無限の住人のレビュー・感想・評価
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監督、キャストの全力を感じる
2回観賞。映画館で観るべき重量のある良作。
現実離れした設定にもかかわらず、命の重みをずっしり感じられた。適度なグロさのため爽快感もある。
木村拓哉の殺陣は剣道経験も活きて重心が低く重く早い。相当訓練したのだろう。何人斬ってもスピードが落ちることがなくしかもノースタント。もはや同じ人間と思えない(笑)。勿論目の演技も相変わらずゾクッとするほど素晴らしい。やはり彼は現代のスーパースターなのだなと実感。
他のキャストの演技も普段観るそれより全力感があり圧倒された。三池×木村の成せる現場の相乗効果なのだろうか。ラストシーンに覆いかかるMIYAVIの主題歌も世界観とマッチし相当カッコいい。
万人ウケする作品ではないが、一部では必ず高く評価されるだろうし、海外評価もかなり高いのでは。
格好いいんだけど、気になる。
原作は未読で鑑賞。だからか、ストーリー的によく分からない所がてんこ盛り。特に気になったのは、あの人達(木村さんと海老蔵さん)は首をスパンと斬られたり、火炙りにされても死なないんですよね?きっと。だったらそういうシーンがあった方がインパクトあって良かったんじゃないかなと思いました。あと、最後の戦闘シーンはいくらなんでも敵の数が多過ぎるんじゃないかなと。あれだけの数に勝てる理由がただただ不死身だからというだけなのがちょっと残念でした。というかあの状況下では凛はどう考えても殺されちゃいますよね。全ての敵が万次に斬られる為に向かってきてるようにしか見えなかったです。ただ、「いや、まぁそういうものだ」と言われれば、「あぁ、そういうものなんですね」という事でお約束として楽しめたりするのかなとも思います。次から次へと敵を斬り倒していく殺陣は格好いいし気持ち良かったです。この手の作品の楽しみ方を知っていればもっと満足出来たのかもしれません。
あと、140分は長過ぎないでしょうか。原作を知ってる方からすればやむ終えないのでしょうか。未読の立場ではやはり長く感じてしまいました。
どうなんだろ?
間違いなく大作だ。
ここ最近の日本映画としては破格の予算が組まれてたようにも見えるし、それを余すとこなく映画に反映してるようにも思う。
でも、なんだろ…?
テンションが1ミリも上がってかない。
作品に流れる時間の中で、ラストに向かいガンガン上がってくテンションに反比例するかのように、ドンドン落ちていく…。
万次を始め、皆様、アレでいいんだろうか?
なんかどうにも斜に構えた物言いで、舌ったらずなトコもしばしばで…皆さんなんだかカッコばっかりつけてるようで…。
万次はラストに向かい表情こそ変貌を遂げるのだが…いかんせん声に、ずっと、ずーっと、表情がない。
その線でいけば海老蔵さんは流石であった。
山崎さんも、田中さんも。
内包する声量とでも言うのだろうか…静かな台詞に明確な抑揚を感じる。
聞き取るわけじゃない。
感じるんだ。
そういうのが、万次には無い。
だから作品自体に歯切れが悪いのかもな。
奇怪なキャラはなんだか何処かからコピペしてきたようなテイストで…。
どうにもこうにも、不完全燃焼な感想です。
凄い良かったんだけどな…。
照明とか美術とか衣装とか。
世界観は凄い作り込んであった。
凄い頑張ってたんだけどな…凄い熱があったようにも思うんだけどなっ!
なんだか、悔しい感想で、悲しい。
アレが世界で絶賛されたりすんのかな?
あんな殺気のかけらも無いような一振りが。
もっと、もっと濃密な作品が出来ると思うんだけどな…。
そっか。
なんだか…役者が生息してる感が少なかったのだろうな、きっと。
皆んな2枚目芝居しかやれないんだろな。
色合が限りなく単色に近いんだろう。
違う主役で、観てみたいけど、きっと叶わぬ夢なのだろうな…。
ちょっと俺には合わなかった…悲しい。
蒼井そらなら中国で大ヒット!
