「企画最高、脚本よし、ただしやや難解」マネー・ショート 華麗なる大逆転 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
企画最高、脚本よし、ただしやや難解
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サブプライムローン破綻に端を発するリーマンショック。しかし、その金融商品を理解もしくは説明するのはかなり難解であることは、周知の事実だ。この映画を見ても、なにがなんだかわからなかった。脚本家の人も役者も、台詞をおそらく100%理解しているのだろうとは思うが、自分は字幕を読んでもまったくわからなかった。とにかくややこしいということなんだろうと思う。
AAAという格付けされた債権の塊にBBBが混じっていたり、AAAという格付けそのものに意味がなかったりしたのだ。
映画では様々に解説してみせてくれているが、はなっから不良債権になるものに決まっているものを束ねてその不良性を失わせるということなのかな。映画ではクソだのファックだの罵倒用語がのべつまくなしに出てきたが、まさにクズ債権を高額で買わせていたのだから、リーマンブラザースはじめこれで儲けていた証券会社はクソ集団だった。
これは、まじで資本主義の終わりである。村上春樹の1Q84からの引用で、我々は世界の終焉をどこかで望んでいるのだ。みたいな文章がテロップで入っていて、映画自体の成り立ちはとても高尚な場所にいるのは分かったけれども、ではそこからどうやってわれわれの社会は這い上がるのべきなのかまでは分からず。
遺伝子組換え作物を使わず、無農薬で作物を作るというようなことなのだろうけれども。
クリスチャン・ベール良かった。製作にブラッド・ピットが入っている。
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