サム・ペキンパー 情熱と美学のレビュー・感想・評価
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貴重な証言とともに紐解くバイオレンスの神様の素顔
「最後の西部劇監督」、「バイオレンス映画の巨匠」などと呼ばれたサム・ペキンパーが亡くなって30年以上の月日が経過した。本作はそんな巨匠の生涯と、彼が手がけた珠玉の作品群の裏側を掘り下げていくドキュメンタリー。彼の研究書として「サム・ペキンパー」(ガーナー・シモンズ著)という書籍があるが、ちょうどこれをなぞったかのように広く浅く、その作品群が綴られていく。
とはいえ、書籍とは違い、生の映像や貴重な写真、それに実際の出演者たちの証言などが映し出されるので、撮影現場で何かとトラブル続きだった巨匠の素顔やその真意を紐解く上では有効な一本と言える。
欲を言えば、それ以上の、例えば「スローモーションに見出した美学」だとか「彼がバイオレンスに魅せられた原因は何なのか」といった、ファンの知的好奇心を満たしてくれるようなアクティブな要素があれば、もう少し彼の映画みたく手に汗を握りながら没入できたのだが。
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彼こそ最後のカウボーイかな!
サムペキンパー
アクション、スローモーションを真っ先に思い受けべるが、繊細な詩人だ。
ワイルドパンチも、アクションだけでなく
彼の内面も今なら感じる。
こだわりが強く、プロデューサーと揉め、干されるだろうな。酒と薬を飲んで身を滅ぼしてしまうんだな。
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