バンコクナイツのレビュー・感想・評価
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タイに触れる
182分...なげえ...と最初は思ったがそんなことはなかった。正直物語の筋がどうとか日本語がちょっと聞き取れないとかそういうのは色々あって把握できたとは言い切れないのだが、なんというか、タイを旅している中でひとの感情を良いところも悪いところも全部引っくるめて見せつけられるというか...。映画の中の何か強いものに引っ張られるという体験をした気がする。 撮られている画が本当に美しくてハッとさせられることが多かった。 異文化を取り込んだ182分だった。
映画を観に行きたいと思う動機
この作品の最大の魅力は映画館に足を運ばせる動機があるということを評価したい 謎の自主制作軍団、過去の評判の良さげな作品も未DVD化。 自主制作でありながらの海外ロケ。 その舞台は日本人のイメージに魅惑の街としてあるバンコク。 さらに三時間を超える挑戦的な上映時間。 ここまで揃うと、他人の評価ではなく自分の目で確かめてみたくなる。 そう思わせてくれるところがこの映画の価値である。 備考 カッチリとした画造りで撮影技術の高さに好感。 監督であり主要キャストの富田克也の役者としての魅力あり。
3時間の超大作
3時間の超大作。 ヒモ男が主人公なのか、と思ったら5年前まで付き合っていた元恋人とタニヤで日本人相手に生計を立て、さらにはタイ東北部の実家に送金しながら暮らすラックが中心だった。 バンコク、ノンカーイ、ビエンチャン、が舞台となり、ラックの実家のノンカーイに将来の住まいを考えるものの、ビエンチャンでは理想郷を求める共産主義ぽい集団と行動するも、それから離れ1人で旅をする。 バンコクにうごめく日本人の欲とそれに群がるタニヤの、華やかな部分の裏側やそこに関わる人たちの心情を描く。壮大なストーリー。脚本と演技には改良の余地があると思うが、それを置いても伝わってくるのは話が骨太なのを感じる。 疑問点。 ・銃はなぜ買ったのか。 ・セックスしようとしてなぜ殴ったのか。 ・ビエンチャンの集団の正体は。 ・カバン盗まれた意味は。後に持ってるが。 ・オチの部分がハッキリしなかった。
この暑さ、臭い、気怠さ、タイに一度住んだらきっと忘れられない懐かし...
この暑さ、臭い、気怠さ、タイに一度住んだらきっと忘れられない懐かしを感じると思います。 タイを肌感覚で知っているか知らないかで評価が分かれる作品です。 イサーン・ミュージックをはじめとしたタイ音楽が素晴らしく、思わずOSTのCDを手にしました。
旅
長い尺も、登場人物と一緒に旅しているかのように見られて、心地いい。内容は決して心地いいものではないのだが、撮影や音楽が良いからだろうか、いつまでも浸っていたい気分に。 お芝居が気になってノイズになってしまう箇所があるのは残念だったが、それはこの映画にとっては些細なこと。
万国
タイの風俗、風土、風景、その一端を見られる。 それ以外、まったく不必要な映画だった。 単純に演者も編集も、技術が低い。 ドラマをもっとキナ臭く派手に展開させるか、逆に映像を撮ることに全力を向けてドラマパートを大きくカットするか、どちらかにすべきだったと思う。 はっきり言って、三時間超2,000円に耐えうる映画ではない。 56
きれいな映像でした。
これは、、脚本とか台本とかちゃんとあるのかな?編集はどういう人がどういう基準でやったのかな? そして出来上がったものをチェックしたのは誰なのか? せっかく撮ったから使おう、このくだりは削れない、、で肥大化した。 一番問題なのはそうやって出来たのを観て「これで公開しよう」と決断したプロデューサー。 と、これを試写したうえで2000円特別興行でかける映画館。
長かった!!
小便、近い人は途中見逃します。タイは行った事が無いのでタイのナイトライフを知りたくて、それと映画評論家が5つ星と評価してましたので興味が湧きました。一声で言えば上映時間が長すぎる。あれもこれも盛りすぎの感有り。もっとひとつふたつと焦点を絞った脚本を書けばもっと良い作品になるのでは。「月はどっちに出ているの」のようにもっと世間にアピール出来たのでは。セリフが聞き取れない箇所が何箇所もあり判りずらい。学生映画をワンランクアップした程度。とにかく182分は長すぎ。
バンコクの日本人向け歓楽街タニヤで撮影してるなんて
イサーン(タイ東北地方)、そしてラオスまで4000㎞におよぶロケ。およそ日本人が撮ったとは思えない現地感。 最後の島の映像がキラキラきれいなのは行く船の中で紙でも仕込んだからか。 3時間長いかと持ったらそんなこともなく、コブシの効いたタイの民謡?とラオスでの爆撃音は劇場鑑賞ならでは。 セックスが一切でないというのも楽しい意外性 反対にこれでもかとドラッグ描写
よく劇場が公開したな!!
ほとんど無名の三流俳優ばかりで特にストーリーはテンポが遅くダラダラ感期待していたようなエロシーン等も全く無くただそこにいる男達と娼婦の生きざまを描いただけの話だが全く残るものはない!!
空虚な熱狂
バンコクの歓楽街の女と、東南アジアで怪しげな商売に手を染めながらフラフラと生きている日本人を3時間かけて描く。 どこか冷めた熱狂とでも言おうか。みんな生きるために必死なんだが、真摯さがなく流されているだけにも見える。貧しさゆえの困難と、アウトローな格好良さが同居した世界観。これを新宿や難波のような身近なところを舞台にするのではなくバンコクやラオスといった異世界で演じることにより、観客がどのような視点で観るのかを試されているようだ。 性、酒、薬、音楽、バス、メコン川と海。いっぱい詰め込まれているが空虚感で終わる、不思議な映画だった。
サウダーヂと比べてしまう
どうしてもサウダーヂと比べてしまい、サウダーヂのほうが完成度が高く思われた。3時間かけても言いたいことが入りきっていない感じがした。 それから、空族の映画は役者がかぶりすぎていて、「サウダーヂのあの人だ」とか「あ、田我流だ」とかいう気づきがノイズになってしまう。演技がさほどうまくないだけに、どうしてもそうなってしまう。
そこに身を投じる監督
ドキュメントのような執拗な撮影 3時間超の大作は歓楽街を舞台に その背景にある歴史や風土風俗 戦争とレジスタンス アジアの混沌が練りこまれている 歓楽街の真反対にある風景映像と民族音楽が 癒しの別天地へと 誘うんだなこれが… 大変疲れました…
混沌に飛び込む勇気
圧巻。オザワと対話する霊が現れるシーン(ペドロ・コスタ『ホース・マネー』にも一切引けを取らない)、爆撃跡を捉えながら空を駆けるカメラとそこに被さる爆撃音。タイ・イサーンの豊かな文化と過去、富田克也の演出とが混淆した叙事詩的交響曲。富田と相澤虎之助による、文明への鋭い洞察が込められた台詞がまた素晴らしい。そして、元自衛官のオザワと、兵士になることを望むラックの弟が会話を交わしながら歩く姿に胸打たれる。
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