クリーピー 偽りの隣人のレビュー・感想・評価
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評価の分かれる作品‼️
これほど評価が極端に分かれる作品は珍しいのではないか?確かに多くの箇所でえ?ウソ?何それ?役者が可哀相な位下手に見えたりもする。粗捜しはいくらでも出来そうな気のする映画ではあったが、地面に落ちてる糞の数数えてパリに失望してもしょうがない。顔を上げればそこには素晴らしい景色が広がっている。この映画、明らかに嘗て見たことの無い恐怖映画に仕上がっている。ディティールは雑ではあってもしっかりとした骨太なデッサンに基づく輪郭のしっかりしたエスキースを見た感じだ。充分仕上がっているので後はディティール入れた後に大人しくならないように仕上げるだけだと思う。何よりも楽しめた‼️😁
56点
西島秀俊、香川照之、竹内結子ファンがこの作品の生命線になっている。
キャストが彼らでなかったらもう-5点くらい。
実話で終始わけわからんのに国外で評価されていたりとわけわからんが、彼らの狂信的な演技が観れただけでも個人的には大満足な作品でした。
全体的に散漫、毛色が悪いのが数少ない褒めどころ
これが初めての黒沢清作品。なんか、毛色の悪い洋画を観た気分。たぶんこの感情を引き出させたかったのだろうから、間違ってはなさそう。
率直な感想として、一貫性がないと思った。サスペンスにもホラーにも見せようとしてるんだろうけど、役割演技がなってないよね。誰をどこに置いたことで機能する、とかじゃなく、宙に浮かんだ謎をシレッと入れて終わらす。そんな感じ。だから、隣人で元刑事で犯罪心理学者で…って人物が絡まっていくのは分かるとしても、それをあらゆる角度で見せてくるので散漫に写る。また、失踪事件を軸に捜査する一方、家庭が散らかり始めていく訳だが、割と単純に謎が拓けたのがどうもハマらなかった。人物像が浮かんでから、長く見えて仕方なかった。かと言って、ハッピーになる訳でもないので、間延びしている印象。終盤疲れっぽく、それが答えかって感じ。
とやかく言ったものの、この監督はジャンルの広さが持ち味だから、いろいろ触れないとわからない節はありそう。とりあえず、思ったよりリターンが無かったって感想。
最後のタネ明かしに時間を掛けても良かったかな
家族をマインドコントロールするかと思いきや、薬か。。。そんな都合のいい薬があるのかな!? と思って見てしまった。出演者の演技は迫真で素晴らしい、でも川口春奈の事件のタネ明かしなどがスッキリせず、結末があっさりした感じ。
キネ旬が変になったのか?
こちら側がおかしくなったのか?
元々センスの欠片もない制作陣なのか?
狙いに行って見透かされるのが解っていて作っているのなら、
馬鹿にするのもいい加減にしろ!と云いたくなるくそ映画。
すべての登場人物に、共感も共鳴も出来ない。
360度つまらない!とはこちら側の勝手な意見かも知れないが、
これからはキネ旬に評価されていない映画から見るようにしようとは思う。
一つだけ
他の方のレビューと同意見ですが、一つだけ補足で、
主人公、捜査中の失踪事件現場を見て「犯罪が起きる独特の雰囲気の場所だ」
いやいや、あなたの新居、それわかるんならなんでそこにしたのよ!
それだけ言いたかった。
あーすっきりした。
西島秀俊の大根素人空っぽ演が奏功
血も涙も無いサイコパスを香川照之の激演で情感たっぷりに、愛妻家らしき正義漢刑事を西島秀俊の大根素人演で空っぽにという配役が奏功。
だから刑事はCUREの役所広司ではない。
黒沢清の集大成か。
悪魔のいけにえより怖い。
また見る。
クリーピー
サイコパスの話。ほんとうにこんな人がいるのかもしれない。香川照之の演技。
明るさの変化や音をつかって気味悪さをとことん演出。
残酷なシーンをリアルに描く。
静かなシーンからいきなり大音量になるなどホラー的要素も。
ストーリー展開に無理がある
大手配給会社、豪華俳優陣による演技でおっ!これは面白いんじゃないか?と序盤は引き込まれる展開。でも途中から、容疑者宅に刑事が一人で行ってあっさりと殺されたり、隣人の女の子は助けを求めながら、犯人に積極的に協力したり、川口春奈の役所が中途半端だったり…、。背景を描写せずに端折っているねか、んっ?と思う場面が何度もある無理なストーリー展開に。北九州監禁事件からヒントを得たのだろうが、脚本が悪いお粗末な映画でした。
名怪優、香川照之が引き出すどす黒い人間の闇
元刑事で犯罪心理学者として大学講師も務める高倉とその妻康子。
新しく引っ越してきた挨拶にと訪れた隣家には少しおかしな雰囲気の中年男性の西野と娘の澪が暮らしていた。
そして同時期に現れた刑事時代のかつての相棒野上と8年前の未解決事件の再捜査によって巻き起こる人間のどす黒い闇を引きずり出したサスペンススリラー。
