リリーのすべてのレビュー・感想・評価
全260件中、221~240件目を表示
エディレッドメインの演技に見とれてしまった。しかし、アインを支えた...
エディレッドメインの演技に見とれてしまった。しかし、アインを支えたゲルダの愛無くしては、このラヴストーリーは生まれようがなかった。自分を貫いたアインよりも最期まで看取ったゲルダが自由に飛んで行ったのであるが。あの笑顔に清々しさを感じたのは私だけてあろうか。アインをニコールキッドマンが演じていたら。。。。。。
美しく伝える
凄く綺麗な作品でした。エディーレッドメインの演技は完璧でした。本当に感情移入するほど引き込まれる。でもこの映画のなかで一番の見どころは妻役のアリシアヴィキャンデルです。難しい感情の変化など上手く表現していて感動しました。
自分でありながら、自分でない。 もう一人の自分。 映画の冒頭、それ...
自分でありながら、自分でない。
もう一人の自分。
映画の冒頭、それがリリーだった。
しかし女装によるパーティーや男性との関わりを経て、アイナーがリリーと立ち位置を交代するような、そんな印象を受ける。
アイナーの存在は徐々にリリーの陰に隠れていくのだ。
そして最後には、自身の肉体を間違ったものとして捉え、はやく消してしまいたいと思うようになる。
妻が、彼を女性だと認めたシーンは印象的だった。
リリーのすべてを受け止めたアイナーに感動!
美しく強く 静かで誠実な愛の姿
嵐の前ぶれかのような 静かに心拍数が上がる音楽とともに映し出される湖。終わりの始まりの場所である。
二人が「もう愛せない」と思うことができたら どれだけ楽だったのだろう。
目の前にいるのは夫なのに 彼はもういない。それを認めたゲルダの優しさと強さに心を締め付けられる。一方リリーはアイナーでいることの”努力”の放棄をゲルダに訴えた。しかし最後までリリーはゲルダを愛しており それはきっと彼女であり彼の”努力”だったんだと思うと どうしようもなく胸が張り裂けそうになった。
臨場感のある小さくて大きな音 ズラリと並ぶドレスやシューズなど美術セットも見応えあり。
他人事のようでも誰にでも当てはまるテーマだね!
この物語の舞台はデンマーク。時代は日本でいえば、昭和の初期頃の事。
今でこそ、LGBTに付いての理解もようやく一般的に認知されるようになってきた。
だが現在に於いても、全く偏見や差別が無いと言うわけではない性同一性障害者の暮らしに対する理解が、この時代ではどれ程困難極まりない現実であったのかは、想像に容易い。
そんな時代に生まれた育ったリリーが、葛藤を抱えながらも自己の魂の叫びに忠実に生きようと試みた勇者の物語であり、またリリーを支えて生涯彼を?否彼女を支え貫いた妻ゲルダの愛の軌跡の物語と言っても良い作品である。
もしも、今年のオスカー候補に5回目ノミネートのレオ様が選ばれていなかったら、絶対にエディに主演賞を受賞して欲しかったと映画を観ながら考えていた。何故ならこの時代には精神病患者として診断を下す医師も多数いたと言う性同一性障害者を演じるのだから、とても繊細でデリケートなキャラクターの内面を観客に理解出来るように芝居をするのは骨の折れる事であり、また根気のいる作業だったと思う。そう言う意味ではエディは、完全に自分の中に存在する2人の人挌の中で揺れ動く葛藤を見事に魅せてくれた。
男性画家で有るのは常にイメージで作り上げた虚構の自分と、裏に隠されたリリーこそ彼の、否彼女の本質だったわけだが、その葛藤が切なく、観客の胸に伝わって来る芝居だったと思う。
しかし、映画全体余り感情を露わにして取り乱すような演出は目立たずに、寧ろリリーとゲルダの表情の変化だけで、彼らの苦しみを見せてゆく。とてもデリケートな問題だからこそ、あくまでも繊細に丁寧に描き出す監督の演出の方法も良かったからこれだけ多くの賞に選ばれたのだろう。
それにしても、妻の描く絵画のモデル代役を務める事で、幼少の頃から一人内に秘め、隠し通して来たもう一人の秘密の自分自身に火が点き後戻り出来なくなる現実が有るとは、私には思い付きもしない考え方だった。
衣装の手触り肌さわりに魅了されて、過去の自己への回帰が始まると言うのは、人間の5感が如何に人々の根幹に深く根ざしたもので有るのかが理解出来た。その役を本当に巧く演じていたと思う。性同一障害が医学的には、多重人格とは何処がどう違うのか私には医学的な根拠や理屈はサッパリ理解不能であったけれども、そんな疑問が沸くと言う事だけでも、LGBTの方々の苦労や苦悩の一端を垣間見る事が出来大変有意義な時間でありました。
人はいつの時代も、他者に何と思われようとも、自己実現に向けて一人ひた向きに生き、そんな自己を貫く姿勢を観る事は、今後の自己に残された人生を如何に有意義な事柄で埋め尽くし、そして余生を充実させた時間として生きる事が可能なのか?を自己に問い掛ける良い起爆剤となる。そう言う意味に於いても本作が世に生まれた事は大変意義はある。
そして本作のラストは特に、この主人公達の想いを巧く表現していた見事な演出だった!
有りのままの自分を生きると言う事が如何に困難を伴う生き方であろうとも、只一度の人生を如何に生きる事が大切かを問う骨太な作品だった!
リリーの生き方とは、みんなが有る意味自己実現に挑戦する事が出来る素晴らしい生き様を教えてくれている作品だとも思う。
出来る事なら、敬遠せずにこの作品を多くの方が観てくれるならば、こんな喜ばしい事はない!
