マネー・ショート 華麗なる大逆転のレビュー・感想・評価
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もっと難しい内容かと思ったら意外といける
『バイス』で興味が湧いたので、マッケイ組の前作を観てみた。ニュースで知っている断片的知識しかなかったが、これもそのくらいあればついていける。みんなは大丈夫と思っているが、実は裏付けのない「大丈夫」であって、最終的に暴落したら大儲けするが、それはアメリカひいては世界経済に大打撃が与えられることを意味する、くらいの理解でいいのでは。
分かっている結末に向かっていくのだが、そこには爽快感のかけらもなく、ただただ苦いやり切れなさが残るだけだった。
前から思っていたが、経済って気分/雰囲気なんだなと改めて思う。
失敗から学べ
いやぁ。面白かった。金融業界周りの難しい題材を、うまくエンターテインメントに仕上げていた。映画の出来はテーマでは決まらない。編集次第でいい映画になる。だから映画は面白い。アメリカの住宅バブル崩壊をコメディとして切る。さすがアメリカ映画・・・というか、こういった自己批判性はアメリカの良いところだよね。
サブプライム・ローン問題の仕組みを、分かりやすく、かつ、コメディタッチで描いています(・・・とはいえ、金融商品てのは元々複雑で難しいので、あまり、全体像がわかった!という感じにはならないです)。映画の中の説明により「日本でよくある食品偽装問題と同じじゃん!」ということが良く分かりました。
あとは、チョイチョイと実際のニュース映像やら2006年前後の時代の映像を挟み込まれていて斬新でした。ドキュメンタリーみたいです。
あとクリスチャン・ベイルが良い。確かにこの人演技派だわ。
「喜劇」というのは誰かの「悲劇」である、という言葉は誰が言ってたものだっけ?
アメリカの凄さは、過去の失敗を分析して反省することができるという点であり、かつ、それをコメディ映画に消化させ、一般の人が楽しんでいるという点である。
こういう良いところは日本も見習った方が良いですね。
日本でも令和が始まるこのタイミングで、「平成」でこれをやったら良いんじゃないだろうか。「高度成長」という幻想にすがる平成を生きていた日本国民は、まるで、大東亜戦争を始めたあの頃の日本国民と全く変わってしぇ〜ん(コメディで)。すみません。調子乗りました。
クリスチャンベール、クールなお金持ち風イケメン以外の顔もあるとは。...
ブラピがカッコイイ
政府も銀行もメディアも太鼓判を押した金融システムがやがて破綻することをそれぞれの立場で確信した男達が打って出る壮大な賭けの話。男達の焦燥をじっくり描写した作品で少しも華麗ではありませんでした。
刑事モノのコメディだった前作『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』で金融界に巣食う悪党を吊るし上げた監督アダム・マッケイ、今回も金融商品の解説を解りやすく随所に盛り込みながら悪党達を晒し者にしていますが、どこにも痛快さが感じられないのは金融破綻の本当の被害者の痛みをしっかり捉えているからかと。世紀の空売り成立に浮かれる若造達に「俺たちが勝ったら国民は仕事も家も老後の蓄えもなくして何万人も死ぬかも知れないんだ、はしゃぐな!」とピシャリと言ってのけるブラッド・ピットが物凄くかっこよかったです。
内容良くわからないのに楽しめる
ぜ、ぜんぜん華麗じゃないし!どうしてこう酷い邦題にするんだ…。 と...
儲けたのに・・・
サブプライムローンからリーマンショックまでの経済破綻を描いた、流石アメリカ、な話。日本でこんな内ゲバな話をリアルに映像化できないでしょう。
とにかく経済専門用語が多く、しかもアルファベット3文字のばっかりで混乱必至。途中から意味を理解する事を放棄して、あっち側とこっち側、程度の見方に変えると見易くなります。
難しい内容だけど注釈的演出が多く、とても優しい映画。その演出が本人役で、完全に本編とは切り離してますよ、という雰囲気もオシャレ。
結末は誰でも知ってると思いますが、その深刻な詳細はそんなに知らないんじゃないかな。豪華主演陣は皆ほぼ勝ち組なんだけど、人の不幸に賭けて儲けるって誰にも褒められない。金で金を産み出すウォール街のトレーダーはそんな事日常茶飯事なので、儲けて虚しくなるとか無いと思うんだが、当時はそんな免疫も吹っ飛ぶ程衝撃的だったんでしょうね。
事実に基づいているので、結末も分かるし、過程を楽しむ作品。金融のち...
PLAN Bに好印象!!
私は金融工学はインチキで銀行員はゴミだという考え方です。PLAN Bはあまり頭が良くない制作会社だと思っていましたが、本作はマーゴット・ロビーを使って初っ端から「サブプライムはクソという意味」と言わせたり、シェフやポールダンサーを使って説明する等、かなり噛み砕いて伝えようとする努力を感じました。同時期公開の「スポットライト」が全編畳みかけるような台詞でまくしたて、煙に巻こうとする悪意を感じたので、それに比べたら遥かに好感を持てます。やはり「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と比べると高揚感がありませんが、プレイヤーたちがどうやりくりしているのかは伝わってくる気がします。クリスチャン・ベールはすっかりオーラが消えてしまい、枯れてしまった印象です。Gorillazの"Feel Good Inc."がかかって懐かしかったです。
倫理的
さすがにこれは「俺たち金融ブラザーズ」って邦題付けられないな! お...
サブプライムローンの危険性に気が付いた男たちの話。ちょっとした解説...
サブプライムローンの危険性に気が付いた男たちの話。ちょっとした解説はあるものの、専門用語がでてくるし興味のない人に分かりづらいかも。銀行ってずるいよなぁという感想。リーマンショックの裏側がわかるようになる映画。
ぜ、ぜんぜん華麗じゃないし!どうしてこう酷い邦題にするんだ…。 と...
バブルに浮かれていた人たちの滑稽さ
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