「身近に障がい者がいるわけでも無いのに心に響いた理由」映画 聲の形 わっぴさんの映画レビュー(感想・評価)
身近に障がい者がいるわけでも無いのに心に響いた理由
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ヒロインの西宮さんのような性格の人は健常者でもいるだろう。
水をかけられたり、所有物を壊されたりしても、
その人に嫌われたくない。憎めなくい。優しく接したい。
だからその人の机が、誰かに汚されていたら消してあげたい。
その人が傷ついているのなら助けてあげたい。
でもその優しさが、結局その人を傷つけて、そして自分も傷ついてしまう。
そんな自分が嫌になってさらに苦しくなる。
ヒロインの耳が聴こえないことでからかわれて、
いじめという大問題に発展してしまうけれど、
それが人々を結び付ける大きな鍵になる。
自分と、その周りの人たちの理解があれば鍵は開けられて仲良くなれる。
そういう意味では、障がいと向き合うことと、恋愛と向き合うことは同じようなものなのかもしれない。
聾者への理解を深められることに加えて、
生きることについて大衆へ訴えかけるテーマになっているからこそ、
この映画はさまざまな人をとりこにできたのだろう。
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