クリーピー 偽りの隣人のレビュー・感想・評価
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ほぼ演技点
カメラアングルは凝っていてよかったかもしれない。 正直、脚本が微妙と言わざるを得ない。 話の流れに面白みが持てなかった。 意外な展開を期待している方にはかなり物足りないと思われる。 良くいえば、異色サスペンスかな。 「得たいの知れない、不気味な隣人」という設定をもっと活かしてほしかった。 一番の問題は、登場人物の行動が非現実的で、違和感が多かったこと。 例えば、やたら登場人物が単独行動をするのだが、常識的にみてあり得ないと思った。
本編より予告編がインパクトあった。
見終わっても気味悪さが後を引く。ある意味では見応えあるサスペンス・ホラー。 かなりぶっ飛んだ役柄ながら、香川照之を今後も変人として見てしまいそうな程の違和感ない演技だった。入り込めて結末までスリリングだったが、カタルシスはなく、共感や同意できる部分も少なかった。 刑事役の笹川さんが一人で穴にはまって殺されるシーンはもはや笑えた。
おどろおどろしい雰囲気
香川さんの怪演がとにかく凄いです。
香川さん演じる西野(仮)の喋り方、歩き方、オーラ、全てが不気味で気持ちが悪い、香川さん自身がサイコパスなんじゃないかと思ってしまう程でした
全体的におどろおどろしい雰囲気がずっと漂っており、西野によっていつの間にか竹内さん演じる高倉の奥さん康子が覚せい剤?のような物で西野側に引き込まれていき高倉家が壊されていく様は恐怖を感じました
高倉は以前混合型のサイコパスに一度やられているので澪の母を撃った西野とあの通路で対峙した時また撃たれるんじゃないかとひやひや、澪の母を撃った事は知らないとはいえ混合型の可能性を考えなかったのは迂闊だったのではないかと思いました
また、笹野さん演じる谷本がズドーンと下に落ちて西野に手を差し伸べられた時警戒せずその手を掴んでまんまと覚せい剤を注射されたり、その注射器がSFみたいな見た目だったりツッコミどころもありました
ラストは西野を撃ってようやく解放されましたが高倉夫妻や澪の今後が気になりますね
いろいろスッキリしない(´`:)
この映画、サスペンス・ミステリーじゃなく、サイコパス映画(;゚д゚) 目を覆ってしまうシーンが多々あって、怖かったぁ(´`:) 徐々に怖くなっていくのに、最後は思ってたよりあっさり。 そしてイマイチすっきりしないラスト。 疑問が残るところもあるし、終わり方は私の好みじゃなかったかな(^ω^;)
恐怖感が最高!
黒沢清監督の作品なのでめっちゃ楽しみにしている。 それに香川さん、竹内さん、西島さん!なかなか豪華でした! 黒沢監督の作品はいつも観客にドキドキさせる。 役者の演技で心理的な描写は十分に伝わってくるし、 夫婦間の交流不足で生じる問題も出る。 西野の動機不明の犯罪は逆に怖く感じる。 それは多分いわゆる反社会的な行動だねー 「偽りの隣人」もまさにその通りで、 身近にあることこそ、恐怖感がマックス! 中にも辻褄の合わない部分があるが、 東出さんの役はよく分からない。 西野の部屋で死んだのと、隣の一軒家とどんな関係あるのだろう? なぜ西野はそれを爆破させる? 後はハッピーエンディングでよかった! ちょっと無理やりだけど、最後は気持ちいい! 物語自体が完成度高いし、巧みに書いてた脚本だと感じる! 順序も因果関係もバッチリ!推理の部分も少しあってワクワクする! 今年今まで見た映画の中で一番いいかも! (ちなみに去年のベストは山田洋次監督の『母と暮せば』
うーん
演技はいいとして、日本の普通の家にあれはないだろう。 ラストでの家探しの様子からいっても特別に用意した家ではないし。 でラストのあの展開はどういう理由でおきるのだろう? 原作読めばわかるのかな? あとあの家にいたのは結局誰? 住人なら随分長いこと生きていた? それとも彼が来たのが最近? 遺体が隣家に移動してたのはご都合ということで。
グロいけど...。f(^^;
A 原作を読んでいないので、何とも言えないところもありますが、もっとサスペンス感があるものと期待して観てしまったのが失敗でした。 海外のサスペンスや、猟奇ものと違って気持ち悪くなったのは自分だけでしょうか。 観る人によっては、実際に起こる可能性がありそうな、人の精神性が垣間見得るのかと...。f(^^;
むずかしいっ!
香川さん&西島さんコンビということで、とても楽しみにしていた作品のひとつです。 何ですが……気持ち悪いけど、怖くはなかったですかね? それとも、理解を越えていると怖いより気持ち悪いんですかね?
藤野涼子さんの不気味さ
見に行けないかも知れないと思い、原作を読んでしまいました。
原作を先に読んでしまうと、どうしても端折ってしまうのでがっかりすることが多いのですが、この作品は原作をベースにしながらもストーリーが変わっているので、十分に楽しめました。
香川照之さんの演技は定評通りで、怪しさは表情や口調、仕草ににじみ出ていました。個人的には藤野涼子さんの演技が印象に残っています。「知らないおじさん」と一緒に暮らしながらも普通の親子のようにふるまったり、そうかと思うと家族を殺されても淡々と後始末をする姿にこの上ない不気味さを感じました。
高倉夫婦それぞれの、西野に対する好感度と嫌悪感が微妙にすれ違うもどかしさを感じ、後半のなかなか西野から脱出できない展開にはドキドキしっぱなしでした。
ラストのドライブシーンで陳腐な場面があったのが残念ですが。
ただ、ラストでありがちな謎の解きあかしををせず、藤野涼子の変貌と竹内結子の号泣とで終わっていることが返ってよかったと思います。
彼女の号泣や藤野涼子の変貌から、彼女たちの気持ちに思いをはせたり、この後の警察の動きは?彼らのこれからの生き方は?と想像したりする楽しさがあると思います。
ぜひ映画館で見てほしいさくひんでした。
クリーピーなルーム。
鑑賞後に嫌な気分になることこの上ないクリーピーな作品。
あぁ気持ち悪いな(今思い出しても)香川照之だけじゃない、
あんな造りの家、ある?名作を持ち出して申し訳ないけど、
ある意味これも「ルーム」じゃないのと身が縮む思いがした。
冒頭から気味の悪い隣人男が登場するので何かあることは
すぐ分かるし、その未解決事件の真相もコイツが握ってる
んだろうと察しはつく。が、証拠がない。遺された娘の話
もどうも曖昧。調べが進まないまま、気づかぬ間に妻が闇
に洗脳されていく。あぁ怖い。気味悪い。あの竹内結子が…
徹底してホラーに拘った監督のやりたい放題が見てとれる
中盤でのネタばらし以降、残念ながらテンションは下がる。
あの緊迫感はどこへ行った?と思うほどバカバカしい描写
が続き、完全に狂気の世界。だけどさ、西島くん!やはり
君が悪いよ、奥さんの変化に気付けよ!普通分かるだろ!
って(高島礼子にも言ってやりたいが)夫婦関係の希薄ぶり
がどうも解せない。仕事にのめり込み周囲に目を配れない
ほど忙殺されているのは分かるが、一番大切なところから
目を背けていればいずれこうなる。これぞ恐怖だろうが!
つまり正常な人間はどこにも登場していないわけで、唯一
あんな場所まで連れていかれて殺されそうになる犬だけが
気の毒で仕方なかった。納得させない終焉は監督の狙いか?
(しかしこういう事件が起こらないとも限らないのが怖い)
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