溺れるナイフのレビュー・感想・評価
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『おとぎ話みたい』のグレードアップ
ロングショットの決まり具合に比べて、俳優の顔へのクロースアップに魅力が欠けるのが難点。菅田将暉-小松菜奈-重岡大毅の高低差が視覚的に丁寧に演出されているのは好感。火祭りは圧巻ではあるのだけど、菅田将暉の演舞はああいう編集でよかったのだろうか。その点、重岡大毅が小松菜奈にフラれるくだりで、彼が"俺ら東京さ行ぐだ"を歌うシーンは、カットを割らず引きで撮っているぶん深く感じ入る。
監督の代表作『おとぎ話みたい』でどうにも受け入れ難かった語りの混乱は原作があるためか、あるいは今回ベテランの井土紀州が共同で書いてるだけあってか、かなりすっきりまとまっている。
ちょっと気になったのは小松菜奈と菅田将暉が舟で海に出ているあたり。あの辺の二人の台詞は同録じゃないように思えるけど、考え過ぎ?
期待しないほうがよかった
ずっと楽しみにしてた映画だったから少し残念でした。話もキャストもよかったはずなのにてきとうっていうかなんか全然話が入ってこなかったです。いつになったら話が面白くなるのだろうって思ってたら終わっちゃいました。
綺麗だけど。
原作を読み込んで、予告も見まくって、とても楽しみにしていた映画。
出演者さんも素晴らしく、みなさんの演技も素晴らしい、どこを切り取っても綺麗で美しい撮り方。
菅田将暉さんの火祭り舞踊はずっと見ていたいぐらい、何度も見返したいぐらい魅了されました。
なのに、見た後何故こんなに心に残らない作品なんだろうか。
隣で泣くお客さんの気持ちが分からなすぎた。
展開が早すぎた?
原作を読み込みすぎて違いを探しすぎた?
大友と夏芽のほっこりシーンは見ていてとても幸せになりました。
こうちゃんと夏芽の惹かれ合う、深い関係を前半にもう少し強く残して欲しかった。
そうすることで、神社へ行ってしまう夏芽の気持ちにもう少し共感できたかも。
2人が心の何処かでつながっている感が
感じられなかったのが残念です。
原作を読まずに見た方が、純粋に楽しめたのかもしれません。
期待はずれ
とりあえず展開が早い。17巻を2時間にまとめるのはさすがにキツすぎた。火祭りからラストにかけては良かったが、前半は忙しすぎてついていけない。監督の好きなシーンは時間をかけて丁寧だが、他のシーンは適当って感じ(笑)ここの心情でこの曲?と凡人には理解不能だった。美しさを要求しすぎて内容が薄っぺらい。原作を読んでいない人からしたら何が何だか分からないと思う。人物の感情理解や感情移入がしにくい。本当は☆一つだが、菅田将暉の演技がとても良かったので☆二つ
知らなかったよ
知らなかったがスクールカーストの頂点な男女ですら青春はキツく辛いんだな。地獄のような青春時代は、別に俺らみたいなスクールカースト底辺だけに降って来るんじゃ無かったのか。
彼らの青春は大人によって壊され、大人に導かれ終演を向かえて行き、そこで付いたケチに自ら決着を付け、大人になって行くんだな。
でもやっぱその成長は、幸せかどうかは解らんよね、コウちゃんはたぶんそれを背負ったまま、たかだか地元ローカルのちょっとイケてるオヤジくらいで終わって行くだろうし、夏芽はきっと現実を強く生きながらも、自分の中のセカイだけを憧れに見つめて行くのだろう。
青春が終わるころにやって来る呪いはイケてるヤツにも、イケてないヤツにも平等に均等に降り注ぐんだな。
ストーリーに重みがない
原作のファンで配役が良く、期待していた映画なだけにがっかりしました。
撮影期間17日間という短い期間だったからなのか、ストーリーも台詞も演出も薄すぎる。
お金を払って映画館で見て怒りさえ覚えました。
まず第一にストーリー展開が早すぎます。
映画始まって五分で主人公とコウちゃんはお互いを特別視。(なぜ?)