一時期謎に共演の多かった西島秀俊と香川照之の2人をメインキャストに据えた今作。
監督は国際的にも評価の高い黒沢清監督で、昨今の邦画作品とは一味違った作風でエンタメ作品ながらも異質の作品を発表し続ける鬼才。
とにもかくにも香川照之の怪演が不気味を通り越してもはや存在がホラーだった笑。
噛み合わない会話、常識足らずの行動や言動が次第にエスカレートし、異常者の振る舞いを徐々に見せてくる姿に鳥肌。
一見普通に見える西野家の不気味な内部に隠された普通の家には考えられないような巨大なコンクリ空間で行われる異常な死体処理など出自も動機も思考も全く読めない人物を見事に演じてみせた。
完全に主役を喰う存在で今作の評価はほぼ香川照之になってしまう笑。
警察の対応が無能だの康子の行動が理解不能だのという声も多いが香川照之様様すぎてそんな些細な点覚えてない笑。
それと対をなして印象に強く残るのが全編通して残る胸糞悪さである。
特に高倉の機転でピンチを乗り切ったラストシーンでは娘として服従させられていた澪が死んでいる西野に蹴りを入れたり口汚く罵ったりとしながら解放された安堵と今までの恐怖から泣き笑いの形相になっていたり、薬漬けにされて意識朦朧とされてしまった妻の泰子が雄叫びのような叫び声で泣き喚く中、静かにエンドロールが流れ出したりと一切の希望もなく終わる作品という印象が強かった。
それが癖になるので好きな人にはオススメ笑。
完全版じゃ無い気がします。
大学で犯罪心理学を教える元警官が過去を事件を追いかける。並行して引っ越した家で隣人と色々ある話。
何故、警察官でも無くなったのに余計な事件に首を突っ込む?コーヒーをブチ投げるくらいトラウマがあるくせにの高倉(西島)。
家族にしか知らない隣人の悪口内容を翌日隣人にサラッと突っ込まれたにも関わらずウトい嫁、何故「昨日余ったシチュー」と話し隣人に配る?(作り立てなら分かるが)アホな高倉の嫁康子(竹内)。
アホに見える高倉に、事件の事を質疑的で無く一方的にベラベラ話す早紀(川口)。
などなど、変に思う登場人物たち。
サイコパス的な西野(香川)がまともな役に見える。
まともな設定や人物が9割、変人が1割のバランスならサイコパス的面白さが感じる映画が出来ると思うのだが、これはどうだろう?
違う意味で主要人物全て変人に見え出したw
高倉の仕事的物語と私生活物語の並行感がうまく噛み合っていない。
高倉で無理矢理噛み合わせよう感が唐突過ぎて頭の悪さも感じられ、面白味が感じられないのが残念だ。
なんか場面場面抜けている様な。
なんか脚本と台詞を1度も読み合わせしてない様な。
なんか不完全な様な。
何かを元に映画化した?したならキチンとした?
まともに観れるのはサイコな西野一家シーンぐらい。
元ネタがあるならば、そちらを見てみたいと思う映画だ。(粗探しをしてみたい✨)
あー!!待ってくれぇえええー!!
これまた友人に勧められて鑑賞。
結構好きな俳優が出ているので、そこそこ期待。
う、うん。
始まり方も雰囲気もスゴく好き。
だけど、未解決事件のままで結局なんだったんだろうかと疑問のまま終わってしまった。
元刑事の犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は、妻(竹内結子)と共に引越しをしたが、奇妙な隣人の西野(香川照之)に翻弄されていく。
この毒々しくドロっとした雰囲気はかなり私の好み。
この雰囲気を作り出しているのはやっぱり香川照之ですわ。もう、なんでも出来るね。流石、大和田常務ですね。死んでも嫌だねぇ!
始まり方はゾクゾクっとくるものがあり、中々面白い。これからどんなことが起きるのだろうかと期待と共に恐怖が湧き上がってきた。
ただ、あまりにも雑過ぎた。ありえない所が多々
聞き取り調査の仕方も事件の追い方も演技も何もかもが雑だった。
なんで?なんで?が山ほどある。
なんで?通報は?調査は?警察は?少女は?事件は?
なんで?なんで?
どんどん明らかになってきて解決していくかと思いきや、ただ死人が増えただけでなにもスッキリせず。
もっと巧妙で難解で最後まで目が離せない展開だったら良かったのに。
西島秀俊と東出昌大の棒読みコンビ。
2人とも好きな俳優なのだが、今回は適任じゃ無さすぎて違和感ありまくり。酷かった
なんか非常に惜しい気がする。
昨日見た「七つの会議」と惜しい点が似ている。
リアリティは大切だよ?ちゃんと調べなきゃね
香川照之がすごいだけの映画
ほんとに香川照之がすごい。ずっとブイブイ言わせてました。本人も楽しい役どころだったのではと思うくらい生き生きして見えました。
内容はというと最悪です。あまりにご都合主義すぎた。本編より予告版の方がおもしろかった。すごくいいですよねあの予告。ドキドキしました。
香川照之の凄まじさを体感したい人は是非。
僕、チョコレート…嫌いじゃないですよ。
見事な隣人サスペンス!
