「力作、なんだけれども。」スティーブ・ジョブズ 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
力作、なんだけれども。
さすがダニー・ボイル監督、映画として十分に楽しめた一本。
しかしながら伝記としてはアシュトンが演じた作品の方が上か、本人再現度も含め。
映像・画面、そして音楽のチョイスと使い方が上手いのは監督らしさ全開。
ファズベンダーにケイト・ウィンスレット、おまけにセス・声ですぐわかる!・ローゲンまで。
地味に豪華な芸達者キャストの集合も、観応えと説得力十分。
何よりも脚本が上手く、ジョブズ氏の人生のアップダウンを本当に見事に「映画」に仕立てている。
その分、実在の人物・事実に基づいているのに嘘くさくなってしまっているのがまた皮肉な話なのだが。
今回は偶々の観比べになったが、実在の人物を映画にするということの難しさを改めて考えさせられた作品。
コメントする