アバウト・レイ 16歳の決断のレビュー・感想・評価
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レイはとっくに決断済み
冒頭にホルモン治療で生理が減るのに喜ぶレイが可愛い。
母も祖母も、レイの味方だけど、やっぱり複雑という対立が逆転し合う感じがリアルだった。
3世代という原題なので、もう少し3人の背景について強く描かれていたら面白かった気がする。
特に祖母のドリーは、女性の権利について戦った過去があるようだし、ミサンドリーぽいですよね。
あと、マギーとクレイグの過去に問題があるにせよ、クレイグがサインをしたがらないくだりはちょっと理解し難かった。まああそこであっさり行っては30分で終わるんだけれど。
でも全員素敵なキャラでした。
それにしてもあの縦長の家に住むのは大変そうだなぁ。
家族ってうっとうしいけど大事ですね
みんなが必死で生きている。
女の子で生まれたけど、心が男の子。葛藤する家族、そして母親の秘密。
ナオミ・ワッツは、テンパってる演技がものすごくウザくてうまいですね!
いつも思います(笑)
娘が息子になり、その状況になじまないといけないのは、本人よりも周囲の方が大変かもしれません。
いいお話でしたよ!
別のことを考えてしまいました
バルカン半島の紛争地域を舞台とした映画『ロープ』を観た後だったので、こんなことを考えてしまいました。
人間の苦悩の深刻さというのは、置かれた環境で比較するものではない・・・例えば、ほぼ戦時下で毎日どう生き延びていくかだけで精一杯の人と平和な都会で毎日どう自殺しようか鬱々としているだけの人をどちらがより深刻か、ということで比較する尺度はないし、そもそも意味は無いということです。
現代社会の人間が抱える複雑な懊悩について、一部の乱暴な人たちは(先進国の高年齢層に多いかもしれません)、恵まれた国の恵まれた環境における贅沢な悩みのように一括りにして、軟弱だ、とか、あり得ない、と決めつけて議論する俎上にもあげようとしないことがありますが、とても残念なことだと思います。
最後がいい
どうなるかわかっている話だけど。
それでも観ていてちょっと感動。
最後の大団円良かった。
兄弟間でのゴタゴタは確かに痛い。
本当のパパ確かに特別感。
I like it. You are proud mama for me.
ダメ母だったな・・・
原題は『3 Generations』です。
『アバウト・レイ 16歳の決断』、というタイトルから、
トランスジェンダーの自分に苦悩するレイが、家族を巻き込みどう決断するのかというストーリーだと勘違いしていたが、
レイは早くから自分を分かっていてホルモン治療を始めたいと決断しており、むしろ決断に苦悩するのは母親だった。
まあ、親なんだから悩むのは当然で、ましてや思春期の子供の決断を断固拒否するか後押しするか先延ばしするか、本当に苦しいことだと思う。
「髭面のレイに、あの決断は間違っていた、なんて言われたら」と悩むのも無理はない。
とは言え、過去も含めてちょっとダメで身勝手な母親だったなーという印象。祖母とそのパートナーも、味方なんだか邪魔なんだか・・・。全体的に中途半端で、笑っていいのやら泣いていいのやら分からないままエンドロール。3世代の素敵な女優さん揃えたのにちょっと勿体なかったと思う。
レイ以外の話が結構なボリューム。
グレイグ役のテイトドノバンってさぁ、アリーマイラブのロナルドチーニーですね。アリーにつまんないっつってポイされたチーニー。懐かしい。
ドノバンさんのフィルモグラフィ見てると結構見た映画あるし、the O.C.のマリッサの父やったらしいけど全然気づいてなかった。
閑話休題
アバウトレイは公開中止になる前からチェックしてて、2年?越しにやっと見られました。
平日の夜に映画に行く元気がなくて、休日にいきましたが、割引クーポンが切れてて1800円で見る羽目に…500円が惜しい感じはしました。
トランスジェンダーのレイの話なんやけど、思った以上にレイの母マギーの話で、原題がスリージェネレーションなのが納得という感じ。
なので邦題はちょっとミスリード気味です。
噂では2時間程の尺を編集して92分にしちゃったとか。そのせいか、すこーし説明足りん!と思った点がありました。
結局誰がレイの生物学的父なん?マシューでいいの?出生届に名前載ってるから法的父はグレイグってこと?でいいのね?