ご近所付き合いも減り、隣人がどんな人なのかも詳しくわからない現代警鐘を鳴らすかのような作品でした。
実際この映画はツッコミどころだらけで、リアリティも低く、とてもあり得ないように見える…けれど、、、
どこか現実的な気もすると考えだすと、もしかして自分の身の回りでも?なんて思えてしまってゾッとします。
サイコパスはどこにいるか分からない。
人を見た目で判断してはいけない。
この映画でもいったい誰がサイコパスなのかわからなくなります。
もちろん、西野と言いたくなるけれど、よくよく考えてみると、全員ヤバイやつ。
みんな何考えてるか分からないく、最後まで結局何だったのか分からない。
未解決とはこういうことなんだなと実感しました。
まあ、なんといっても、「香川照之」の映画。
最初の挨拶で噛み合わないあの会話の気持ち悪さはすごいです。
シリアスなシーンでも全く動揺しない演技も素晴らしかった。
そのうちだんだん、慣れましたが。
2つの事件が繋がりそうで繋がらない。
人間不信になりそうで、心からお勧めできないそんな映画でした。
ドキドキな展開
だったのに無理にストーリーを繋げたような結末はすっごく残念。竹内結子のどっちの世界を彷徨っているのかが鍵なのに。。。娘があそこまで従順なのに途中でチクったり、辻褄が合わず、エンディングが残念。川口春奈の役回りは?もうちょっと膨らませて欲しかった。
「間」の計算を誤った映画
黒沢清の魅力と聞かれたらあの独特の「間」の取り方だと思う。
例えば拳銃を持った人物がいるとする。そして片方には無防備な人間。普通なら決めセリフを吐いた後殺したり、間髪入れずに相手がこちらを見たら容赦なく引き金を引く。しかし黒沢作品だとどうだろう。そう簡単には引き金を引かない。とにかく焦らす。「今かな?」。撃たない。「もう撃つだろ?」。撃たない。「いつ殺すんだろ・・・あっ!」。ここで初めて衝撃が生まれる。こちらがふと息をつこうとするとそこで初めて殺す。この極限まで待つ空気感といつ起こるかわからない「間」の開け方がこの監督の持ち味だと思っている。
そうすると本作はどうか?その間隔の開け方が急すぎると本作には感じられた。なぜ急すぎると感じられたか?それは人物像の描き方が雑だからだ。個人的には康子がところどころ安定しないのが理解できなかった。
彼女は最終的に西野に薬で洗脳される。一度打たれたらずーっと酩酊状態だとするならばわかる。しかし薬を打たれた後でも正気になるシーンがちょくちょく挿入されている。それによりその見せ方が薬を打たれたからではなく単なる情緒不安定の人間にしか見れないのが気になった。そしてなぜ高倉が薬を打たれた後しばらくして正気に戻れたのか?いつ意識がはっきりしたのか?それが唐突に結末で持ってこられるので、冒頭で書いた「間」の取り方が非常に雑に感じられた。同時に康子も高倉が西野を撃ち殺した後何の含みもなく同じように正気にいつの間にか戻れているので消化不良に感じられる。澪も西野が撃ち殺されたと同時に人格を取り戻し西野の死体に向かい罵倒した後何事もなかったかのように犬と駆けずり回る。ここも唐突すぎる。急に尻切れトンボになるのだ。薬で洗脳される描写もとても甘く、はっきりしないのが気になる。
薬というアイテムは舞台道具としては強力だが安易に薬に頼らず話術で相手の心理に漬け込む演出だったらかなり面白かったと思う。何せ西野が用意した注射器に入っている薬物は万能すぎる印象を受けた。これに頼らず言葉で現実を侵食していく様を描いたらもっと面白かったと思う。
そして今作はなぞかけを問いかけられるが答えがはっきりしない。なぜ川口春奈は生きていたのか。東出はなぜ6年も前の事件にこだわるのか。警察の危機管理が徹底してずさんであるのはなぜか?あの注射器に入っていた薬は何なのか。
空気感や不気味さは確かに出ていた。しかしいろんな見せ方がばらけてしまいまとまりがなく終わった印象だった。
地味な怖さを味わえる
引っ越した先の隣人が感じ悪くて怪しいという話。
隣人役の香川照之が何をやらかしているのか直接的な表現はないので、妙な嫌悪感と違和感が後半まで続く。妻が何をされたのかよくわからないのも嫌な気分になる。実際に似たような事件が実際に起こってて、こんな感じで人を操って悪事を働く人間はいるってことを考えるととても怖くなる。
最後、なぜ彼は大丈夫だったのかが説明がなかったので釈然としない部分もあるが、全体的には地味な怖さを味わえる秀作だった。
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