「あるいは、地獄と云う名のテーマパーク」サウルの息子 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
あるいは、地獄と云う名のテーマパーク
教科書の゙虐殺"の文字。ひどく無味乾燥ですが、冒頭いきなりその現場に、立ち合うことに。ご見物(観客のことです)一同、固まってしまいました。スパルタ式、歴史授業の始まりです。全てを失ったパパの、さまよう魂と共に、地獄巡りするわけです。POV方式(主観映像ってやつです)で撮影せざるを得ない情景。見たくもない映像が、画面を埋め尽くしているからです。おまけに、4DX方式なしで、恐怖と狂気が放出します。映画観てるのか、鬼畜なアトラクションに、参加してるのか、判らない状態に。終盤に、パパが見せる穏やかな笑み。息子さんの御霊は、天に召されたのでしょうか。余談ですが、収容所の彼らが、解放者として期待したのが、当時のソ連。その後のハンガリーと、ソ連の関係を描いた「君の涙ドナウに流れ」も、観ないと損です。悲し過ぎて、涙も出ない大河ドラマが、完成します。
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