で、マシューは何でマギーを訪ねてきたん?グレイグゆうてへんにゃろ?
ほいてマギーとグレイグとマシューは何の話しして誰が書類にサインしたんさ?
とまぁわからんことはありますが、各々自己中でいいと思いました。
エルファニングはちゃんと男の子に見えました。
好きな女の子に女の子の友達扱いされて傷つくレイが切なかったです。
マギーは年の割に未熟な女性ですが、色々痛い目にあってきたやろうし、更年期大変そうやし(明日は我が身)、大体ドードーと同じ気持ちで見守りました。
ドードーのドライに娘を突き放す感じが、日本にはいない感じの母親像でかっこよかった。
もっと話に絡むかと思いきやでしたが。
私は子を産まないし、育てないから、マギーの気持ちはどうやってもわからないのかもしれないけれど、娘が息子だったことってそんなに動揺するのかな?
他人事だから、さっさと本人のしたいようにさせたげなよって思うんかな?
そんなことを思いました。
映像がよい、邦題が違う
映像がうまい、カメラワークがうまいと感じた。
ストーリーはどうということはなくても、カメラで表現する、カットで表現する監督、そういう印象。
こういうカメラづかいする人、最近は少なくなった気がする。
私は好きだ、こういうの。
役者の才能を引き出すのがうまいのか、あるいは、キャスティングがうまいのか。
エルファニングとナオミワッツの役回りがお見事。
エルファニングは中性的な役をやらせると個性が出るね。
いま流行りのトランスジェンダーものだけど、今回はいわゆる性同一性障害とか、家族とか、を扱っていて、色恋、男女関係を扱っているわけではないストレートな映画。ストレートなので、見終わった後の印象はスッキリしている。
邦題は間違いですね。皆さんのいうとおり。
想像も出来ない
トランスジェンダーの方の気持ちが想像も出来なくて。
みーんなで一緒に考えて、悩んで。
誰にも言えずにいる子もいると思うと、幸せだよね。
おばあちゃんまでゲイと来て、
ちょっと作り過ぎ?と思うけど、あのオバサンカップルはそれでまたいい味だしてて、あの年になっても、仲良く、自立してるって羨ましい。
ただ16才の息子に添い寝ってなくない?
「息子」の母になること
なかなか親離れできず
子供の成長ももて余し気味
自分の過去にも振り回されて
女盛りな母の微かな成長の物語。
クィアな「息子」を受け入れるのに
この母はどれだけの苦悩を経たのだろう。
自分のせいかもしれないと
己を責めたりしたかもしれない。
そんな背景にふと想いを馳せると
彼女が実にか弱く思えてくる。
ナオミ・ワッツが好演。
エル・ファニングも負けず熱演。
腋毛にどきりとする。
一口にLGBTといっても、T(トランスジェンダー)は他と違う苦しみ...
