溺れるナイフのレビュー・感想・評価
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少女漫画と実写という他ジャンルの足の引っ張り合いが…
何とも歯がゆい作品。
主演の二人はとても存在感があったし、友人役もヒロインとの打ち解けた演技(眉毛のところとか)などよかったと思う。
ロケ地の風景も美しく、映画としての造りはすごく良かった。
ただ、どうしても、飲み込めない違和感が出てくる。
少女漫画と映画では機能が異なっているためだろう。
突き詰めれば映画が描こうとするのは生身の『人間』だ。
逆に少女漫画は少女の内面に寄り添う優しい虚構だ。
どちらが良い、悪い、ではなく、機能が違う。
だから少女漫画では成立する表現が
映画では成立し難くなってしまう。
二度目のレイプシーンあたりから、その違和感が物語を引き裂いてしまったような気がする。
映画だけのもっと思い切ったラストを作った方が良かったのではないかととても残念。
原作は原作で面白そうなので、やっぱりこれは少女漫画から力を入れた邦画を作ろうとすると中々に難しいという話なのだと思う。
ジーンとする
DVDで観た。やはり世界観が良かった。菅田くんと小松奈々の追いかけっこが、もどかしくて青春!田舎の舞台で山で走り回ったり、海に飛び込んだり、自転車の2人乗りとか素敵すぎる。重岡くんが意外と良い役で似合ってて、癒される!ちょいちょい入る挿入歌が、お洒落で可愛かった。
印象に残る
正直、見ている間は「クセがつよいな」「音楽が耳障りだな」「後半テンポが良くないな」とローテンションでいたのですが、2、3日余韻に包まれました。あれっ、好きなのかも…!
若い俳優さんたちの好演は満足度高かったです。
これでいいのか感が。。。
映画館に行きたかったけど、子供がいるため行けずDVDでやっと見ることができました。
楽しみにしていただけに、期待はずれでした。
キャスト陣に関してもなんか違った。
今回のキャストの中では菅田将暉さんが好きで、演技や表情が好きなのでワクワクしていました。でも、コウちゃんではなかったです。
キャスト陣の年齢に無理がある気がしました。
原作ファンとしては、有名な俳優さんを使わなくていいからもっと中身に時間と予算をかけて欲しかったです。
原作を読んでいなかったらもう少し楽しめたのか。うーん。
読んでないとなおさらストーリーが理解不能だった気もします。後半はもうめちゃくちゃなので。
キャストの方々は大変だったと思いますし、原作ではなくキャスト目当てで見るのであれば良い映画だったと思います。
なんかもう、これでいいの?よかったの?ジョージ朝倉さん!!!!という気持ちです。
もう一度見返すこともありません。
印象もありません。
青春?
予告編見て面白そうだったのと
菅田将暉が出てたから見てみた
ハードルはあげてるつもりはなかったが
なんというか期待はずれになってしまった
この映画の評価はわからないけど
役者でなんとか見せてただけな気がする
初めのあたりは青春だなーって
中盤で中だるみして
後半でわけわかめ
ほかの俳優だったら途中で見るのやめてるレベル
原作と映画
映画を観たいと思っていたのですが、公開日を過ぎてしまっていたので原作から読みました。原作は全17巻全てに十代そのものの細かい描写があり、とても感動しました。
読み終わってから映画の方を拝見させていただきました。ある意味映画は映画の良いところがありました。が、原作ファンの私としては抜けていてはいけないところが抜けていたり、読者の印象とは違うようなBGMが流れていたりと少し残念な印象を持ちました。
菅田将暉さんと小松菜奈さん。そしてジャニーズとは思えない大友君の明るさを抜群の演技で表現した重岡大毅さん。それぞれ3人には本当にコウちゃん、夏芽ちゃん、大友君の姿が魅え、とても感情移入できました。
最後の終わり方も少し理解しがたいものがあったので、こんなにも素敵な役者さん達の渾身の演技が少し台無しになったかなとも思います。
菅田将暉、演技がうまかった。 大友とのところ、もっと深くかいてほし...
