デッドプール : 特集
「キック・アス」「テッド」「マッドマックス」、NEXT「社会現象ムービー」降臨
熱狂!! 夢中!! 絶賛!! 映画のプロたちが《クソ無責任ヒーロー》にどハマり中!
3週連続全米No.1&全世界120カ国No.1ヒットを決め、世界を熱狂させた驚異の自己中ヒーロー「デッドプール」が、ついに6月1日に日本上陸! すでに映画業界人を夢中にさせている本作に、日本の映画ファンもヤラれてしまうのは間違いない。

「サイコー!」「クール!」「爆笑!」映画.comに寄せられた本作の評判の数々
早くも、2016年「社会現象ムービー」の筆頭「デッドプール」!

アイアンマンほかアベンジャーズの面々やスパイダーマンと同じマーベル・ヒーローでありながら、「正義? 友情? そんなの関係ないね!」と我が道を行く無責任&テキトーな超はみだしヒーローが、すでに世界を夢中にさせている。全米公開では、あの「アバター」も「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」も超えて、20世紀フォックス作品史上最大のオープニング成績を達成。週末興行ランキングでも3週連続No.1、全米累計興収3億6000万ドル超えという、関係者ですら予想しなかった記録破りの大ヒットを果たしたのだ。

10年の「キック・アス」、12年の「テッド」、そして昨年15年の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」と、映画ファンを夢中にさせてきた「社会現象ムービー」の最新作が、いよいよ日本を熱狂に包み込もうとしている!

世界の熱狂ぶりは、大ヒットの状況を見れば明らか。前述の通り、全米公開では「アバター」をしのぐ約1億3200万ドルのオープニングを記録し、3週連続の週末興行ランキングNo.1を獲得。累計興収約3億6200万ドルは、「ズートピア」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」も抑え、今年公開された作品で堂々第1位の大ヒットだ(16年5月10日現在)。全世界に目を向ければ、実に120カ国の週末興行ランキングでNo.1をデビューを果たし、約7億6200万ドルの累計世界興収を叩き出している。
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」での登場をきっかけに、単独作品の企画が進められてきたデッドプール。主演のライアン・レイノルズの熱意によって実現したヒーロー・プロジェクトは、まさに全世界待望の作品だったのだ。
正義感ゼロ! 超毒舌! 超自己中! セオリー完全無視のクソ無責任男
この“全く新しい”ヒーロー「俺ちゃん」が、今、最もクール!!

正義感なんて全くなし、人類を守るつもりなんてハナからないというのが、本作の主役デッドプール。能天気で無責任。口から出るのは皮肉とジョークの毒舌ばかり。我慢も知らなきゃ単純なギャグが大好きという、まるで落ち着きのない小さな子どもみたいな振る舞いをみせたかと思えば、アクロバティックに宙を舞って、敵をバシバシと撃ち殺す&切り殺すアクションがお見事! 特殊手術によって驚異的な回復力を手に入れ、末期ガンから復活したのはいいが、副作用で醜い姿となってしまった元傭兵が、元の容姿と愛する彼女との生活を取り戻すために復しゅうの鬼となる。自分のことを「俺ちゃん」と呼び、世界の平和なんて関係なく、マイペース&自己中に突っ走る姿を見れば、応援しないではいられなくなる。セオリー無視のトンデモ野郎が、最高にクールだ。

カワイ子ちゃんにまとわりつくストーカー野郎など、悪いヤツを好き勝手にこらしめては生活費を稼いでいたヒーロー気取りの元傭兵ウェイド・ウイルソン(ライアン・レイノルズ)。バーで出会った運命のオンナ、娼婦のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)との生活もラブラブで、結婚に向かって一直線!という矢先、自らが末期ガンに冒されていることを知る。謎の組織から「ガンを治せる」と誘われたウェイドは、壮絶な人体実験を受けて驚異的な治癒能力を誇る不死の肉体を得るが、醜い身体に変えられてしまう。「こんな姿じゃ恋人の元に帰れない!」──ウェイドは、赤いコスチュームを身にまとった超人“デッドプール”を名乗り、人体実験を施したエイジャックス(エド・スクライン)の行方を追う!
あなたはいくつ発見できる? 映画オマージュの数々!
すでに鑑賞した映画.com編集部──そのいくつかを紹介させてくれ!
立ってるキャラクターと壮絶なアクションが見どころの「デッドプール」だが、劇中のあちこちにちりばめられた映画に関する小ネタ、オマージュも映画ファンの心を大きくくすぐる。ここでは、「今のアレはあの映画だ」と、元ネタ探しで盛り上がること確実の映画ネタのいくつかを紹介しよう。

「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」で登場した通り、デッドプールは「X-MEN」に近しいキャラクター。本作では、X-MENに所属するネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、コロッサスが、同じミュータント仲間として彼の戦いに助太刀する。なのにデッドプールは、ウルヴァリンをディスり、思わず吹き出すような形で茶化しまくるのだ。

末期ガンに冒されて意気消沈しているウェイドの前に、「実験を受ければ病気が治るぞ」と甘い言葉で現れるのが、黒いスーツを着た謎の男。ウェイドはこの男のことを「エージェント・スミス」と呼ぶ──そう、「マトリックス」に出てくる、ヒューゴ・ウィービングが演じたあの黒スーツ&サングラス男だ。

“エージェント・スミス”の言葉に乗り、謎の人体実験を受けることに決めたウェイドだが、薄暗く汚れた地下室に、得体の知れない他の実験体と、明らかにこの話は怪しいと感じる。彼が、いよいよ実験を受けるという直前叫ぶのがこのセリフ。かつてライアン・レイノルズ自身が演じたヒーロー、グリーン・ランタンが、緑のスーツを着ていたのを知っていると爆笑だ。

ウェイドと恋人ヴァネッサは根っからの映画好きというのは、ふたりの会話を聞いていれば分かるはず。そのひとつに出てくるのが、「あの何度も誘拐される家族、ホントバカだよな?」というセリフ。何度も何度も家族(または本人)が誘拐され、その都度壮絶な戦いを繰り広げるといえば……。「それを言っちゃおしまいでしょ!」ということまで、ズケズケ言っちゃうウェイドに吹き出す。

ウェイドの映画ジョークは、彼女とのラブシーンの最中も続いている。ベッドで後ろから抱きしめながら、ロマンティックな言葉をつぶやくかと思えば、「この態勢ってさ、『帝国の逆襲』のルークとヨーダじゃない?」。ルークがお師匠ヨーダをおぶって走り回るさまがとっさに浮かぶなら、あなたも映画通だ。