一口にLGBTといっても、T(トランスジェンダー)は他と違う苦しみと覚悟がつきまとうことがうまく描かれているのではないかと思う。邦画「女になる」でも描かれていたが、心に合わせて体を変えることは(他の)LGBとは一線を画すものなんだろう。本人にとっても、周囲にとっても。
また、母親の過去の男関係を絡ませることによって「家族」って何かを考えさせる構成も面白い。
邦題は興味を引き観てみようという気にさせる、素晴らしいものだが、内容的には原題three generationsの方があっているかも。(レズのオバァちゃんの存在が活きてくるように思う)
エルとナオミ
どちらかというとナオミ・ワッツが主役だったのは意外だったけど、素晴らしかった。迷いと想い、後悔と確信、過去と現在、どこにも行けない逡巡、リアリティのある大人の役だった。
対してエル・ファニングは自分のこれからの人生に向かうエネルギーそのもの。トランスジェンダーの役を素晴らしく魅力的に演じていて良かった。
ごくミニマルな話ながらその他の役者さん達も良かったし、こうした新たな家族の形もあり得るかも、と納得させられた。
邦題がいけない
邦題のせいで原題の本来のテーマが薄れてしまっている。
家族構成を複雑にしすぎたせいで、LGBT作品としては特殊な環境の演出となり共感を得にくいものと感じました
エル・ファニングの演技はよかったのでこの評価です
困難が待ち構えていようが『本物』になりたいのか、無難に『普通』のままで生きていくのか
レイは、「男の子」になりたいんだよね。みんなからも男として認めてもらいたい。だから、心身ともに『本物』の男の子に早くなりたいと願っている。まるでレイの心は、たっぷりと水をたたえたガラス鉢のように、透明さ、ピュアさ、と一緒に、割れやすい危なっかしさが同居している。
母親マギーは、そんなレイを理解しつつも、ホルモン療法を受けるための親の承諾書にサインすることを、この期に及んで迷っている。ほんとにそれがレイのためなにか?と。あとで後悔したりしないかと。『普通』の女の子のままではいけないのかと。
ふたりの葛藤が、痛々しくも狂おしく、親子として認めあっているからこそ応援しつつぶつかり合う。
同居する祖母は、レズでパートナーも一緒に住んでいるのだが、この二人の関わり方の距離感が、どれほどレイとマギーを助けていることか。それぞれの「男の子になりたいレイ」への愛が溢れていた。また穏やかな音楽にも救われた。
マギーには過去に過ちがあったが、いくつもの障害を乗り越えて、みんなで食事をする場面には、今の現実を受け入れる寛容な心を持ち合わせた人たちの優しさで満たされていた。
女優陣の魅力のみ
レズビアンである祖母ドリーと、そのパートナーのフラニー。
そんな父親のいない家庭で育ち、現在シングルマザーのマギー。
その子供でトランスジェンダーのレイ(ラモーナ)。
16歳のレイがホルモン治療をすることを決めたことで始まる、家族の葛藤や関わり方を描いた作品なんだけど…全体的になんか薄っぺらく感じたな。
3世代の『性』の違い。
いわゆる『普通』とは違う家族のかたち。
初めて会う父親。
出生にまつわる秘密。
トランスジェンダーに対する偏見。
レイの初恋。
これだけ濃い題材を扱いながら、ぶち込んでごった煮にしただけ。
工夫がないから、深みがなくて大味も大味なのよね…もったいない。
あまりに中途半端で
その『性』や環境にいる人達を軽視してるんじゃないの?…とさえ思っちゃうくらいよ。
救いは女優陣の魅力だよね…全くそれに尽きる。
やっぱりエル・ファニングちゃんがいいんだよな。
あの佇まい…ホントに思春期の男の子に見えたよ。
加えて、お化粧やヘアスタイルなど飾りがないぶんナチュラルな美しさが際立ってた。
特に繊細に物語る瞳のチカラにはココロを掴まれる。
ナオミ・ワッツもきれい。
レイの治療について悩みながらも奔走する姿が、これまでの役の多くと違い、強くなくてちゃんとしすぎてなくて人間味を感じられたよ。
ダメながらに憎みきれないバランスの妙…っていうのかな。
美人さんじゃないけどスーザン・サランドンの存在感がカッコ良かった。
達観したというか飄々とした中の逞しさが、作品のブレをキュッと締めてた感じ。
リンダ・エモンド演じるフラニーの、あの低め安定のテンションも好き…っていうか忘れちゃイケナイね。
ふらっと登場しては、ピリッとドスンと核心を突くんだ…誰よりも深い包容力を持ってさ。
そんな4人を含む、関わった全員で食卓を囲むシーン。
それは皆さんイイ笑顔でね…
『ご家族みなさんお幸せそうで羨ましいですわぁ〜』と声をかけたくなるような温かさなんだ。
でも、ただそれだけ。
そこに至る経緯がペランペランだから、胸にジーンと来るものは無いっす。
逆に『安易なラストだぜ…』ってなもんですわ。
チキチンッ♪
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