「イーサン・ホークの甘い声がいい」ブルーに生まれついて yumekoさんの映画レビュー(感想・評価)
イーサン・ホークの甘い声がいい
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チェット・ベイカーは好きで、たまにSingsを聴いている。どんな生涯を送った人か知らずに、歌詞の意味も知らずになんとなく聴いていた。
イーサン・ホークも好きなので、絶対に劇場で観たかった。大きなスクリーンで良い音響で大正解。すっかり入りこんで観ることができた。
才能がある人の心の弱さや危うさ。甘い声。イーサン・ホークの演技が光る。
女は繊細で壊れてしまいそうな弱さを見せるダメな男を放ってはおけないのだ。子犬のような目で見つめられたら、離れられなくなってしまう。
そんな彼を支える女性との出会い。
彼女を見つめながら歌う「マイ・ファニー・バレンタイン」には心震えて涙が出た。美しい。歌詞も初めて知った。ステキな歌詞。甘い声が似合う。
彼女の妊娠がわかった時、お父さんからもらったトランペットのリングをチェーンに通し、プロポーズするシーン。たまらなくキュンときて涙がじわり。
そして何よりも、最後の歌うシーン。
彼を愛してるが故に彼女には伝わってしまう悲しい真実。涙が溢れる。
愛に支えられて生きていっても、人間の弱さでそれを手放してしまう。ずっと後悔することになるのに…。人間はそんなに強くないから、愛を求めるし、過ちもおこす。
さみしいけれど、人生そんな繰り返し。
自分は、いつか本当の愛に出逢って、手放したくない。出会えないまま人生を終えることになるかもしれないけれど…。
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