ムーン・ウォーカーズのレビュー・感想・評価
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オペレーション・ルーン
元ネタは2003年の4月1日にフランスのTVで放送された偽ドキュメント「オペレーション・ルーン(Operation Lune)」、月面着陸はNASAがキューブリックに撮らせたヤラセという内容でキューブリックの妻のクリスティアーヌや義弟のヤン・ハーランまで出演という凝りようだったが、エープリールフールのおふざけ番組だったとされている。日本でも「ビートたけしの世界はこうしてダマされた!?(2003年12月31日」で取り上げられたらしいから当時は真に受ける人も居たかもしれない。
それにしても、この映画、冒頭から急に意味不明のアニメが出てきて嫌な予感、ブラックコメディとは言え、下品極まりないし、やたらと人が死ぬ展開はおフランスらしいB級映画、ラストにCIAから逃げたジョニーたちが酒場でアポロの中継を観て本物かと戸惑う当たりはせめてもの製作者の良心なのかも・・。
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自宅にて鑑賞。ベルギー・仏合作。米のアポロ11号(月面有人着陸時)中継映像とS.キューブリックの捏造と云う都市伝説を描くコメディ。オープニングのタイトルバック、サイケデリックなアニメに始まり、衣裳や途中のBGM迄、時代考証がなされており、当時の映画作りの舞台裏も垣間覘ける。“エラ”のE.サントがチャーミングだった。エンド・ロールで劇中触れられるT.オーデナールト演じる“レナータス”監督が三年かけたと云う『BOUNCE』の一部が観られる。欲を云えば、本番時のドタバタがもう少し観たかった。55/100点。
・R.パールマン演じるCIA諜報員“キッドマン”、ベトナム帰りのトラウマや幻想を持っており、それらが混じったドラッグのトリップ時も描かれている。他にも当時の文化や風土をベース現代風の味付けもなされている。
・英国が舞台の如何にも英国風なブラック・コメディだが、ロケ地、ポスト・プロダクションを含め殆どベルギーで製作されたらしい。
・鑑賞日:2016年3月6日(日)
ノリは嫌いじゃないけど
サイケでおバカなセンスは嫌いじゃないけど、主人公が振り回されるだけなので、共感ポイントが見えない。PV+コントを見せられた感じだ。
脚本が王道エンターティメントしてたら、けっこう良い作品になったかも?
そもそも月面着陸をキューブリックが撮ったという都市伝説をそのままやった方が良かったんじゃないか?劇中に頭のおかしい監督が出てくるけど、キューブリックもそうとうな変人だったらしい。無茶な欲求、膨らむ予算、意味不明な演出…そのままで面白くなりそう。
人気コメディアンがキューブリックを演じるのもありだったと思う。
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