「秋葉原」葛城事件 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
秋葉原
クリックして本文を読む
「バラが咲いた」を口ずさみながら、「人殺し」「出てけ」などと塀や壁に書かれた落書きを消す葛城清(三浦)。そして息子稔の死刑判決を真摯に受け止める裁判所のシーンが交互に描かれるオープニング。そして獄中結婚をした星野順子(田中麗奈)が清のもとを訪れる。
保(新井)は会社のリストラに遭い、辞めたことを妻にも言えずにぶらぶらしていた。そして、家族の行き詰った姿を見たため飛び降り自殺を図る。そうして、次男稔(若葉竜也)は通り魔として数人を殺傷・・・
明らかに秋葉原通り魔事件をモチーフにしている映画だったが、親とも同居していない長男の自殺ってのがどうしても理解できない。家族間の確執はそれなりに理解できるのだが・・・強い父親でありたいと家父長制を誇示したいがために、心が離れてゆく様子はなかなかの出来栄えだった。特に中華料理屋のシーン。
それにしても死刑制度廃止論者だけで結婚するというのは、何かのパクリだろうし、現実離れし過ぎている。終盤、死刑が執行されたと報告され、再び清のもとを訪れる順子。精神病院に入院するまでとなった妻(南)がいないためか、「家族になれ」とレイプしそうになる清。そのあとは部屋中を荒らしまくり、庭先のミカンの木で首を吊ろうとする。でも失敗。再び部屋に戻り、スパゲッティをすするのだった・・・
コメントする