ブルーに生まれついてのレビュー・感想・評価
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満たされることのないブルーな生き様
映画があると知り、興味のあったチェット・ベイカーのアルバムを聴いてみたら大変良かったので、映画も鑑賞することに決定。やはり、ジャズの映画だけあって、映画音楽は非常に心地いい。カムバックの過程での、厳しいリハビリと練習、パートナーとの出会い、周囲の期待、ライバルとの確執、薬物の誘惑、うまくいきそうでも満たされることのない切なさが漂う。イーサン・ホークは渋くてカッコ良かった。サウンドトラックも買います。
ある種、ハッピーエンドでバッドエンド
チェット・ベーカーという人を、
表の顔だけでもよく知っている人が見ると、
全然違う印象なんでしょうね。
僕は彼のことを名前くらいしか知らなかったので、
1960年代~70年代にそういうことがあったんだなぁ
と思いながら見ました。
実話ですから、
過去の事実として
知ってる人は知っているんでしょうけど、
知らない人にはネタバレかもしれませんが、
結局は「ドラッグ」の話です。
JAZZミュージシャンとして認められた、
と思ったとたんドラッグで身を滅ぼし、
そこから復活するまでの物語です。
エンディングで、
この後ヨーロッパツアーに行って大盛況になる
というようなことが語られていますから、
ひょっとしたら世界的に知られるようになるのは、
この映画の「後」なのかもしれません。
だとするとこの映画は「知られざる裏の顔」ってことかも。
最終的には世界的に認められますから
ある種、ハッピーエンドではありますが、
一方で、バッドエンドともとらえられる作品です。
どこが「バッド」なのかは、観てください。
JAZZの演奏シーンは、なかなか良いです。
(イーサン・ホークJAZZの才能あるのかな?)
でも、全体に暗い、重いトーンなので、
ハッピーな映画ではないです。
「ドラッグ」ってことで、
今の日本にはタイムリーかも(?!)
選んだ劇場が映画にぴったり!JAZZを聴きに来た感じ
演奏はデヴィッド・ブレイドって人がクレジット多い。
チェットの親父さん役の人良かった。
マイルス・デイヴィスが高慢な感じ。
劇中、イーサンは実際に3曲歌っている。『マイ・ファニー・バレンタイン』と『ブルー・ルーム』、『I've Never Been In Love Before』だ。トランペットの演奏シーンも、一部はイーサン本人による。
Hello,fear. Hello,death
ミュージシャンたるもの…
ジャンキーで、スケコマシで、意志薄弱で、完全なるアウトサイダーで、悪いことだらけの愚者だからこそ、音楽に取り憑かれ、その才能を持てる以上に開花させられ、最悪かつ惨めな形でその命を奪われる。彼の人間性は否定出来ても、音楽は否定出来ない。天才の姿は余りにも痛々しい。
ブルーな映画
「切なくも美しい」といった映画。
透き通った美しいブルーと、どんよりと重く哀しいブルーが入り混じっている。
才能あるアーティストの成功と苦悩、女とクスリといったありきたりと言えばありきたりな話だが、イーサンホーク演じるベイカーの人間味が溢れてて飽きない。ほんとダメなヤツだなぁと少しかわいくもなってくる。
ジャズマンの映画なのだから、当然音楽はカッコいい。また調子に乗って、ジャズを聴きながらスコッチでも飲みたいと思った。
いい『映画』を観た
久しぶりに映画らしい映画を観た。
伝記映画で、チェットベイカーは存じあげなかったが、十分楽しめる映画。
静かな台詞回し、テンポの良い展開で内容もよくわかり飽きずに見られる。
後半、トランペットと主演のイーサン・ホークの歌声に魅了され、良い意味でゾクゾクする。トランペット奏者の役作りに半年特訓したのだとか。
イーサン・ホーク渋くてとても素敵でした。
ガヤガヤした流行りの曲より、しっとりした曲が好みの大人向け映画。
観賞後には、チェットベイカーの人物像をもっと知りたくなり、彼の演奏や曲が聴きたくなること間違いない。
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