クリード チャンプを継ぐ男のレビュー・感想・評価
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ロッキーという男の生き様
ロッキーって一時代を作った伝説のチャンプのはずなのに、全然暮らしぶりが華やかじゃないんですよね。高額なファイトマネー、ちゃんともらったの?って言いたくなるくらい。レストラン「エイドリアン」を経営しているけど、生活は慎ましく、どこかいつも孤独と哀愁が漂っていて。
今回もエイドリアンの墓の前で話しかけたり、癌になってしまって「もう抗わずエイドリアンのそばに行く」などと言って、その姿はもう切ない切ない。映画を通してロッキーという男の人生を最期まで共に歩んだ気分。
変わって、アポロの遺児アドニス。
リングの上で「自分の存在は過ちじゃない」と証明したい、と言いますよね。そこにもう、胸を鷲掴みにされて。
アドニスはずっと喪失感があるんですよね。アポロは生まれる前に死んだ。YouTubeのなかでしか父親を知らないわけですよ。ダウンしたときにフラッシュバックするのは、リアルな父親ではなくて、YouTubeの父親なわけです。その眼差しはアドニスに向けられたものではなく、リング上の対戦相手、いわばボクシングそのものに向けられたもので。でもその父親に近づきたいんですよね、ボクシングを通して。
里親を転々として、アポロの妻が寛大で真っ当な育て方をしてもらったけど、どこかでずっと飢えていたわけです。ロッキーのことを勝手にuncleと呼びはじめたのは、寂しさからでしょう。
かつてのライバルの息子を育てる。
これ以上ないドラマですよね。
スムーズな世代交代による、新たなロッキー伝説の幕開けといえるでしょう。
また、今回は登場するボクサーの戦績が戦闘能力のように映し出されたり、中盤のレオとの闘いをワンカットでみせたりと、映像的にもお洒落。
ラストのコンランの体型がなんだか弱々しく見えたのがちと気になりましたが、そこは経験だけで勝てると高をくくった相手の油断だと思いたい(笑)。
最後に、エイドリアンの飼ってた亀が生きてるのが泣けました。
今ひとつ感動出来ない映画
クリードがチャンピオンになっていく高揚感をまるで感じない映画だった。 …なんだか"ちゃらい"し、ストイックさを感じない。それに、練習に打ち込む姿に、相手に絶対勝つんだという必死さみたいなのも感じなかった。スタローンの老いた感じは良かったけど…と言っても、結構すぐトレーナーに復帰してましたけどね…(笑) *『ロッキー』の1作目にあったようなカタルシスが無いのだ…残念!😞 *新作を観るために予習のつもりで観たが、正直続編への期待値は低い…さて、どうなるか!?(笑)
あつい
試合で盛り上がる 這い上がる話の構成がまた感動します 過去作を見てなくても楽しめたが見てる方が絶対楽しい 新作も公開中なのでおススメです 絶対ロッキーも見たくなるはず しかしコンランとの筋肉量の違いに集中できなかった
自分に負けないために。
原題 Creed 父親の親友を師匠にボクサー目指すよ。 過去作はロッキー一作目のみ鑑賞。 それでも、小ネタ等が多く楽しめた。他作品との繋がりもあるのだろうな。 物語の筋はロッキー一作目そのものなのでは。それでいて、新しい主人公・時代には新しい悩みがあり、決して古くさい作品ではない。このシリーズは一貫して、自己実現の物語なのだろうな。テーマが変わらないながら、時代に合わせて物語を見事にフィットさせている手腕は見事。 クリードも苦しんでいるのはわかるけれど、ロッキーのどん底と比べればマシ(というか自分で立場とか捨てている)なのが少し気になったかな…恵まれたというのも、彼のコンプレックスだとはわかるんだけれど。
新たなロッキーシリーズの始まり
マイケル・B・ジョーダンを主演、シルベスター・スタローンが助演という構図が良かった。スタローンが主演ではダメ映画決定だし、いなければ完全にロッキーシリーズから外れた別作品になっているだろうし、助演という立場がぴったりだと感じた。今後のシリーズの展開に期待したい。 ビルコンティ作曲の"First Date"の曲が流れるシーンは昔のロッキーの映画を見ているみたいで本当にいい。
この手に汗握る王道のスポーツ映画
ロッキーのテーマ曲がかかるところで一気に鳥肌が立ち心震え込み上げるものがあった。
また、自分を支えてくれる人たちの姿で失神から立ち上がるシーンも非常に興奮した。
魂の継承…胸に熱い信念を秘める男
クリード・シリーズ第1作(ロッキー・シリーズ第7作)。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
再びロッキーの新作映画にお目に掛かれるとは思ってもみませんでした。しかも、ロッキーの盟友であるアポロの息子、アドニス・クリードの物語として帰って来るだなんて!
シルベスター・スタローンが年齢相応の役柄に徹しているのが意外で、逆に新鮮でした。今でも多くのアクション映画に出演して往年のスターの貫禄を見せてくれていますが、やはり衰えが垣間見えることを否定出来ませんでした。
ですが、本作で見せた演技はこれまでのキャリアを彷彿とさせるような重みがあり、老いと向き合い、若者を教え導く姿は胸に迫るもので、心打たれました。ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞するのも納得の名演だと思いました。
父親の面影をロッキーに見るアドニスと、彼のひたむきな想いに応えようとするロッキーの師弟関係が胸アツでした。
ロッキーの病気が発覚し、苦悩するアドニスでしたが、お互いを支え合い、両者の間に育まれていく絆に感動しました。
アポロの息子と云う重圧に押し潰されそうになりながら、現役チャンピオンを後一歩のところまで追い詰めたアドニスは紛れも無く、不屈の闘志を持ち、胸に熱い信念(creed)を秘めた素晴らしいファイターでした。
シリーズの魂を継承し、新たに起動させたライアン・クーグラー監督の見事な手腕に惜しみない賛辞を贈りたいです。
※修正(2023/06/02)
ロッキーもただの脇役にあらず
とても良かった。 マイケルBジョーダンはブラックパンサーの敵役の時、 優しそうな育ちよさそうな顔つきから、 敵役に見えなかったけど、このドニーはまさに適役! 元は荒れていたけど、富豪にしっかり育ててもらった と言うバックボーンがとてもハマってた。 金持ちの坊ちゃんが主人公のボクシング物と言うのも 今風で、新しいと思った。 感情移入出来るのか?と最初は心配したけど、 言葉遣いがしっかりしてる気持ちの優しいドニーの方が 親近感が持てた。 親父に憧れるドニー。 ロッキーの言う事をちゃんと聞くドニー。 ロッキーとの信頼関係が深まるドニー。 家族じゃないと言われ、ケンカしちゃうドニー。 諭されて泣いちゃうドニー。 俺は過ちじゃないと言うドニー。 一人の男の成長にとても感動した。 そして、ネタバレになるかもしれないので 書けないけど、 ロッキーがただの脇役ではなく、 戦う男として描かれてるのもとても良かった。 老いてもロッキー。 いつまでもみんなのヒーローとして存在してる戦う姿 に胸が熱くなった。
おっさん殺しの作品
客層の9割が40代以上と思われる男性、然もそのおっさんどもの8割がすすり泣く音が聞こえた(私も含めて) 恐ろしい作品だ。ロッキー6の時も似たような感じだったが、それ以上の異常な体験だった。
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