劇場公開日 2016年4月22日

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「IMAXで見るべき作品」レヴェナント 蘇えりし者 かいさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0IMAXで見るべき作品

2016年4月24日
iPhoneアプリから投稿

壮大な自然を舞台に自然光を照明として用いて、長回しのカメラワークでディカプリオを撮る。
正直言って圧巻の一言。
IMAXで見るとその雰囲気はより一層まし、まるで映画の舞台に投げ込まれたかのような感覚に陥る。
スクリーンを見ているというよりも、窓から外を覗いている感覚に近い。
台詞数は少なく、身体全体を使って演じるディカプリオの演技力には驚かされる。
顔が良ければ良い俳優になれる訳ではなく、元アイドル俳優としての地位に悩まされていたディカプリオは、完全に本格派俳優としての地位を確立した後、レヴェナントで更にその地位を確固たるものにしたと感じる。
シンプルなストーリー展開ながらも、その中で魅せる息遣い、雨音や雪の音、動物の鳴き声、そして大自然を計算され尽くして撮る映像。
こんな素晴らしい要素が凝縮されている映画がアカデミー賞を獲得出来ないわけがない。
ここ数年で見た映画の中で最も身震いがした映画だった。

映画終了後、劇場を後にしトイレで用を足した後、トイレから立ち去ろうとする男性陣の「蘇りし者」感も注目の一つである。

かい