「ジョブズの内面を深く描いている」スティーブ・ジョブズ いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョブズの内面を深く描いている
ダニー・ボイル監督作品ということと、2013ものとの観比べで鑑賞。
結論、2013ものの勝ち。本作はダニー・ボイル監督だし、構成等々踏まえるとこちらの方がハードで深いため一般的には評価される創りなのだとは思うのだが、個人的にはジョブズの生い立ちも描いた伝記的な創りの方が好きかな。
本作は終始発表会直前をクローズアップしており、ある意味ではジョブズの性格や本音をじゅうぶんに掘り下げているのだが、どうしても室内メインの撮影だけでは物足りなさを感じてしまう。ITに疎くジョブズにあまり傾倒していなかった自分のようなタイプには、どこまでいってものめり込みにくさがつきまとう。
キャストも2013ものの方が良かったかも。とはいえ、ラストシーンは断トツ本作の方が心に刺さり良かったし、差としては結局やっぱり最初に観た方が印象に残りがちと言うことだけなのかも知れない。
コメントする