決して単なる殺陣を見せる為の映画ではない
この映画は決して“ストーリーは後回しのただかっこいいだけの映画”などではないと思いました。モノクロのシーン、1人の相手(万次)を数え切れない位の集団で殺そうとする大量の胸くそ賞金稼ぎに町を人質にとられても万次が逃げなかったのは、例えば“町は万次の愛する妹だから”だけでも説明は通るのかもしれませんが、しかし町を万次の目の前で切り殺した胸くそ賞金稼ぎと半ば相打ちになった万次が、八尾比丘尼に自分の事も殺してくれるよう頼んだのは、“正義感から誤って町の夫を切り殺してしまい、町のこころも壊してしまい、そして賞金首になった自分は、更に胸くそ賞金稼ぎから町を守れなかっただけでなく、その町の殺され方が、自分の目の前で切り殺されるというものだった為に、自分の罪滅ぼし(の方法)が、町を守る事から、自分も死ぬ事に変わったから”で、万次が根底に抱えているものは、明らかに血仙蟲の体になる前からこの罪滅ぼし感情なのであって、書き置きを残して消えた凛を追っている万次が3人の逸刀流剣士に同時に切りかかられた時(つまり逸刀流のルールは既に破られている)、腕の再生が間に合うか間に合わないかを分けたものも、凛の書き置きを読む前の町の墓前での「もうすぐそっちに行けそうだ..。・・なんてな」という万次のこころの揺れ動き→のちの決意の事も考えれば、“血仙殺があったお陰でやっと死ねる..”では罪滅ぼしにはならず、自分の罪滅ぼしは、“凛の最初の願い(書き置きの「これからは万次さんは私ではなく他の人を・・」ではない、父を殺し、母を“集団で”なぐさみものにした逸刀流という敵を討ってほしいという願い)を叶える事だ”という決意の有無にこそあったのだと思います。
こう考えれば、“用心棒(※「護衛の為に身辺につけておく従者」広辞苑より)である筈なのに同時にこちら側から積極的に討ちに行ってもいる”理由も解ってきますし、凛に町を重ねた万次は、もしかしたら凛に“今度こそ町を守り抜く”というかたちの罪滅ぼしの可能性を感じ取ったのと同時に、“善人を誤って切り殺してしまい、敵として討たれるべき側でありながら、血仙蟲の体の為に死ぬ事も叶わずにいた自分”を、“敵を討つ側に”、つまり“より町の側に”立たせてくれ、更には“もう誤った殺しはしない、悪人だけを切るような、より純粋なものに”自分を変えてくれるかもしれない何かも感じ取っていたのかもしれないと思いました。ですから私は、数え切れない位の集団に囲まれた天津をかばう凛に対する万次のせりふ(「俺は誰を切ればいい?」→「それで良いんだよ!」)にも、ただ爽快なだけじゃない深みを同時に感じました。おそらく万次にとっては、“集団で誰か1人をいたぶったりする事などのおかしさを訴える凛”の立場に立ち、凛の存在に自分を重ね近づけて行っている時こそが、自分も純粋な存在になれる事を最も感じられている時なのではないでしょうか。
なんとかつないだ感でも満足
花ちゃん(凜)の「へ?」こそ最強
大切な人のためには、なんだってできる
すはらしい映画なので是非多くの人に見てほしい!
普段洋画しか見ないのですが、木村拓哉さん主演ということで見に行きました。
木村拓哉さんの演技に引き込まれ今まで見た名作と言われる洋画以上に魅了されました。気迫溢れる殺陣、眼力の凄さ、身体全体から醸し出される気品、魅力的な声全てが素晴らしく映画を見ながら万次さんを応援していました。ストーリーもしっかりあり、これぞ世界に羽ばたくエンターテインメントすはらしい映画です。
効果音祭りの楽しさ
単純に最高!
無限の住人
とにかく凄い!
まさにぶった斬りエンタテイメント、面白かった!グロい描写も若干あるけど演者の美しさで興奮度が高まります。万次役の木村さんのぶれない信念、泥臭さ、不器用な優しさ男らしさ…こんな役を待ってました!!という感じ。あの役は万次なのか木村拓哉なのか…元々原作が始まった時からこの役を演じるのは木村拓哉なんだという運命にあったのではとさえ思える程に万次でした。
他のキャストの方々も豪華過ぎて出演が少ないのがとても勿体無い。特に栗山千明さん、アクション無いのがとても残念。それぞれの過去をもう少し掘り下げてくれたらもっと感情移入出来てたかも。特に天津影久(福士蒼汰さん)と乙橘槇絵(戸田恵梨香さん)の所ですね…お二人共素晴らしかったので尚更物足りなさが。
観終わった後、主題歌MIYAVIのサウンドが爽快に響きわたるのも最高でした。違った視点から2回3回と観たくなる映画です。
エンターテインメントにしてリアルな命を感じる作品。
ぶった斬り最高!
冒頭のモノクロの世界から引きずりこまれた。ぶった斬りが多いのだが、ただのぶった斬りだけではなくドラマ性もあり、以外にもハートフルなのだ。人を殺めることは善も悪もなくただ許せないものは許せないのだという感情に納得させられる。木村拓哉の万次が見事なまでに凄い!強くはなく弱いのだ、万次の痛みは生きる証で、無限の命の無情さが伝わってくる。木村拓哉の殺陣の見事さはいうまでもないが、立ち姿、後ろ姿、歩く姿、走る姿までも様式美をわきまえているかのように艶やかだ。万次は木村拓哉にしか出来ないと思った。終盤への持って行き方がさらにドラマティックで裏切られる。ラストのセリフの後のエンドロールの入り方に鳥肌がたった。
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