「神木きゅんの美しい横顔をひたすら眺める映画」3月のライオン 前編 roricoさんの映画レビュー(感想・評価)
神木きゅんの美しい横顔をひたすら眺める映画
ちょっと残念、、、
主題を一つに絞る勇気の無かった映画、という感じでした。
ひたすらできるだけ原作をなぞって努力しました、みたいな脚本なので、なにかもうひとつグッと来るものがない。
キャラクターモノの色が強くて、リアリティに欠けましたし、にもかかわらずマンガっぽさも薄いどっちつかずな感じでした。
たくさんのエピソードがある原作だから、
零を描くにしても、
もっと原作のファンタジックコメディさを出してあかり家との交流を主題にするとか、
二階堂との友情を基軸にするとか、絞りようがあったんじゃないかと。
たぶん幸田家が一番掘り下げられていたようですが、
どうも姉役のミスキャストが痛かった。
いい女優だしだいすきな顔の方ですが笑、
原作の悪ネコちゃんとはイメージが遠いでしょう…
でもこの監督はいつもちょっと薄っぺらいというか幼稚というか、こうしといたら主人公カッコイイやろ、派手やろ感があるものを作る人なので仕方ないかなーとえらそうなことを思います。
誰に対しても65点以上の映画を作るのがうまい監督。
それはそれで素晴らしいことですが、この映画はストーリーをもっと丁寧に作ってほしかったな。
しかも前編で新人戦だけでなく島田さんと宗谷の対決まで持っていくのはやりすぎやろー涙
せっかくの2人の熱演が、展開が急ぎすぎててもったいないよー涙涙
高橋一生、加瀬亮、佐々木蔵之介、さすがすぎる。
この映画が最低限、大人も見られるものになってたのは彼らのおかげ。
染谷さんはやっぱり特殊メイクが過ぎてキモくみえるのが残念。聖の青春のほうがいい演技でしたよ。
あとはもう、題名どおり神木くんの横顔が彫刻かな?レベルの美しさで綺麗すぎて、そこを何回も見れたのだけはマジありがとう偉そうに批評もどきしてごめん。目が清流で洗われる気分でした。
クリスマスイブに叫ぶシーンはとても良い演技だった。
でも監督、もっと後編は丁寧に作って‼︎あと、駒の音がペチペチバシバシ激しすぎるのが気になりました。
マナー違反多すぎやろ。
将棋はもっと静かで重い競技だと思うんでございます。