「肉感的幻想に酔った」蜜のあわれ きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
肉感的幻想に酔った
訊かれない話をかたりますが・・・
小学生の頃バレエをやってました。
やめた理由?男の子はトウシューズを履かせてもらえなかったからです。
やめてなければ今ごろ熊川哲也かなぁ(笑)
で、映画のこと、
どこか精進した芸事・習い事を肥にしている役者は、内側からいぶし銀の光を放つ。
たとえその鍛練が役柄に直接用いられない筋書きであってもだ。
舞台を喰ってしまうこの金魚は、そら恐ろしいものを持っている。
二階堂ふみは、もしやと思って調べたら、なるほどこの人はバレエをやっていたか!
あの首の傾げと視線の映えは、西洋の舞台芸術の精神、その発露だ。
大杉漣は、二階堂とバランスをとりうる重鎮として、二人で二枚看板の見事な芝居だったと思う。
白衣の幽霊役は、残念ながら力不足ではなかったかな。体幹が安定していないから、演技が見ていられない。茶道、日舞、あるいは能でもたしなんでいたなら、もっと良い幽霊になれたであろうに。
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〉どこか精進した芸事・習い事を肥にしている役者は、内側からいぶし銀の光を放つ。
「しゃべれども しゃべれども」の踊る国分太一が大好きです。
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