「ラストの少年の紙一重な存在」サウルの息子 WALLEさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの少年の紙一重な存在
アウシュビッツのリアル(であろう)な一面を、長回しの巧みなカメラワークで、映している。隠し子の息子の埋葬に固執する父親の姿は見事。支えてくれる仲間の様、生き残るためラビと嘘をつく姿、ガス室送りの前の「早くシャワーを浴びないとスープが冷める、シャワーの後に技能保持者は名乗り出るように」などのアナウンス、ひたすら死体を処理して自分たちの処理の日を待つ姿。あらゆる場面が胸に焼き付く。
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