「レオ様あらためて主演男優賞おめでとうございます。作品ですが・・・」レヴェナント 蘇えりし者 ぐっさんさんの映画レビュー(感想・評価)
レオ様あらためて主演男優賞おめでとうございます。作品ですが・・・
まず、注目したのは主演のディカプリオはセリフが少ないということは知っていたので実際見たらズバリ言うと!主演より助演・脇役の方がセリフが多いということ。ストーリー展開上そうならないとこまるのは仕方ないのでしょうが、主演はセリフより息づかいの方が多いという斬新さ(割合で言ったらセリフ3:息づかい7(ぐっさん調べ))
私はIMAXで観たのですが音が良すぎて息づかいがはっきり聴き取れちゃいました。
それでも素晴らしい表現力を見せてくれるのがそう
レオナルド・ディカプリオ!!
セリフが少なくても存在感が強い、そうそれが
レオナルド・ディカプリオ!!
主演男優賞も当たり前でございますな。
そしてさりげなく思いますが、長回し撮影が多い!!クマとの対決シーンもそうですが、ネタばれになるので言えませんが、演じる側にとってはこれは大変だろって思うシーンがいくつかあるのでこれはぜひ本編でご確認を。
ディカプリオもすごいですが、助演もわすれてはいけません。
なんといっても、今回の悪役(フィッシジェラルド)のトムハーディ!久々に100%こいつ悪い奴だなぁ~~って思っちゃいますよって当たり前か(笑)
なんてったって、クマに襲われて重傷の主人公(グラス)を足手まといだから置き去りにしてやろうぜってわれ先に考えて誰も目撃者がいない中、反抗した息子を殺してしまうまさに久々のザ・悪役!!私も、久々に上映中に悪い奴だなぁ~って小声でしか言っちゃいました。
グラス(主人公)もなんとか生き延びたけど息子のかたき討ちのために大自然の中フィッシジェラルドを追い続ける、はたしてどのような結末になるか注目です。(ちなみにディカプリオとトムハーディは「インセプション」でも共演しているのでそっちもぜひレンタルでご覧あれ。)
ストーリー展開を盛り上げる大自然の映像も凄いです。
自然光だけで見せる映像、あまり音楽も入れず自然の音がほとんどなので全体的に静かな作品と言えるでしょう。
この作品はポーニー族など少数民族が出てきます。すべてをなくされて大きな組織からの残虐なシーンが出てきますが、この当時は時代の流れという理由があったとしても私としてはひどいと痛感させられました。(日本でいうと映画「ラストサムライ」みたいなことです)
ラストシーンでは何を伝えたかったのか、観た人によっては感想が変わっていくでしょう。
いろいろなことを考えさせられる作品ではありますが、これもイニャリトゥ監督の手腕があってからこそのこと。
イニャリトゥ監督といえば、ご存知の通り前作「バードマン」は第87回作品賞を受賞しました。「バードマン」と比べて好きな作品といえますが、ズバリいうと上映時間が長い!!息子を殺された主人公の復讐劇ではあっても余分なシーンを切って最大でも2時間10分ぐらいにまとめることができたようなストーリー展開だったと私は思いましたが、そこはぜひ劇場でご覧あれ。
とくにIMAXで観ると息づかい聴き取りやすいよ(笑)