殿、利息でござる!のレビュー・感想・評価
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日本の政治家さんは全員観るべき!
何度と観た予告。。。ポスターもそうですが、主演の阿部サダヲさんの表情見てもアットホームなコメディー時代劇!?って思ってましたが・・・
これ日本の政治家は全員観るべき!ですね。
私利私欲に走ってしまう人間の性と葛藤する人々を自らを犠牲にする事で、実現に導き殿様まで動かしたシーンが良かったです。
ただ大肝煎の千葉くんが若すぎて、羽生くんがキャスティングされるまでは、殿様役?って思ってしまいましたが・・・・
初芝居の羽生結弦恐るべし!を感じる演技でした。
暗めの情景と淡々と進むヒソヒソ話が多いので、寝不足鑑賞は危険です〜☆3.8
僕は、これほどまでに身を犠牲にして「無私」の人になれるだろうか?
中村監督の、泣きと笑いのさじ加減はいつもいい。
江戸時代、これほど無私の人が、かつて日本中のいたるところに一人や二人は必ずいたのだ。もちろん中には悪代官だっていたし、本物の守銭奴だっていたろうが、少なくとも、世間にはつつましさを美徳とする風潮があった。裏返せば、誰にだって贅沢をしたい願望は心に奥に眠っているのだが、それを自律し、人様に恥ずかしくない自分でありたいという大人たちがいっぱいいたのだ。
こんな話に近いのは、帚木蓬生の「水神」という小説があるが、ぜひこちらも映画化してもらいたいものだと思った。
この映画、ケチをつけるとすれば、予告やタイトルから受ける印象と、実際の内容がずれていること。はじめ、コメディかと思ってたくらいなのだ。映画自体は、十分泣ける話じゃないか。銭で丁髷なんてしないでもらいたい。
『駆け込み女と駆け出し男』と同じだ。映画を見せる前で損をしている。
映画としては物足りない
徹底した娯楽作
実はコメディではありません。「無私の日本人」への憧憬。
Movix堺で映画「殿、利息でござる!」を見た。
堺雅人主演の「武士の家計簿」を見たのは2010年だが、
その原作者・歴史家・磯田道史による評伝「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」を映画化した作品。
原作は文春文庫で読むことができる。
主演が阿部サダヲであること。
そしてTVCMや映画館などでの予告編でコミカルな部分ばかりが切り取られて放映されていることから喜劇なのかなあと思われがちだと思うが、まったくそうではない。
原作者、磯田道史氏は、関係の古文書を読んで泣いたという。
これは大真面目な歴史上の実話であり、農民、百姓、町民、商人が武士の圧制に抗った記録である。
江戸中期、仙台藩では、財政難のため民衆に重税を課していた。
そのせいで、破産や夜逃げが相次いでいた。
ある宿場町でも年貢の取り立てや労役で人々が困窮した。
造り酒屋を営む阿部サダヲは町の行く末を案じていた。
そんなある日、阿部サダヲは町の茶師である瑛太から、
仙台藩に金を貸し付けて利息を得るという、
宿場復興のためのアイデアを打ち明けられる。
町民の長である寺脇康文以下、妻夫木聡、きたろう、西村雅彦、竹内結子らが奮闘する。
殿様に貸し付けるための千両が貯まるまでの曲折が描かれる。
総額が千両になるまでに何年もの年月が流れる。
妻夫木聡の父である山崎努の思いや遺言や無私の町人たちの考えや思いに思わず涙してしまう場面がいくつもある。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
贅沢な映画。
いま、日本で時代劇を作るのはかなり困難を極めると思われる。
そこへ敢然と挑戦した中村義洋のチームは、賞賛に値する。
まずは気持ちのいい映画になっているということだ。磯田道史の原作はいつもそうである。ワルい奴が出てこない。
主人公チームに立ちはだかる萱場(松田龍平)にしても職務に忠実なだけだ。
宿場町の負担を減らすために、藩に金を貸し出してその利息をあてる、という発想は当時なかなか思いつくことではなかっただろう。そもそも元手がないのだから。
本作は、その金集めに奔走する百姓たちが、メインに描かれる。
贅沢な映画だと思う。手元に資料がないので確かなことは言えないが、吉岡の宿場町のオープンセットは説得力があった。この町を救うために人々は一生懸命になる。
きっちりと作ればやはりいいものができる。本作はそのことを静かに証明している。
感動ものでした!
これは現代にも通じる話。
後半からかな
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