写真集の撮影中コウちゃん「そいつはオレのもの」発言。(早すぎないか?)
主人公「写真集できた」(早すぎない!?)
コウちゃんと主人公が言い争うシーンは心情表現が不十分で、あれだと「なんでコウちゃんいきなり別れたがってるの?」と思ってしまう。
コウちゃんと夏芽が付き合ってた期間のシーンは「空ー!海ー!」と叫んでいるだけで、映画後半「そんなにコウちゃん大切だったの?」と疑ってしまう。
などなど……。
だらだらと書きましたが、つまりストーリー展開が早すぎるんです。
一つ一つのシーンがさくさく進みすぎて(特に前半)、かと思えば後半は主に大友関連のシーンで「そんなにそこ尺いる?」と思うシーンがあったり…。(カラオケのシーンなど)
そのせいで、登場人物たちの想いが軽く感じてしまうし、曖昧な台詞回しや表現にしすぎているせいで「えっ何が起こったの?」と思う方もいると思います。
もっと丁寧にストーリーを進めて欲しかったです。
また、所々雑だなあ…。と思う所も多々ありました。
主人公が転入してくるシーンでモブ生徒ワンテンポ遅く「プラムノナツメチャンジャ!(棒読み)」
有名なカメラマンのカメラが「本当にそのカメラでいいのか…?」と不安になる程おもちゃのようなカメラ。
挿入歌の「このタイミングでこのテンションの曲入れる?」感。
最後の司会者の棒読み、周りの観客エキストラ感。などなど…。
あと大友がたまに台詞噛むんですけど、噛んで「リアルだなあ」と感じるなら良いのですが、普通に「あっ台詞噛んだ」と思ったので、あの演出は完全に蛇足だと感じました。不必要に噛んだままのシーン流さなくていいと思います。
とにかく一言で、雑な映画です。
厳密にいうと、「監督が好きな(好きであろう)シーン以外は雑」です。
本当にそれがよく分かります。
「あ〜この監督こういうの好きなんだろうなぁ。」って。
少なからず映画作品はその監督の趣味が現れるものですが、これでは少し自己満映画過ぎるのでは?
映画を観てて、力の入れているシーン以外は「はいこのシーン入れましたよ。次のシーン行っても良いですよね?」という感じだと思いました。
一つの映画にするのが精一杯だったのでしょうか。
自分が興味がないシーンでも丁寧に作って欲しいな、と感じました。
少女漫画の中身のない実写化が多く、最近のこの流れにうんざりしていた中、溺れるナイフにだけは少し期待していたのですが、本当に残念です。
やはり何巻もある漫画全部を2時間に詰めて、かつ良い映画にしようというのは無理があるんだなと実感しました。
日本では一種の「漫画実写化ブーム」が起きていますが、私はやはり「ちゃんとした映画」を観たいと思いました。
このような映画作品が注目されるようでは、邦画の将来が心配です。
山戸結希はオリジナルでこそ輝く
今回外部から脚本家を入れてしっかり構造立てて話が構築されていて、脚本を読んだ時はその山戸結希らしくなさに驚いたものです。
でもそこは井土さん!さすがだなと思う話の運びで、脚本その物はとても面白かった。
だからこそ、劇場で愕然としました。
なにこの改編。
なにこの改悪。
ちゃんと計算された脚本を、
天才が感覚で直しちゃった結果、
いくつもの断片が混在したって感じでしょうか。
あとIQがめっちゃ低い感じになってましたね。
菅田くんの独白シーン、必要?
(セックス後の泣いてるシーンです)
重岡くんの『友達だよな』の繰り返し、必要?
カナちゃんが嫌いなのは分かるけどさぁ、そんなにシーン削っちゃう?
過剰演出も目に余ります。
山戸結希さん作品の持ち味なのかもしれないけど、
さすがにグルグル歩かせすぎじゃない?回りすぎじゃない?
椿を道路に散らしたシーン、あそこのカメラワークは狙い通りキレイでした。
水中に沈むシーンもキレイでした(タイトルバックは微妙だったけど)
白いワンピで失踪させるときの映像美、海の色、空の色、拘りがあって好きです。
菅田くんの祭りシーンの長回し良かったです。
でも!映画としては、根本的なところで破綻してる気がしちゃう!
