「映画にはなっている」ラスト・ナイツ keebirdzさんの映画レビュー(感想・評価)
映画にはなっている
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Rotten Tomatoesなどで散々に言われていますが、ちょっと可哀想、でもその低評点ぶりが一足先の「47 Ronin」と殆ど同じ(あちらが一点高いのはキアヌ人気のお陰?)なのが、ごめん、面白い。
「47 Ronin」の物語りは、普通の日本人から見て滅茶苦茶なので(なんか異様なファンタジー突進力があったけど)、まさしく「日本人の新進大作監督が日本のサムライ復讐モノを西欧中世に置き換えて纏めました」な本作は、高評点は逆に好ましがらずももうちょっと認められてもよかったのでは、と長々言い訳のように考えてしまいました。
ただコレ、忠臣蔵リメイク作品の鑑賞に慣れている日本人中年層以上以外にとっては中盤以降、「ん、なにこれ?」「え、なんでこうなってるの?」「なんで皆納得してるの?」の連続ではないでしょうか。忠臣蔵やその日本式感動の仕方を知らない外国人観客には尚更でしょう。
更に海外評を見ると「万国民ごっちゃの異世界ファンタジーなのに魔法使いとかドラゴンとか出てこないしアクションが地味」とか言っていて、監督さんが敢えて抑えた映画の方向(47 Ro…と真逆)や拘り(SFXに頼らない)がもろマイナス要素になってしまった模様。
私としては、正直本作の監督さんはあまり好きな方ではありませんが、本作品が2時間アッサリではなくもっとドロドロ人間展開にしてNetflixのシリーズとして長くやれば格段に良くなったような気がします。
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