劇場公開日 2016年4月29日

「個人プレイと、チームプレイ。 個、弧と、連帯は、どちらが強いのか。」ちはやふる 下の句 さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0個人プレイと、チームプレイ。 個、弧と、連帯は、どちらが強いのか。

2016年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作未読。
競技カルタのルールとか知らんしー。
中学校の時に文系部活が百人一首部でしたー。
※うちの中学校はスポーツ系部活は必須。
文系部活にも入って、週一回の参加が義務づけられていました。
上の句が面白かったのでー。後編も観る!
えっと、この程度のテンションで観て参りました!
現在上映中です。なるべくネタバレなしに行きたいと思います!
よろしくお願いします。

観たのが先月なので、記憶がかなり曖昧になっています。すみません!
(簡単なあらすじ)
末次由紀せんせ原作「ちはやふる」の、実写映画化。その後編です。
前編では綾瀬千早(広瀬すず)、真島太一(野村周平)がカルタ部を作り、東京大会に出て、仲間他3人と結束を固めていました。今回は全国大会!そこでカルタクイーンと呼ばれる若宮詩暢(松岡茉優)が、千早の前に立ちはだかる!ドーン!

このカルタクイーンは師匠も持たず、1人で練習して強くなってきた、いわゆる宮本武蔵なんです。
対するチーム千早は、個人戦であってもお互いに励まし合い、支え合う。
そう、チームプレイ。
本作では、弧(個、とういか孤高)とチーム(集団というか連帯)の戦いです。
そして、集団で戦う上での、脇の支えの重要さが丁寧に描かれていたように思います。
なので、すずちゃんは可愛いし、周平くんは格好いいけど、本作では脇の俳優さん達に喰われてた感ありますね。
千早を取り囲む、カルタがあまり強くないメンバーのつくえ君(森永悠希)の、一皮むけた言葉に。
太一が千早に切れ気味で言った言葉に。
前編から注目していた、ドS須藤君役の清水尋也くんが、先輩から受け継いでいる「虎の子」を語った時に、泣きました。
いや、須藤君の言葉が、一番おばちゃんに突き刺さったかも。

私は何でも1人でできるタイプなので、どこかで誰かが心配してくれているとか、他人の優しさや、気遣いに気付くのが遅い。気付くんだけど、遅い。
すみません。
映画の評価は、その人の知識、経験、そして何より、その時の精神状態が影響すると思いますが、わたくし映画館で号泣しました。
丁度、優しくしてくれた人に冷たくした直後だったので、うぐうぐ言いながら泣きました。
レイトショーで観たので、私を含め4人で、割とみんな纏まって座っていたんです。
近くにいた若い女の子2人が「なんでこの映画で、こんなに号泣するんだろう?」って顔で見られるくらいの、号泣です。ほんと、お騒がせしました。

それにしても本作は、脇の若い役者さん達が手練れですね。つくえ君役の森永悠希くん。肉まん君役の矢本悠馬くん。私を困惑させた"舞妓はレディ"の上白石萌音ちゃん。既に大物女優の風格です。
そしてカルタクイーン役の、松岡茉優ちゃん。
茉優ちゃん、神キャスティングでしょう?
孤高のドSなので、つんとしてるだけではなく、俗世から若干ズレでるんですよね。そこ、可愛いの。さじ加減。絶妙です!
いいですねー、松岡茉優ちゃん。注目します!
そんなカルタクイーンが、名人だった祖父を亡くして、カルタへの情熱を失っていた新(真剣佑)と対峙するシーン。凄くいいんですよー。
上映中なので、あまり書けませんけど。

松岡茉優ちゃんを、観て欲しいです!
あと、本作も、まるでカンフー映画的なキャメラアングル。カルタって、格闘技なんだなーって思います。まさか、カルタ競技で興奮するとは!

フランス語で孤独は「solitude」、連帯「solidarité」で、似てることを思い出し、孤独の孤独もあれば、集団の中の孤独もある。てか、集団の中こそ、孤独を感じるんだよねーと思い、続編が決定した本作では、千早、太一、新の恋模様より、孤高のカルタクイーンが、今後どう集団と対峙するかの方が気になってます。
続編に、期待!

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さぽ太