KYと他者に揶揄されようとも共に自己実現を益々日々楽しんで行えたならば、これ程幸せな事はあり得ないだろう!
それにしても、エディ激痩せ過ぎですよね!女性でもここまで痩せている人ってそう多くはいないと思う!大変な役作りにハマっているけれど、エディの次回作ももっと期待したいな!!
60点
トランスジェンダー、今は様々な前提条件あるけどその初源を描いた作品だけに特に展開はなし。エポックは単純な二者関係やった夫婦間のコミュニケーションが「リリー」という第三者の登場により崩壊<より強固に結び付く点
SFチック
実話だけど、リリーにしろ、妻にしろ、あまりに数奇な運命で、まるでSFのようだと思った。
夫がだんだん異生物になっていくのを戸惑いながらも献身的に支える妻、その過程でお互いに苦しみながら、本当の自分とは何なのか、本当の自分の気持ちとは何なのか、模索していく、というか。
キャロルと連続で上映されてるところ、もしかしたらLGBT運動の盛り上がりがきてるのかな?(もちろん前からだけど、最近特に)
近いうち、オカマを馬鹿にしたテレビ番組が前時代的で不謹慎だと言われる世の中になるんだろう。
性転換手術がとても危険なものだということは、概要を聞いただけでもわかる。それを世界ではじめてやった人がどこかにはいるんだろうと思ってはいたけど、こういう感じだったのね、って思った。
ストーリーとしては、リリーが主人公というより、妻が主人公の話という感じ。「あなたが妻の立場ならどうしますか?」と突きつけられているよう。
リリーにとって、自分の本来の性を取り戻すことは、他の全て、文字通り命さえも犠牲にしてでも、成し遂げたいことだった。それを受け入れることができますか?という。
性器の形成になぜそこまでこだわるのか、正直よく分からないと思ったが、仮に自分に生まれつき性器がなかったら…と想像したら、確かに手術してでもそれが欲しい、と切望するかも、と思った。
追記
実際のリリーの手術は映画とはだいぶ違ったよう。
手術は全部で5回やっていて、最後の手術の3ヶ月後に死亡している。ゲルダが看取ったということもない。
卵巣と子宮の移植を試みていて、卵巣は拒絶反応で除去、子宮も拒絶反応を起こし、それが原因で死亡している。
子供を産める身体になると、リリーも医者も本気で思っていたということか。
放射線治療のシーンでも思ったけど、ほんのすこし前の時代の医学ってのはこんなに遅れてたんだね、って思った。
ゲルダの実際の絵
www.all-art.org/art_20th_century/wegener1.html
uk.arken.dk/exhibition/gerda_wegener/
レズビアンの絵がメインだったみたい(?)
これを見ると、ゲルダとリリーの関係って実際はどうだったのか? 随分印象が変わる…。
誰でも起こりうる?
自分にもその気があったらと思うと恐ろしいなと。ストッキングを履いたことがきっかけになっているなら、自分も気を付けないとと思いました笑
日本でもテレビ番組等に様々な方が出ている現代ではR15でなくみんなが見れるようにしてもよいと思いましたが、日本はそういったことは受け入れられないのかなと思いました。
リリーのすべて
心は女性なことに目覚め性転換する夫と、彼が心配で甲斐甲斐しく世話する妻。
自分が妻でも同じだろうなと思う。愛は性愛を超える。そして女は慈悲深く、逞しい。
リリーは心は女性でも、その身勝手さはまるっきり男のそれだな、となんかイライラ笑。
女は結局、一度惚れた男には弱いというこっちゃ。
妻側目線の物語
トランスジェンダーを真っ向から正攻法で描いた作品。演出等は奇をてらわず淡々としてるものの、エディ・レッドメインの徐々に女性へと変化していく鬼気迫る様に圧倒される。アリシア・ビカンダも複雑な役柄を好演。リリー本人より、これは妻側目線での物語ではないだろうか。秀作。
ヒリヒリする様な感覚がスクリーンを支配しいつの間にか物語の面白さに...
ヒリヒリする様な感覚がスクリーンを支配しいつの間にか物語の面白さに引き込まれる。当時の舞台設定を再現した美術が素晴らしくカメラがその陰までをすくい上げる巧さ、また主演の二人も中々で特に妻役を演じたアリシア ビガンダーには泣かされた、後半以降彼女しか目に入らなかったぐらい際立っていました。
良かった
会場で啜り涙してた人もちらほらいました。
圧倒的に女性客が多かったです。
夫婦役の俳優さんは素晴らしかったです。
作品は、ようやく適切手術をしてくれる主治医が見つかり手術をお願いするアイナーの言う「唯一の希望」妻ゲルダが言う「危険なこと」ここが一番の別れ道かな..自分は理解出来ないのが正直な感想なのでゲルダさんの意見です。手術を許すゲルダさんも切ない..
一回目の手術は許せても、二回目の手術は許せなかったですね。
子供を産みたいのかと生まれ変わったリリーさんは、もう勘弁してくれよ貴方も母親が腹痛めて産んだ一つの身体..ゲルダさんを悲しませて、今度は自分の身体を悲しませてどうするんだよと怒りが込み上げてきたんです。
しかし、ゲルダさんの夫に対する愛情と舞うスカーフに感動しました。
美しい画
主人公が画家だということが物語を美しくさせたように思います。時おり映る景色の描写がとても印象的。あの年代の服装などもきれいで、魅力的で、引き込まれます。
物語自体は淡々と進んでいきました。登場人物が多くないので見やすく、わかりやすい感じ。
全260件中、221~240件目を表示