「〝家族”を知った孤独な少年の戦い。その壮絶なる前哨戦。」3月のライオン 前編 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
〝家族”を知った孤独な少年の戦い。その壮絶なる前哨戦。
【賛否両論チェック】
賛:将棋の知識は最低限で大丈夫そう。生きるため、将棋で孤独な戦いを続けてきた主人公が、〝家族愛”に触れて成長していく様や、苦しみながらも更なる高みを目指していく姿に、思わず感動させられる。
否:どうしても同じようなシーンが淡々と続くので、興味がないと飽きてしまいそう。展開もかなりのご都合主義か。
将棋そのものをよく知らなくても、緊張感はビシバシと伝わってくるので、問題はありません。むしろ将棋をよく知っている方の方が、詳しい試合展開等が分かりにくいので、消化不良かも知れません。
幼くして家族を亡くし、生きるために必死に将棋の腕を磨き続け、孤独の中で生きてきた主人公。そんな彼が初めて〝家族”というものの温かさに触れ、もがき葛藤し続けながらも、再び自身の目指す高みへと挑んでいく、まさにその前哨戦ともいえる展開に、心が震えます。あまり言うとネタバレになってしまいますが、ラストの対局の終わり方は、思わずシビれました(笑)。
やや上手く行きすぎな感はありますが、後編へと続く主人公の奮闘を、是非ご覧になってみて下さい。
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