「凄く感動したか、と問われれば どうなんでしょう?」レヴェナント 蘇えりし者 さずさんの映画レビュー(感想・評価)
凄く感動したか、と問われれば どうなんでしょう?
凄いですね!ただ、ただ凄い!
役者の演技も、カメラワークも、
美しく、荘厳な自然の風景も、
心を打たれます
しかし、主人公のグラスに
心を打たれて感動するかというと
そうではなかったです。
なぜかというと、この物語の
一番の主人公の行動の原動力!
生命を過酷な環境で繋ぎ続けて
いられた、理由の大きい所は
殺された、息子の復讐を果たす事!
そこが、一番主人公に同調出来る
シンプルな動機だと思うのですが、何故かその部分がとてもあっさりというか、印象が薄いため、今一つ心が熱くなりませんでした!
むしろ、極寒の中でのサバイバルや、
クマに襲われたシーンが凄すぎて、
『復讐』、より『サバイバル男』という印象のほうが強すぎてしまった感がありました!
もっと、親子関係の深さや、父親(グラス)の情が強く伝わるような、場面をもっと増やすべきなのでは!
普通の、人の感性からすれば
あの過酷な状況では、たとえ愛する家族を奪われた事への怒りと復讐心すら、どうでもよくなってしまうような、過酷サバイバルです。
そういった意味では、邦画の方が
心の微妙な変動や感情の表現をストーリーに絡めて描くのは、上手いと思います。
それでも、敵役のジェラルドは、とても復讐したくなるというか、怒りを一身にうける悪い男を上手く演じていたと思います。
最後の闘いの行方も、
とても印象的でした!
ありか、無しかでいえば
断然あり!の作品です
クマに襲われる危険がある方は
是非ご鑑賞を!
リアルに、イメージトレーニングできます!!