久々に、早く終わらないかなあって、観ていて苛立ちました。
(原作は置いておいて、脚本と映画だけを比べた感想です。)
とてもロケーションが綺麗で、一つ一つの映画のシーンが一枚の絵のよう...
とてもロケーションが綺麗で、一つ一つの映画のシーンが一枚の絵のような素敵な映画でした。
とにかく、小松さんと菅田さんの美しさに見惚れてしまいます!!
2人の世界には本当誰も入れないと思ってしまいます!
大画面でぜひみて欲しいです!!
絶対彼女
菅田将暉さんの演技や立ち姿、全てに引き込まれっぱなしの2時間。中学時代の、全てを俯瞰したような目や表情。どこか人間離れしているような走り方や所作。そして時に見せる笑顔や爆発した感情。菅田将暉さんの演技の全てを見逃したくない、そう思った。
菅田将暉さんだけでなく、重岡さんのナチュラルな演技もとてもよかった。大友(重岡大毅)がいて、夏芽(小松菜奈)のコウ(菅田将暉)への想いがより強調されたし、ずっと見続けられたのだと思う。カラオケでの「笑ってよ」というセリフ、印象深い。
また、映像がとても美しく、浮雲の自然や火祭り、水中でのシーンは息をのむほどで引きこまれた。水中でのシーンがアテレコを使っていて不思議だった。
ストーリーに関しては、展開が急な部分が多く気づいたら時間がかなり経っていたり、夏芽の感情の変化についていけないところもあった。またBGMの入れ方が唐突だったり、テンポの掴みづらい曲を使っていて違和感を覚えた。
神秘的で狂った不思議な世界観。
心に焼き付く映画、そして大友よ!
「溺れるナイフ」
原作ファンの人たちのつっこみたい気持ちも、映画ファンの人たちのつっこみたい気持ちも、両方分かります、分かるんですけど…けど!!観終わった後、どうしても心に焼き付いて離れない作品です。
コウちゃんは、菅田将暉だから成立したなって思う人も多いと思う。小松菜奈ちゃんは「黒崎くん〜」に出てた時も思ったけど、あのあまり上手くない走り方がくそ可愛い。上白石萌音ちゃんはまぁ普通に合ってる。
そして、まさかの大友…どハマり具合よorz
重岡くん本当凄い。神!この存在に本当助けられた部分多いのではと思う…。大友との恋ももっと時間かけて観たかったくらい。重岡くんの大友が素晴らし過ぎた。1日の9割菅田将暉のこと考えてる私が、頭が大友でいっぱいになった!今年1番のどきどき過ぎて大スクリーンで観るには刺激が強い…笑。(・・;)館内のお客さんがシーンとし過ぎてて私は声を押し殺して観てた。
また、夏芽が一生懸命コウちゃんを追いかけてくシーン、大友が夏芽のお見舞いに来たシーン、大友のカラオケ熱唱シーンなど、長回しのシーンが魅力的だった。音楽も可愛い。
あと思ったのは、今回みたいに、少女漫画原作の実写は女性監督が撮るべき笑。三木孝浩/新城毅彦/廣木隆一だけにしか少女漫画原作映画って撮っちゃいけないのかい…とよくウンザリする。女の子がいいなと思う話を女の漫画家が描いて女性監督が実写化→この流れが定着すればいいのに。
完璧な作品とは言えないと思うけど、何度も観たい作品ではあります。
原作未読で行きました。退屈な場面など一切無く登場人物が少ないところ...
原作未読で行きました。退屈な場面など一切無く登場人物が少ないところもよかったです。菅田将暉、小松菜奈の演技は圧感で言葉では表せられないほどコーちゃんとなつめの世界に引き込まれました。ビジュアルも映像も美しい。大友くんとなつめのシーンはアドリブが多いのかな?と思えるほど自然体で笑える部分もあり、そこがよかったと思います。皆さんハマリ役だったと個人的に感じました。観終わったあとは心臓がドキドキして心が満たされた気持ちでいっぱいでした。
雰囲気だけのクソ映画。予習は必須。
正直、これで1500円とるとか大丈夫かな、と思うくらいのクソ映画でした。
まず展開が早すぎます。
綺麗な絵をとるためだけに登場人物の心情を雑に表現しすぎです。
あらかじめ原作を読んで鑑賞した方はある程度楽しめますが、原作を読んでいない人はポカーン、という感じでしょう。
エキストラの台詞棒読み具合にも映画の雑さを感じました。
ただ菅田将暉さんと小松菜奈さんは本当に綺麗でした!