菅田将暉、演技がうまかった。
大友とのところ、もっと深くかいてほしかった。コウちゃんが暴力に引っ張られていくとこも、もっっと丁寧にかいてほしかった...。
あと、夏芽役は、中条あやみだよね?
中条あやみだったら★★★★★だった。
あと、大友が1曲丸々歌うシーンいらない。
そのシーンけずったら、他に何か違うシーンで
映画の質をよく出来たんじゃないの…。
和歌山の恋人伝説のような映画!!
ジョージ朝倉作品の実写映画化はどれもそれなりにクオリティがある(お勧めは「恋文日和」の塚本高史のエピソード)ので期待しました。「ディストラクション・ベイビーズ」にも出ていた主演の二人ですが、監督は違えどほとばしる熱量のようなものを感じました。ロケ地の和歌山県の澄んだ空気も相まって、キュンキュンというよりは恋人伝説のような雰囲気になっていると思います。大友君役の重岡大毅も嫌味が無くて良かったです。カメラマン役の志磨遼平は画像検索すると自意識過剰な感じですが、動くとフニャフニャしていて松本人志みたいで笑えました。小松菜奈のデカい体が本当に好きです。
青春を味わせる映画
青春・純愛的?
だが共感を呼び起こすのは難しい。
ただ海は綺麗で深いなあとしか思わなかった。
人物の設定だけでなく、周りの環境、風土も普通の人だったら感じにくい。
興味深いのはむしろモンタージュや音楽など。
監督はむしろこういう要素に色々工夫しているような...感じ。
なので単純な純愛より形式的には濃いって印象。
とにかく評価には難しい。
何だろうー
とにかく共感しずらい。
すきでもない
きらいでもない。
菅田将暉と小松菜奈のファンだったら喜ぶだろう。
めっちゃ綺麗に撮っているから。
「恋愛物語」より「恋愛感情」を表象しているこの映画...なんだか岩井俊二を思い出す。
海って『四月物語』の雨また『リリイ・シュシュのすべて』の音楽みたいなもんだあー
神さんに溺れる
同じジョージ朝倉原作の「ピース オブ ケイク」が良かったので、劇場には観に行かなかったが、ずっと気になってレンタルを待っていた。
これも少女コミックの映画化だが、そんじょそこらのドSイケメン王子と恋に落ちる女子の妄想のものとはまるで違う。
本当に一言で言うならば、“鮮烈”だ。
東京でモデルをしていた夏芽は親の都合で海辺の田舎町へ。そこで、海で戯れるコウと出会う。
粗野で自由奔放なコウに、夏芽は一瞬で心を奪われる。
二人が恋に落ちるまでをじっくりとは描いてはいない。だから、ロマンチックとは程遠い。
“閃光が走ったような一目惚れ”“一瞬で恋に落ちた”…なんて言い回しだとすると、まさにそれだ。
その一瞬が印象的。
付き合い始めた二人。
皆の憧れの的の美少女と町の有力者の不思議な魅力の息子のカップル。
だが、夏祭りの夜、二人の想いが引き裂かれる事件が起きる…。
その事件と言うのは定番と言うか、予想は付く。
が、何処か綱渡りしてるような危うい二人が引き裂かれるに足りうる。
何も出来なかったコウ。ずっと意気がってた自分の無力さにただ泣き崩れる。
自分の全てをコウに捧げられるつもりでいた夏芽。そんなコウにショックを受ける。
そこから全てが変わった。
憧れの的だった夏芽は学校で孤立。地味な存在に。
コウは評判の悪い連中とつるみ、まるで自分を傷付けるような振る舞いを。
あれ以来、全く接点は無い。
それは仕方のない事かもしれない。
あの時の事を思い出すだけ。
夏芽は明るく優しい大友と付き合うようになる。
が、夏芽の胸中にはいつも…
夏芽は人によっては好きになれないかもしれない。
東京から田舎へ来てふてくされ。
好きな人が出来て心浮き立つ。
例の事件で別れ、別の男子と付き合うが、でもやっぱりコウが好き。
一度は縁切った芸能界に再び戻ろうとする。
我儘、身勝手、コウに言わせれば“面倒臭い女”。
普段ならこういう性格は好きになれないが、本作のヒリヒリとした作風と巧くマッチし、ちょっとイライラしながらも不思議と引き込まれていた。
菅田将暉はさすがの存在感。クライマックスのあるシーンの踊りは狂気すら感じた。
だが本作は、小松菜奈を見る映画だ。
小松菜奈という若き女優がさらに飛躍するその瞬間を。
「渇き。」でデビューしてからそのルックスも含め、同世代の中でも一際惹き付けられる女優でいたが、これぞ!という作品にはなかなか巡り合ってなかったように思う。
が、その美貌と魅力を活かしつつ、泣き、叫び、海に飛び込み、びしょ濡れになり、張り裂けるような心情を繊細に、体当たりで演じきり、血へどを吐くほど過酷だったと語る撮影は彼女にとって大きく得るものになった。
「渇き。」「ディストラクション・ベイビーズ」など助演では印象的な作品はあったが、正真正銘、主演での現時点での代表作。
主演の二人だけではなく、
ジャニーズWESTとやらの重岡大毅の好演。あるシーンの「俺ら東京さ行くだ」がジ~ンとさせられる。
垢抜けないド田舎娘がハマり過ぎの上白石萌音の、後半での変わりよう!
