「ん〜…」レヴェナント 蘇えりし者 ひつじはねたさんの映画レビュー(感想・評価)
ん〜…
個人的に歴史の実話ものはあまり好きではないので、
エマニュエル・ルベツキが撮影だったからという理由だけで見ました。もちろんアレハンドロ監督やディカプリオのアカデミーでの受賞も鑑賞の理由の1つです。
まず素晴らしいのはルベツキの映像美。
トゥモローワールドでも話題になった長回しが注目されてますし、全編ワンカットに見えるように撮影したバードマンでもその手法がとても注目を集めました。
今作でもその長回しはやはり要所要所に見られますが、すごいのは完璧なまでに作り込まれた構図だと思います。
また照明を一切使わず自然光のみで撮影したそうです。そして覚えてる限りだと全編被写界深度が浅い映像だったと思います。背景をボカさずきっちり見せるのもこだわりの1つなのでしょう。
アカデミー監督賞という視点から見てみると、
内容を見れば受賞は当然といった感じです。
ただ今年も受賞するんだったら去年はリチャード・リンクレイター監督が受賞すべきだったようにも思えますけどね。
あの「6才のボクが、大人になるまで。」のね。
ディカプリオも役者魂的なものを魅せていたと思います。
ホントにすごかったです。
ただ本心を言うと、
「ゴメンゴメン、わかったから。あげるから(アカデミー賞)。そこまでせんでもキミがすごいのはみんなわかってるんやから〜。」
って思いました。
なりふり構わず頑張ってましたし、
そうさせたアレハンドロ監督もまたすごいですよね。
ということで、
素晴らしい作品だったのですが、
冒頭にも書いた通りボクは歴史ものは好きではないのです。だから作品全体の超個人的な感想を言うと、
「へー、で?」
です。
ってことで−0.5でした。