「将棋しかねえんだよ!」3月のライオン 前編 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
将棋しかねえんだよ!
原作未読。
「将棋しかねえんだよ!」感、はんぱなし。好きとか嫌いとかじゃなく、そうするしか生きてこれなかった少年の悲しい生き様。根暗で不愛想でドンクサい桐山を神木隆之介が好演していた。
脇も芸達者が固めていて安心して観られた。飄々とした加瀬亮の佇まい、信念と優しさが同居した佐々木蔵之介の存在、憎たらしい伊藤英明のカッコ良さ、壊れそうな悪女を演じる有村架純のはかなさ、川本姉妹を演じる三人のけなげさ。
そしてなにより、染谷が演じる二階堂の友情。はじめ、誰だかわかんなかった。自分よりも努力していた桐山を知ったときの二階堂は、憎悪や嫉妬じゃなくて、彼を仲間だと思ったのだという。一緒に高みを目指そうとする二人の友情に、こっちまで熱くなった。
ただ、将棋の妙には無知なので、その一手がどうすごいのかが、よくわからなかったが。
とにかく後編、期待してます。
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