劇場公開日 2016年4月22日

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「おかわりはいらないです。」レヴェナント 蘇えりし者 のむさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5おかわりはいらないです。

2016年3月27日
PCから投稿

怖い

難しい

オスカー受賞が期待されていたレオが主演ということで、オスカー前哨戦のゴールデングローブあたりからやたらと騒がれてたこの映画。実際彼の演技は文句無しで主演男優賞受賞に値する名演ではあるが、映画としてまた見たいなと思う作品では正直ない。つまり、ディカプリオが主演だからという安直な理由で、デートとかで見に行ったりとかは全くオススメできない映画です。

土地を巡る争いや、人々の戦いが自然のスケールにおいてちっぽけでありながら、それも自然の一部であるという話なのはなんとなくわかるが。全体的にあまりにもリアルかつメタファーにあふれていて、観客を置いて行っている感が否めない。サバイバルもしくはリベンジ映画の脚本としてはあまり目新しいところはないし、暴力的なシーン以外に観客の緊張を誘うシーンがあまりないから、退屈で長い。

照明無しの自然光のみでの撮影や、極寒かつ撮影困難な状況の中でのシューティングの中で、ここまでの映像美と「作品」を作り上げた中での監督賞と撮影賞の受賞は妥当。ただ映画としてのボトムラインの「観ることでの心地好さ」みたいなのを忘れすぎていて、別に見ても見なくてもどっちでもいいかなと。

アメリカにいますが、ゴールデングローブ/オスカーの受賞をきっかけに見に行った多くの友人は、「おかわりはいりません。」という感じです。

のむ