パリ3区の遺産相続人のレビュー・感想・評価

パリで素敵なお家で素敵な恋愛みたいな体裁の合間にグロテスクな物語が隠れているので、アダルトチルドレンとかPTSDの人はわかって観た方が安全です。ハッピーエンドって事で終わっているので、えぐれっ放しで放置されます。

住宅の話だと思っていたのが、あらあら話は過去の恋へ。良くも悪くもそんなに集中しなくても話についていけるので、疲れた平日にワインを飲みながら、まったりと鑑賞することができました。

Ｋ・クライン＆Ｍ・スミスということで観ましたが。
ＢＧＭの緩やかさと、途中までちょっと退屈さで、眠くなりました。
ま、後半からストーリーが盛り上がってきたのと、パリの風景の美しさが良かったということで、この評価でした。

ニューヨークからパリへ、遺産相続で得たアパートを処分するために男（ケビン・クライン）がやってくる。
アパートを管理する老女（マギー・スミス）から、「ヴィアジェ」というパリ独特の不動産販売システムになっていて、買い主（男の父親）が売り主（老女）に毎月年金を払うことになっている、と言われる。
このシステムでは売り主が死ぬか、ヴィアジェ付きで売るしかない。
老女の娘（クリスティン・スコット・トーマス）とはケンカばかりだったが・・・。
こんな話はパリに合う。

それだけでオシャレな気分になれる。フランス映画らしく淡々とした中に心に残る何かが散りばめれている。オトナがゆっくり楽しめる作品。マギー・スミスはさすが！のひと言。

予想外の展開だったが、非常に楽しめた。
最近は大人の映画が多いと思っていたら、今回は60前の人々が恋してる。
日本では考えられないかな。
次第に登場人物が良く見えてくる、魅力を感じる様な映画は大好きです。

思っていた物語と全然違う話でした。
フランスの賃貸のしくみもよくわからないので
？？？でしたが、どうやらそれだけでない方向に・・。
ママ、いいな。奔放で(笑)。

「パリ3区～」のタイトルから勝手に期待してた方向と
だいぶ異なり結構残酷なドラマ…ちょっと入り込めず。

パリは恋人たちの街、という響きはよいけども。
奔放に生きた人間が、他人に残す傷というのも少なくないだろな、
なんて、ちょっと一歩引いて観てしまいました。

2016年劇場4本目。
うーむ、あまり誰にも感情移入出来なかったというか、婆さんひどすぎる(笑)
勝手に心暖まるヒューマンドラマを想像していたので、死人を巻き込んだ愛憎劇でビックリ。
あと、エンドロール途中に続きがあるので要注意。
と、ここが終わって帰る人も多かったが、最後の最後にマーベルよろしくもう一度小ネタがあるので、気になる人は最後まで席を立たない方が良いかも。

登場人物が皆魅力的、眠くなっちゃうかなと思ったら、オシャレで
興味深く。親の「不倫」を巡り50才を過ぎた「子供」が
人生を翻弄された過去を乗り越えて行く。

淡々とことがすすみ
淡々と終わった。

共感出来ないような出来るような。
同じ傷口舐め合う姿を見てる気がした。

フランスの住宅事情がわかっただけかも。。。