そしてウィンターソルジャー当人。
トニーとキャプテンは元々仲が悪いけど、ナターシャとクリントが別々となったり、ワンダとビジョンも対立するところが面白い。ハルクもソーもいなかったところが破滅的な戦いにならず、単なるアベンジャーズの訓練だと思えばそんなものだったか・・・ただし、ローディは重傷。
ヒドラの洗脳によりバッキーはスタークの両親を殺したという過去が明らかになり、彼らの対立はますます深まる。ラストのアイアンマンとキャプテンの壮絶な戦いは重苦しさで耐えられないくらいだった。父の作った盾を置いてけと言われて、素直に置いていったキャプテン・アメリカ・・・これからどうやって戦うんだろう。そしてバッキーは洗脳の恐怖に耐えられずに冬眠。バラバラになった彼らはどうなるのだろう?
戦いによる一般人の犠牲者。復讐の連鎖。重くのしかかる内容だったけど、アントマンやスパイダーマンが和ませてくれた。