ロブスターのレビュー・感想・評価
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なんじゃらほい
えーっと、うーんと、これはダメでしたね・・・はい、すいません・・・
設定自体は確かに面白くなる要素があったと思うんですけど、やっぱり演出の問題ですかね、これは。序盤は回想によるナレーションで説明するってのが続いて、画で説得するということを怠ってたように思いますし、物語に起伏を与えようということも怠ってたように思います。
おそらくこの設定の面白さから発想して映画に突き進んだんでしょうけど、やっぱり発想だけじゃ映画になりませんね。
私がつけたこの★1.5は、もっぱらレア・セドゥのためだけにあります。レア・セドゥを見れたことだけは嬉しかったですね。
こりん星からこんにちは
小倉優子がこりん星出身とのことだったが、この二人も同じ星から飛来してきたのかと。“コリン・ファース”、“コリン・ファレル”。ごちゃごちゃになってて、『キングスマン』の人が主役かと思ったら違っていたみたい。コリン・ファースが演じていたらもっと面白かったかもしれないと思ったのは、ギャップの激しさを期待したせい。でも、こんな間違いをしてたのは小生だけではない筈・・・
こんな戯れ言は置いておいて、本作、とても辛口のブラックジョーク、もっというと、笑えない冗談に散りばめられた物語である。
設定からして突拍子もない内容で、ファーストシーンから、牛を撃ち殺す所からスタート。シュールな幕開けである。
配偶者若しくはカップルの片方が無くなれば、収容所に連行され一定期間内に次のパートナーを探し成立しないと動物に変異されてしまう世界。魔法か何かを使うと思ったら、単なる外科手術らしいから、これ又なかなかグロテスクな設定である。そう、この映画は、設定の空想性としかしその空想を現実の方法で力づくで落とし込むというかなり矛盾した雰囲気がずっと包んでいるのだ。
収容所では、一人より二人の優位性の思想をプロパガンダし、自慰行為さえもコントロールされる。ルールを破ったら、トースターに手を突っ込まれ、指を焼かれる等々。。。 かなりえげつないシーンが随所に続く。メイドが、局部に尻を擦りつけ、しかし射精はさせない生殺し。これも又、パートナーを探させる為の無理矢理なモチベーション高揚。とはいえ、闇雲に又刹那的にカップルにさせないよう、成立後に試験期間を設け、その試験に合格して晴れて収容所から抜けることができる。そんなことをされて機械的にカップルになれる程、人間は都合良く精神が出来てるはずもなく、このキチガイじみた所からの脱出を謀る人間が出る。そんなレジスタントを捕まえる為、パートナー探しの合間に、レジスタントが潜伏している森に狩りに出動させられる。捕まえれば、収容期間が伸び、チャンスは延長される。やっと見つけたパートナーだが、しかし血も涙もない愛情確認(兄が犬に変えられており、その犬を飼っていたが、その犬を殺された)ことで、主人公はレジスタント側に転じる。しかしそこは収容所よりももっと戒律が厳しく、独り者を絶対遵守と位置づけ、決して恋愛をしてはいけないという世界。いちゃついたからという理由で、その二人の唇を切り、無理にキスをさせる等々の罰が設定されている。そんなメーターが振り切れる程の両極端な場所で、皮肉にも主人公は一人の女性を愛し始める。勿論、その行為はみつかってしまい、女性は目を失明させられてしまう。追いやったリーダーを犬の餌にした主人公は、光を奪われた愛する女を連れ、森から抜け出し町に逃げる。立ち寄ったダイナーで、自分も又愛する女と同じように目を突こうとするシーンでこの映画は終わる。ホントに突いたのかどうかは、観客の想像に任せる終わり方だ。
ベースには、出生率低下という社会問題があるのだろうが、メーターの振り切れるような内容はここ最近観ていないだけにかなり興味深く堪能した。
恋愛なんてものはそんな都合良く出来るはずもなく、ましてや何かが介在若しくは強要できるものでもない。例え始めの印象が良くても段々と知らない面が顔を覗くことになるし、同じ趣味、同じ思考だから相性がよいというものでもない。
かといって、一生独身で居続ける事を誓ったとしても、 その途端に運命の人が出現することだって縁だ。そんなことを具体的にいろいろなシーンでブラックな演出を施してみせてくれる。なかなか笑えないモノばかりである。
主人公と仲間になった男が、上手い具合にカップルとなり試用期間を与えられる。その停泊先のヨット内に、侵入した主人公は、 男の嘘を暴露し、別れを強いる。しかしカップルの女は逆に主人公にナイフを突き立て、出ていくよう命じる。 主人公はノコノコと出て行く。その胸にはどんなことが去来していたのだろうか・・・
奇異で過剰な仲間意識
人は必ずパートナーがいなくてはならない、という世の中に生きる人々の"常識"。
そこからはみ出したグループは人を愛してはならないという"ルール"。
そして、足の痛み、鼻血が出やすい、近視など、体の弱点を共有することでしか心を通わせられない"人"。
必ずペアがいなくてはいけないという世界の中で、どれだけミニマムになっても痛みで心の繋がりを求めようとする人々。
「かくあるべきでなければならない」という世の中の常識に対するアイロニーと捉えるべきか?
見方次第で評価は変わる、そんな映画です。
ロブスター
ちょこちょこ笑えて、ジワジワ怖い
ブラック過ぎてよくわからなかった。
ブラックコメディ
モテない人間は、根が消極的で、何より自分を見捨てた感じがする。
なりたい動物が「ロブスター」って時点で、なんだかモテなそう。
好きでもない相手に必死に合わせて、やっとの思いでパートナーをゲットする。だけど、充実した関係が築けるはずもなく、ついに耐えられず逃走。
逃走した先は「リア充禁止」のカルト集団。
今度の相手とは充実した関係を築けそうなのに、「オマエら、イチャイチャしてんじゃねー!」と、リーダーから残酷な制裁が加えられる。
主人公は、春琴抄のサスケ的行動を迫られる。「似た者同士しか共存できない」という不文律があるこの世界で、他に選択肢はなさそうだ。
それとも、もしかして土壇場で逃げ出した?
やっぱ、サスケになるのは怖いよね。
自分ならどうするかな、と両方を想像した。
豪華なキャストによる、シニカルなブラックコメディ。この監督の独自性、好きでした。
奇妙に面白い
「007」絡みのキャスト!
ボンドガールのLéa Seydoux、Q役のBen Whishaw、そしてボンドの実の妻Rachel Weisz(やっぱり美人。。。)。007関連のキャストが揃っています。
ストーリーとしてはかなりシュールで。「え、ここで笑っていいのかしら?」みたいな感じ(笑)。あまり何も考えずに観るのがいいのかもしれません。
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