「頭をガンと叩かれたような」映画 聲の形 エマノンさんの映画レビュー(感想・評価)
頭をガンと叩かれたような
衝撃を受けた。原作未読。
いじめっ子が自殺を考えるまで追い詰められて、そんな人物から見た世界。全ての輪郭がぼんやり、周りの声は被害妄想で埋め尽くされてよく聞こえない。
顔も認識できない、見れない…からバツ。
顔のバツは相手を信頼した瞬間にはがれる。
そんな描写が昔の自分を描いてるようで、そのまんま過ぎてビビった。だからドンドン入り込んでしまいました。人間一度あそこまで落ちてしまうと、全然自分を大事にできなくなる。石田を見ていて胸が痛かった。
転校してきた聴覚障がいのある女の子、みんな最初はノートで会話していたけど、だんだんと遠のいていく。子どもにとって、接し方が分からない、障がいを理解していない、ことが距離を生む。教師はもっと架け橋になれよ…と思いましたね。
いい人ぶらずに、変に壁を作らずに、自然に最初から接することは大人でも難しいだろうし、かなり高度なこと。いじめってお互いに分からないから、ズレていくのだろうな。
高校になって、次々と友達が出来るのも、もうすこし掘り下げて欲しかったなあと思いました、
主人公の石田が心開くのってもうちと時間かかるのでは…と。でもビックフレンド?くんはナイスでした。
京アニ独特のあざとい演習、輪郭、仕草、などがこの映画の質を高めていて、とても感動しました。
萌え以外もイケるんじゃん!
ラストも石田視点で仕上げたのだろうな、
硝子視点だったらどんな風に終わらせたのだろう。
やっぱり、あらゆる方法を使って
好き、を伝えるのかもしれない… それがザ女子。
川井さんは一生寝てて下さい。
って思うけど、大人の女子の世界は川井さんだらけなので、とくに違和感なかったわw
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