また映像も美しく、水中のシーンなどは、海の青と、菅田将暉さんの金髪、小松菜奈さんの黒髪のコントラストがすごく美しかったです。
キャストの菅田将暉さんや小松菜奈さんに助けられましたね、という感じの映画でした。
映画のストーリーを楽しみたい、という方にはオススメできませんが、菅田将暉さんや小松菜奈さんの綺麗な映像をみたいという方や、既に原作を呼んだ人にとってはオススメの映画です。
観客を置き去りに雰囲気だけで突き抜けた映画でしたが、映像は美しかったので評価は1.5を付けたいと思います。
これから鑑賞する方は原作を読んだり、展開を調べたりなど、予習が必須です。
今までで1番の実写化映画!
漫画実写化反対派の私が初めて見たいと思った映画です。予告で見たジョージ朝倉の世界観を見事に再現したきれいな情景と見事なキャスティングに惹かれ、公開初日に行ってきました。溺れるナイフ愛読者で実写化反対だった方も絶対見た方がいいと言える作品になっていました。コウと夏芽もハマり役でスクリーンに釘付けになりました。何よりも大友役がすごくいい。正直主役にしか目がいってなかっただけに彼の演技にはびっくりさせられて終始鳥肌がたってた。大友の熱唱シーンには涙したし、難しく重い話が続く溺れるナイフ、大友の存在がなければ最後まで見れないと思う。でもちゃんと恋愛映画らしいキュンキュンしたシーンもあって今までにない映画。今までたくさんの映画を見てきたけど、ここまで実写へのキャスティングがいいのも初めてだし、その配役みんな演技や表現の実力があるし、あのジョージ朝倉の世界観を表現できる監督や音楽も凄いし、正直こんな映画初めてで驚いています。見て損は絶対ない。最高の映画でした。傑作。Twitterやインスタ、Naverまとめなど公開初日にして既に話題になってましたよ。各キャストさんの代表作になること間違いなしです。
菅田将暉の魅力全開 田舎の景色と、音楽、スクリーンの脇役として君臨...
菅田将暉の魅力全開
田舎の景色と、音楽、スクリーンの脇役として君臨していました
ラスト、コウの火の舞、映画館ならではの臨場感があった
ジャニーズのファンが集まり過ぎて、本当の映画のレベルの高さが損なわれないか心配
美しい作品でした
10/26、よみうりホールでの試写会にて鑑賞
原作の大ファンだった私はキャストに菅田将暉くんと小松菜奈ちゃんというどビンゴな二人に公開前から大満足と大期待。
映画は甘々なシーンばかりをいれず、漫画の重要なシーンがカットされていないところに感無量。
ただ、1つ言うならばマニキュアの色が黒とオレンジではなかったのが残念。
しかし、本物の望月夏芽と長谷川航一郎のような二人が終始美しすぎてウットリしてしまいました。
また撮影地に使われた和歌山の景色や神さんの海が原作とそっくりで実際に行ってみたくもなりました。
大友役の子が話すたびに会場にはドッと笑いが起こっていたので、ファンの方が多かったのかな?
かなちゃん役の上白石萌音ちゃんもセリフは少ない役ですが、存在感がしっかりあり中学時と高校時のビフォーアフターに目を疑いました。
あ、そうだかなちゃん途中ですごい変わったんだ!としばらく読んでない原作を思い出しました。
原作を読み終わり方もしっかり理解している最後までスッキリ楽しんでみれましたが、原作を読んでない方は最後はどうなったのか頭にはてなが浮かぶかもしれないなと感じました。
観た方がどう感じたかこれからレビューを見るのが楽しみです!
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