若い役者がいずれも印象的。
ラストはなかなか衝撃的だ。
サスペンスと言うか、それこそ犯罪レベル。アレがバレたら、コウも再び芸能界に戻った夏芽も一巻の終わりだろう。
ここは賛否分かれそうだが、鮮烈過ぎる青春と愛の行く末を一気に見せきる。
長回し、美しい映像、印象的な台詞回しや音楽の使い方で、決して綺麗事だけじゃなく、瑞々しく、激しく、痛々しいその姿を。
撮影時27歳という若い女性だからこその手腕。
才ある女性監督が大勢いる中で、山戸結希はこれから楽しみな逸材。
夏芽とコウはおそらく幸せにはなれないカップルだろう。
きっと、惹かれ合い、傷付き合い、ぶつかり合い、その繰り返し。
運命的な恋人ではなかったかもしれない。
が、間違いなくコウは夏芽にとって鮮烈な“神さん”だった。
あの時、神さんのいる海で出会った時から。
減点法で語るべからず!
減点法で語ってはいけない作品。
感情のプロットだけでイケイケどんどん進んで行くだけの作品は、
人気や評論において神風が吹く時があります。
吹き止まったら、その熱病から覚めてしまいます。
本作は少し違います。
感情で評価する人とロジックで評価しない人の賛否両論になる作品があります。
最近だとグザビェ・ドラン、ちょっと前だとカラックス(異論があるかもしれませんが、マイカテゴリーではこの辺です。ゴダールは全く違います)。
「溺れるナイフ」は感情or論理で賛否される作品とは少し違います。
ゆえに、加点法で、その加点に関しての明細書の添付で検証が必要になってきます。
簡単に添付します。
添付例1
眉毛を揃え始めた少年とヒロインが交わす一回目の握手、二回目、、、唸りました。
添付例2
カラオケ3コーラスをフルで。
近くの座席の女の子が嗚咽してました。
おじさんはフルコーラスは長いと感じるかもしれませんが、例えばディズニーランドのパレードでこれでもかこれでもかこれでもか攻撃に慣れている人達にとって、重厚長大のエンタテインメントパフォーマンスとして正しい尺というのを肌で感じてるのかもしれません。
添付例3
【古事記】を薄く背景に置いています。神話をベースにした日常というのも、上記の監督たちとは違います。もっと言うと、その土台にハレの火祭り、そして最上段の日常に仁王立ちしてケケケと笑うの誰だらバー^_^
あらま!このハレとケの明滅は中上健次を90年代00年代生まれの人達がモグモグ・・ぺー!してみました~ヴァージョンか!東京でベコ飼うだえ~ガー!
まだまだありますが、この辺にしておきます。
それぞれの例えばの更なる明細、詳細は、またどこかで!
素晴らしい作品やないか~い!
最後にひとこと
広能やら大友の名前が出てきてなんでワシの名前がでてこんの~、
組長はワシぞ~。
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